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試飲会のラインナップ決まりました!

Jun 17, 2023 by weblogland
今月6月23日(金)、24日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!

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マスキューの大定番の人気アイテム。何年ぶりかの試飲会登場(笑)。昔は1,000円を切っておりましたが…。とはいえ回りを見渡すと、相変わらずコスト・パフォーマンスは良し!長く愛される所以ありなのです(笑)。
トスカーナ・ロッソ 2021年 アジェンダ・アグリコーラ サン・ルチアーノ
イタリア 赤 トスカーナI.G.T. 750ml 1225円税込み
 
アジェンダ・アグリコーラとは農園の意味。
 
トスカーナはフィレンツェの南東、アレッツォ近くのモンテ・サン・サヴィーノに位置するサン・ルチアーノ。海抜300~350mの丘の側面、南向きに約100haを所有するツィアントーニ家のワイナリーです。

ツィアントーニ家は本来はローマの家系。フラスカティの近く、マリーナでワイン造りをしていましたが、土地がなくて価格が高かったといいます。現オーナーのオヴィーディオは新しい可能性を見出すべく、他の場所を探すようになり、キアンティ地区をはじめとするトスカーナ中を回ったが、それまでの経験と勘で納得できる場所がありませんでした。ようやく見つけたのが、それまで全く開拓されていなかった現在のワイナリーがある場所。保水力に優れた肥沃な土壌が広がる絶好の地所。1972年頃からローマから(トスカーナにしばしば訪れるようになり、1974年、現在の場所へ完全移住しました。(モトックス資料より)
 
うーん。規模からすると完全なワイン・ベンチャーですね。家族経営で100 ヘタールは広すぎる(笑)。しかもお金持ち(笑)。ただし、造るこのトスカーナ・ロッソはとてもプリミティブな味わい、地元で消費されるシンプルで美味しいワインなのです。イタリアの場合 美味しいワインはまず自分用で飲みますから 安くて美味しいワインは海外に回らない ラテンの伝統があります(笑)。海外向けはあくまで海外向けなのです。
 
このワイン、サンジョヴェーゼ60%、モンテプルチアーノ30%、チリエジョーロ10%とトスカーナ伝統のブドウを使って、力強く明るい香味をよく表現しています。プルーン、ブラックベリー、オレンジ、コーヒーチョコレートにスパイス、そして可愛らしく軽やかに甘酸っぱいチェリーの風味。少しおてんば気味のタンニンがよく似合っています(笑)。
 
抜栓直後から全開で美味しいトスカーナ・ロッソ毎日でも楽しめる味わいです(笑)。


やっぱりシラーって惹かれますよね(笑)。

●コート・デュ・ローヌ ヴィエイユ・ヴイーニュ 2021年 ドメーヌ・ダンデゾン フランス ローヌ 赤 750ml 1791円税込み

このワイン、南フランスのエステザルグ葡萄栽培者組合のもの。ローヌ川西岸のリラックから南西に10kmほどのエステザルグ村の小規模組合です。1965年に10名で設立されました。メンバーは増減なく不動(笑)。基本畑は各メンバーが管理し良い葡萄1/3はドメーヌ名で出荷し、1/3はエステザルグ葡萄栽培者組合名で瓶詰めし、残りはネゴシアンに売却しています。設備を共有することでコストを下げるスタイルの組合のようです。変わらぬメンバーの紐帯があってこそですね(笑)。
近隣のリラックやパフ等の著名産地に追いつくには力を合わせるしかない!銃士隊の精神ですね(笑)。そしてコンセプトはシラー。ちょっと特徴的なシラーです。
南ローヌでシラーを作ると黒くなり勝ち
、グルナッシュに近い感じになります。
そんな彼の地でありながら、輪郭のはっきりしたシラーを生産しております。

ドメーヌ・ダンデゾンはその組合所属のドメーヌ。エステザルグ村はコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ『シニャルグ』を名乗れるヴィラージュ。このキュヴェはエステザルグ村のシラーと少し北の平地のヴァリギエール村のシラーをブレンドしているのでコート・デュ・ローヌA.C.となっております。
飲んでみるととても特徴的なシラーです。基本シラーは北ローヌが本場(笑)。とてもタイトで大きい。南ローヌですとグルナッシュのように甘くダレ勝ち(笑)。
ところがグルナッシュ寄りのスタイルでありながら、シラーらしい酸があります
。小粒のベリー系の果実味を感じられる
輪郭のはっきりしたもの。シラーに特化してきた所以が解ろうものなのです(笑)。


●ヴィーノ・ロッソ 2021年 ヴェンキアレッツア イタリア フリウーリ=ヴェネチア・ジュリア 赤 I.G.P.ヴェネチア・ジュリア 750ml 2357円税込み

家内「先日アヴィコさんの試飲会で気になったワインが届いたよ(笑)!」
私「フリウーリ=ヴェネチア・ジュリアだっけ。アヴィコさんにしては珍しいね。フリウーリのワインってあまり日本に入ってないよね。」
家内「資料も少ない(笑)。秘蔵の地図で探すと…。スロベニアとの国境近くだぁ。コッリオ・ゴリツィアーノD.O.C.域内で畑が平野部と丘陵部に二ヶ所あるんだって。」
私「ワイナリーのヴェンキアレッツアって知らない。1950年創業だからちょうど二世代目くらいかな。」

いつものKさんを呼んでティスティング開始!

Kさん「フリウーリのワインですか。あまり見かけませんよね。割りと高級なものが多いですよね。」
私「スキオペッティーノ(笑)!他は知らない(笑)。」
家内「このワインはメルロー80%、カベルネ・フラン20%のセパージュ。」
Kさん「あっ、美味しい!旨味が凄いですね。」
私「果実味の輪郭が鮮烈(笑)!」
家内「レッドチェリーやブラックチェリー、マラスキーノチェリー!」
私「リキュールっぽい強さがある。小粒のプラム、スグリ、干し杏子…。ワイン自体の強さもある。」
Kさん「これ懐かしい。ボジョレーっぽいですよね。香りは基本メルロー由来なんだろうな。」
私「ボジョレー同様にマセラシオン・カルボニック法で醸造してますね(笑)。」
家内「この強さは?メルローだけだとこんなに強くないはず。う~ん。カベルネ・フランかな?」
Kさん「濃くてタニックではないけれど、実は強い。張りがある。あと口中の広がりがパワフル(笑)。」
私「メルローはマセラシオン・カルボニックで醸造。カベルネ・フランは通常の発酵?全房発酵したような強さがある。」
家内「飲みやすくは作っているのだろうけど、しっかりしてる。」
Kさん「それでいながらチャーミング(笑)。フレンドリーだけど強い(笑)。しかも飲み疲れしない。」
私「私の好きな薄旨系です(笑)。ピエモンテのルケ・ブリク・ビアンクっぽくてイイなぁ(笑)。」
家内「絶対店長が気に入ると思ったんだ(笑)。」
Kさん「折り目正しきワインですな(笑)。」
私「よく背広なんかを表現するとき『パリッとした背広』なんて言うけど、このワインは『パリッとしたジャケット』みたいな感じかな(笑)。」
家内「ところで何を食べながら飲むか?」
Kさん「ジビエでしょうね。ワインがあまりタニックではないから鹿肉が合いそうですね。」
私「鮎!苦い内臓に合いそう(笑)。」
家内「川魚良さそう(笑)。果物使ったソースがあれば鉄板かな?土地柄も川に近いし(笑)。」


※抜栓後4~5日経ても崩れることなく美味しい(笑)。深みが増してとても良かったでした(笑)。



〇サン・ブリ 2021年 ドメーヌ・グラン・ロシェ フランス ブルゴーニュ   750ml 2,451 円税込

マスキュー大定番のサン・ブリ。レストラン・アイテムとして長く愛されております。今ではブルゴーニュの括りとなっていますが、もともとはシャブリの北ロワールのサンセールやプイイ・ヒュメに近い内陸部の産地です。冷涼な産地にあって、ワイン作りに常に尽力を払わなくてはならない反面、良い年や困難を乗り越えた年には驚くほどの出来映えとなります。
困難な2021年ヴィンテージは如何に!


2006年の販売以来2007、2008年をジャンプしての復活です(笑)。
シャブリの南西の内陸部のアペラシオン サンブリ。ブルゴーニュというよりサンセールの方が近い冷涼な立地、ブルゴーニュ唯一のソーヴィニヨン・ブランのアペラシオンです。実際、約70年ほど前にサンセールよりソーヴィニヨン・ブランがこの地に移植されました。

良い作柄のサン・ブリは非常にタイトで緻密。遅摘み由来のハニーな香りと不釣り合いなくらいの頑強さを備えます。とくにこのドメーヌ・グラン・ロッシュは古樹から農薬を使わず栽培しますので、ワインのスケール感は見事!

今風の柔なサンセールの比じゃありません。飲んでそれと解る野生味のある味わいなのです。たしかにソーヴィニヨン・ブラン由来の草っぽさはありますが、白い花、木の根や実のような香ばしさがアクセントとなり特徴的で、とても深い味わいです。

ミネラル感もタップリありますから、揺らがない頑強さ。

気候が厳しく、毎年安定しない産地ですが、2021年は絶対のお勧めです!

マニアックな味わいに魅了されます(笑)。

トリは心に響くブルゴーニュのシャルドネ!たまには高級な味わいも良いかな(笑)。たまには。1991年ヴィンテージに似た困難な作柄の2021年。困難の向こう側には何があるか?
〇サン・ロマン スー・ル・シャトー ブラン 2021年 ドメーヌ・マルトノ・マラール
ブルゴーニュ サン・ロマン 白 750ml  6317円税込み

マルトノ家は、ぶどう栽培家としての歴史を1387年まで遡ることができるという(日本は室町時代!)、サン・ロマン村の名門です。元々は貴族階層だったのでしょうね。19世紀半ばには自社瓶詰めを開始し、長らくフランス国内を中心にワインを販売してきましたが、2010年、23代目(!)のダミアンが継承したのをきっかけに、輸出にも目を向けてくれるようになりました。それゆえ海外のワイン評価本(アメリカやイギリス、もちろん日本)には掲載されていません(笑)。ですから調べるのも大変(笑)。あと、畑も昔からの呼び名で記載されていますからリューディーや格付けの範疇外(笑)。
本拠のサン・ロマンを中心にサントーバン、ピュリニー、シャサーニュに畑を持ちます。大きな区画は無いようで、昔からの畑を慈しむように葡萄栽培を行っているようです。おそらく総栽培面積は10ヘクタール未満だと思います。

まず、2019年のこのワインを飲んだ第一印象は、「ピュリニー・モンラッシェの1級?しかもグラン・クリュに連なる最良の区画かと思いました。」
新樽の香りは強いのですが、液体の中にそれを上回る濃厚な果実味が潜んでいるのが感じられます。1級と言ってもグラン・クリュに連なる1級。マロスラヴァックのフォルティエールを思い出しました(笑)。
また、抜栓後時間が経つに連れ液体の濃度感が増し、丸2日経つとトロトロ(笑)。

経過観察をお願いしたKさん曰く
『昨日まで飲んで、トロトロです。
骨格が崩れないというのはこういうことかと納得しました。
幸せにしてくれるワインですね😁』

※ちなみに抜栓後4週間経っても香りはしっかりしており、最後の一滴までシャルドネとしての威厳を感じました。

ありがちな尖ったところがなく、バランス・肉付きが良く、いわゆるフィネスのあるスタイル。なかなかお目にかかれないブルゴーニュのシャルドネなのです(笑)。2019年でもあと2~3年は待ちたいところですが、実に美味しい!困難をくぐり抜けた2021年は更なるパワーアップが期待されますね(笑)。
醸造は除梗しないで全房で発酵するスタイル。50%をステンレスタンクで、50%を樽(新樽率25%)で醸造します。新樽に頼らないところが秀逸。ワイン本来の旨味と樽香とのバランスは見事。そして発酵後14ヶ月間樽熟成してから瓶詰め。マラールのトップ・キュヴェのピュリニー・モンラッシェやシャサーニ・モンラッシェと同じ作りの規格です。マラールの核心ですね(笑)。
シャルドネのなんたるか知っている作り手です(笑)。トップ・クラスのブルゴーニュ・シャルドネなのです。

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