今月、1月29(金)・30(土)日のマスキユー試飲会のラインナップ決まりました!
当初は南イタリアがテーマの予定でしたがピエモンテの面白いワインを見つけましたので変更(笑)。イタリア特集となりました。しかも頭からの4本がビオデナミ。
いまだにビオデナミってよく解りませんが、面白いワインを造っているのは確かのようです(笑)。
●“ウ・ゼイーボン” N.V. ロ・ゼルボーネ イタリア ピエモンテ ヴィーノ・ダ・ターヴォラ 赤 750ml 1542円税別
この“ヴ・ゼイーボン”はもともと単一畑のワインなのですが、これは原料葡萄が足りずブレンドしています(笑)。恐らく古いリザーブワインを加えているようですね。ワインの格はヴィンテージ表記もなしの最下位ランクのヴィーノ表記(笑)。
参りましたね(笑)。
でも味わいはビックリする出来映え!
SO 2 無添加故か、最初は若干ビオ臭がしますが、それ以上にアロマチック。ベリーやスミレ等の香りが吹き出ます。ドルチェット100%でこんなに香りが出るとは!所謂ピエモンテのドルチェットとは大違い。濃さだけに訴求し勝ちな品種なので、ドルチェット自体の格が低いと言う考えを改めされました(笑)。
素晴らしい広がりと芳香には心奪われます。構成も複雑で後味のスパイシーさやほのかなチョコレートっぽさは秀逸。木樽を使わない直球勝負でありながら、これほどまでの複雑で伸びやかな香りを表出するドルチェットの造り手はいないはず。
ワインの格やノン・ヴィンテージのことなど吹き飛びました(笑)。
スゴくて心にぐっと来る味わい。代わるもののない味わいは試す価値あり(笑)。
●ロッソ 2011年 ロ・ゼルボーネ イタリア ピエモンテ ヴィーノ・ダ・ターヴォラ 赤 750ml 1,714円税別
このワイン、ドルチェット100%で造られています。しかもSO2添加は無し。
まず驚きは、この赤ワイン微発泡しています?口の中に含むとワインから泡が沸いてきます。まるでランブルスコ(笑)?もちろんシャルマ方式で造った訳でなく瓶詰め後の再発酵によるようです。このワインはSO2無添加ですから有りうるにはあり得ます。ただその状態が安定しており、ワインとして出来上がっています。ヴィンテージは2011年ですから、5年ほど経っていますので出来損ないのワインならば飲めたものではないはずです。炭酸ガスの抗酸化作用が役に立ったのかも?この点プリミィティブでアバンギャルド(笑)。
味わいはベリーやプラム、桃の柔らかで充実した果実味にコーヒーやカカオ、甘草、鉄等のミネラルのニュアンスが感じられる複雑で深い出来映え。膨らみと広がる様が素晴らしい!
実に旨く、心が惹き付けられます。
若干残糖分が感じられますが、邪魔には感じられないレベル。そこでインポーターさんに確認したところ1L中18gほど残糖分があるとのこと。思った以上の数値です。どうやら酸でマスキングされていたようです(笑)。あとアルコール分表記は14%ですから残糖分をアルコール換算すると、なんと15%以上になります。
大物ですね(笑)。
ここまで糖度が上がると、通常は酸が足りずスカスカになり勝ちです。恐らく糖分が完全に発酵する前に発酵がスタックしたかと。
変なワインですが(笑)、コストパフォーマンスの高さとあり方の独自性に心が惹き付けられて止みません(笑)。
これを美味しいと思えることは、ひょっとして幸せなことかもしれません(笑)。
お試しあれ‼
○コーラ ビアンコ 2013年 チラノ イタリア カラブリア 白 I.G.P. カラブリア 750ml 1628円税別
この白ワインはマントニコ、ガルナッチャ・ビアンカ、グレコ・ビアンコ、コペレッロ種から造られます。知らない品種ばかりですね(笑)。畑は平地ですから、たぶん混醸してますね(笑)。ワイン自体にしっかりとしたまとまりと方向性があります。
葡萄樹1本でワインを1本ほどしか造っていませんから、非常に濃厚で濃密です。第一印象は『安納芋』(笑)。蜜のような甘さのさつま芋。ジュ・ド・レザンにも似てますね(笑)。初めてこのワインを飲むと意表をつく味わいにビックリ(笑)。またまた変なワインに遭遇しました(笑)。
安納芋の味わいに様々な花や柑橘類、スパイス等のニュアンスが溶け込んでいますが、確認するには時間の経過が必要ですね(笑)。
アルコール分は12.5%と南イタリアにしては低く、総酸量も5.8g/Lと割合多く残っている点にこのワインの特殊性を感じます。大きさと伸びやかさには心奪われます。SO 2 無添加の必然性もワインの味わいに感じますね(笑)。もちろん自然に発生するSO 2 は残存しますが、残存量は19.2mg / L となっています。
とにもかくにも驚きの味わいなのです!
●コーラ ロッソ 2012年 チラノ イタリア カラブリア 赤 I.G.P. カラブリア 750ml 1628円税別
このワインはマリオッコ、ガルナッチャ・ネーラ、グレコ・ネロと地場品種ばかりで造られています。10月に手摘み収穫、ステンレス・タンクで発酵後ワインの90%はステンレス・タンクで熟成、残りの10%は大樽で熟成します。
基本的にアロマチックなスタイルではありませんが、ベリー系の果実味にバラやハーブ、スパイス、なめし革などのニュアンスが感じられます。そして何よりも、塩辛さ、柔らかなタンニン、旨味、甘みの溶け込む様は旨いの一語(笑)。全体の溶け込みの良さ、バランスの良さは白眉。SO 2 無添加の境地かな(笑)?
●チロ・ロッソ クラシッコ 2012年 ジート イタリア カラブリア チロD.O.C.750ml 赤 750ml 1620円税込み
イタリア半島のつま先にあたるカラブリア州産の赤ワインです。地場品種ガッリョッポを使った力強いちょっと個性の強いワイン。生産者であるジートは、その個性をよく表現しています。野性の木の実を思わせる甘酸っぱい香味にスパイス、エスプレッソ、苦いチョコレートのニュアンスが。
若い頃は強すぎたであろうタンニンが、綺麗に溶け込みこれらの複雑な香味を支えています。
派手に傾くことのない落ち着き・素朴さのあることが、チロの、そしてガッリョッポの持ち味・魅力です。
イタリアワインの奥深さを楽しめる1本。
今風の濃くて解りやすいスタイルではなく、土地に根差したクラシックなワイン。生活に繋がった有様はその地を妄想させてくれます(笑)。ワインラヴァーには、こんなワインに巡り会える幸せを与えてくれます。
こんなワインが日本で飲めることはグローバリゼーションの恩恵ですが、味わいはグローバリゼーションとは無縁の独特な物。
好まれるかどうか?売れるかどうかは解りません(笑)。
私は好きなんですが…。
●“マルピオーネ” プリミティーヴォ・リゼルヴァ 2009年 テヌータ・ヴィリオーネ イタリア 赤 プーリア D.O.C. ジョイア・デル・コッレ 750ml 3257円税別
マスキユーのプリミティーヴォ好きは皆さんご存知のところ(笑)。なかには『またプリミティーヴォですか?ワンパターンだな(笑)』などとおっしゃるなかれ(笑)。
イタリアのプリミティーヴォといえばプリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリアD.O.C. 。その標高の高い中心地のジョイア・デル・コッレこそ最良のプリミティーヴォの産地なのです。熟成に時間を要し10年ほどたつと、熟してゼリー状になった柿や、うんと甘酸っぱい梅のような圧倒的で深い味わいになります。これを知らずしてプリミティーヴォを語るなかれ(笑)!などと言ってもなかなか日本では見かけません。我々も20年ほど前にお目にかかって以来ご無沙汰。
このワインようやくのみ頃の入り口に入ったところ。拔栓してから時間が経ってくるとらしさが出て来ます。とはいえまだまだかな?もちろんワインとしては十分に楽しめるレベルなのですが、あと3年待てる方は待つべきワインです(笑)。
さていかがでしょう!
29日は17時~20時30分、30日は11時~20時30分までとりおこないます。
皆様のお越しお待ちしております。
桝久商店 岡本利秋・昭子
Written on 2016 01 24
桝久 試飲会のラインナップ決まりました!201501
Jan 24, 2016 by weblogland |ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。
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カラブリアの白ワイン
Jan 24, 2016 by weblogland |またまた変なワイン見つけちゃいました(笑)!
これはカラブリアの白ワインなんですが、味わいはビックリの『安納芋』。蜜が入ったような甘いさつま芋です(笑)。
ちょっとジュ・ド・レザンに似てますね。かなり個性的‼
使われている葡萄はマントニコ、ガルナッチャ・ビアンカ、グレコ・ビアンコ、コペレッロ種とか、なんのことやらさっぱりポンなのです(笑)。ギリシャ時代のワイン造りを復活させる為に友人3人で始めたワイナリーだそうです。
SO 2 も無添加ですから、かなり本気。しかもお値段がリーズナブル。そしてなんと言っても面白く美味しいワインなのです(笑)。
知らないところで驚くようなワインが造られています。マスキユーはフランスワイン専門だから関係ありません!などと言っていたら取り残されますね。常にアンテナを張り、先入観なしに判断しなくてはいけませんね(笑)。
もちろん今度の試飲会には出しますから楽しみにしてくださいね(笑)。そうそう、赤も美味しいですよ(笑)。
これはカラブリアの白ワインなんですが、味わいはビックリの『安納芋』。蜜が入ったような甘いさつま芋です(笑)。
ちょっとジュ・ド・レザンに似てますね。かなり個性的‼
使われている葡萄はマントニコ、ガルナッチャ・ビアンカ、グレコ・ビアンコ、コペレッロ種とか、なんのことやらさっぱりポンなのです(笑)。ギリシャ時代のワイン造りを復活させる為に友人3人で始めたワイナリーだそうです。
SO 2 も無添加ですから、かなり本気。しかもお値段がリーズナブル。そしてなんと言っても面白く美味しいワインなのです(笑)。
知らないところで驚くようなワインが造られています。マスキユーはフランスワイン専門だから関係ありません!などと言っていたら取り残されますね。常にアンテナを張り、先入観なしに判断しなくてはいけませんね(笑)。
もちろん今度の試飲会には出しますから楽しみにしてくださいね(笑)。そうそう、赤も美味しいですよ(笑)。
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