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Written on 2021 06 01

こんな達人がおります(笑)。

Jun 01, 2021 by weblogland |
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先週のマスキュー試飲会にお越しのUさん。マスキューの常連様。ご本人、後期高齢者とは思えぬエネルギッシュな方。

Uさん「俺、今回は一番目の白気に入ったな(笑)。」
私「Uさんが気に入るのは想定済みでございます(笑)。仕入れる前に試飲した時Uさんの顔が目に浮かびましたよ(笑)。」
Uさん「えへへ(笑)。ところでさあ、俺がしょっちゅう飲んでいる同じラングドックのシャルドネとどっちが美味しいかな?」
私「私には決めかねます(笑)。同時に開けて飲み比べる!早く減った方が勝ち(笑)!」
Uさん「なるほどね(笑)。旨い方が先に減る!鉄則だな(笑)。よし!早速今晩やってみよう!」

こんな達人がおります(笑)。
結果が楽しみです(笑)。)

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桝久 試飲会リポート

Jun 01, 2021 by weblogland |


後半は怒涛のモンテプルチアーノ!
◎チェラスオーロ・ダブルッツオ レ・モルジョ 2018年 テッレ・ダブルッツオ イタリア アブルッツォ キアレット(ロゼ)D.O.C. 750ml 1697円税込み
「マスキューさん!これって定番のロゼですよね。すごくしっかりしてて美味しい
(笑)。しょっちゅう飲んでますよ(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。今回ヴィンテージが2017年から2018年に変わりましたので、試飲会で再登場となりました
(笑)。」
「おー!しっかりしてる(笑)。全体に大柄だよね(笑)。」
「モンテプルチアーノ種って酸がないんだけど、これはしっかり酸がある。」
「これって飲んでると赤ワインみたいな感じするよね。辛口だし料理に合わせやすい(笑)。」
「色も濃いしヨーロッパ的(笑)。」
「イチゴの香りがイイね。凄くはっきりしてる。でもフランスのブルゴーニュなんかとは決定的に違うんだよね(笑)。」
「ピノ・ノワールのイチゴの香りとは違う
。マスキューさん曰く重心が低いかな(笑)?」
「いやいや、これ香りも立ちますよ(笑)。なんと言えば良いかな…。味と香りが一致してて、がっちりしてる(笑)。」
「酸が思った以上にある感じですね(笑)。
あととてもスパイシー。」
家内「以前の2017年の方がシリアスな印象があります。2018年はより暑かった感じですよね。」
「それってアルコール分も2017年と2018年では違うってことですか?」
家内「面白いことにアルコール分はどちらも同じ12.5%なんですよ(笑)。このワインの良さはワインが強くともアルコリックにならない塩梅にワインを仕上げる点かと(笑)。」
私「とても風通しの良いテロワールのようです。」
「テレビの格付け番組で白を赤ワインなんて間違えるタレントいますけど(笑)、これブラインドで飲んだら赤って答えちゃいますよ(笑)。肉に合いそうですよね(笑)。

「まるっきりドライで食事のためにあるようなロゼ。フランスのバンドールのロゼなんかも美味しいんだけど高いから現実的じゃないですよね(笑)。これなら牛肉も
行けそうですね(笑)。夏の暑い盛りに、冷えたローストビーフにこのワインを冷やして飲んだら、さぞや美味しいだろう(笑)。考えただけで涎が出ちゃう(笑)。」
私「牛ヒレのステーキでも行けそうですね
(笑)。」
家内「中華料理の海老チリとか辛い唐辛子を使った料理と相性がとでも良いですよ
(笑)。」
「なるほど!四川風麻婆豆腐でチャレンジしてみるかな(笑)。」


●モンテプルチアーノ・ダブルッツォ 2016年 バローネ・コルナッキア イタリア アプルッツォ 赤 D.O.C. 750ml 1414円税込み
「あー!これもイチゴの香り(笑)!基本香りは同じ(笑)。モンテプルチアーノ種を理解しましたよ(笑)!」
「たっぷりしてて完熟感満載(笑)。」
「ジャムっぽさもある。でも辛口(笑)。良く見かける安いモンテプルチアーノ・ダブルッツォとは濃さが違う(笑)。」
「タンニンもそれなりにタップリ(笑)。しかも飲みやすい(笑)。」
私「今飲んでちょうど良い塩梅ですよね(笑)。この生産者はワインを長めに熟成させてからリリースしてくれます。一般的な早飲みのモンテプルチアーノとはちょっと違います。」
「そういえばヴィンテージは2016年ですね。思ったより古い(笑)。2018年か2019年かと思いましたよ(笑)。」
「色も濃くて光を通さない(笑)。黒に近い
(笑)。まあ、グラスの縁近くは赤いけど(笑)。」
家内「実は1つ前に飲んでいただいたロゼ  テッレ・ダブルッツォの作る赤を以前扱いました。とても良いワインだったのですが若くて堅くてあまり売れませんでした(笑)。」
「本物のモンテプルチアーノ・ダブルッツォって長命なんだよね(笑)。」
私「左様で(笑)。エミディオ・ペペなんか途方もない熟成能力があります。しかも
除梗していながらですから、生命力は規格外です(笑)。」
家内「産地のダブルッツォ州は平地が1%しかありません。産業も育ちにくくつい最近まで羊飼いが州内で放牧していたとか。」
「知ってる知ってる。羊の方が人より多いって(笑)。裕福なところではないようですね。」
私「モンテプルチアーノ・ダブルッツォも
北イタリアの大手ワイン商にバルクで売っていたそうです。『北イタリアの奴ら、俺達のワインを安く買って儲けやがって!』と恨みが深い(笑)。」
家内「この生産者バローネ・コルナッキアは1970年代にもっとも早く元詰めを開始した生産者です。」
私「さすが男爵家だけあって地域のリーダー(笑)。でもですね、あまりマーケティングは上手くない(笑)。ノブレス・オブ・リージュなのです(笑)。そうそう、白の2番目のステファナゴも貴族の家系、両者とも『自分が飲んで美味しくないものは売らない!』プライドがありますね(笑)。」
家内「コルナッキアは全部の畑がD.O.C.G.
域内なのですが、これはD,O.C.。ここいらへんにもプライドが覗きます。」


●コントログエッラ ロッソ コッレ・クーポ 2018年 バローネ・コルナッキア イタリア アブルッツォ 赤 コントログエッラD.O.C. 750ml 2262円税込み

家内「このD.O.C.初めて飲みました(笑)。モンテプルチアーノ・ダブルッツォD.O.C.G.内にある小さなD.O.C.で『コントログエッラ村』のD.O.C.。因みに意味は
『闘争村』です(笑)。」
私「モンテプルチアーノ種を60%以上使い、補助品種がカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロとなります。まっ、まっ、お試しを!」
「あっー、コレ高級ワインだよ(笑)。」
「カベルネ・ソーヴィニヨンが入っている感(笑)。モンテプルチアーノ種だけのものとは別物。」
「これ、香りが素晴らしい。凄く複雑で織り成すよう(笑)。普通じゃない!」
「とても濃いし、旨み甘味も十分あって美味しい!」
私「モンテプルチアーノは基本イチゴの香りですが、これはイチゴ、プラム、小粒のスグリ、それにミントなどのハーブやスパイス。香りの様は圧巻ですね(笑)。」
「4番目とこの5番目は何故こんなにも違う?ヴィンテージは同じでしたよね。もちろん作り手も同じ。」
私「作り方、栽培法も同じだと思います。コルナッキアは1本の葡萄樹に5房しか葡萄を成らしません。」
「カベルネとメルローがとても良いからかな?」
家内「この畑は親戚が持っていたものを受け継いだとか。コルナッキア元々の葡萄園からは離れています。」
「とにかく香りの分量が違う(笑)。グラスの中が大変なことになってますよ(笑)。」
私「私のグラスのワインは2時間前に注いだものですが、香りが物凄いです(笑)。並みの高級ワイン以上の香りの出方です。しかも壮麗。」
家内「あとバランスが良いですよね。やり過ぎ感がないのが凄い(笑)。これって物凄く高度なことだと思います。」
「コントログエッラはまだまだ伸び代を感じます。葡萄自体のポテンシャルが4番目とは明らかに違うよね(笑)。」
「完成した美味しいワインなんだよね(笑)。」
「う~ん。これ安いよね(笑)。」
「凄いワインを探しましたね(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。」
「マスキューさん!ここの家のモンテプルチアーノ・ダブルッツォのD.O.C.G.はどんなワインなんですか?」
私「明日の土曜日に来ますが、何時飲んだら良いのか途方にくれます(笑)。2015年ヴィンテージなのですが、あまりにタンニンが多量で圧倒されてしまいます(笑)。
何時飲んだら良いか?どれ程の生命力があるのか?私には判断出来ません(笑)。」

今回の試飲会のトップセラーは1番目のシャルドネとトリのコントログエッラとなりました。トリのワインがトップセラーになるのは初めてかも?
ありがとうございました!

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