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Written on 2022 05 22

桝久 5月のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!

May 22, 2022 by weblogland |
今月5月27日(金)、28日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!

まずは、特別価格の3アイテム!そして驚くほどドライで伸びやかなロゼ。そしてピエモンテの地場品種ルケ研究理解の2本。ちょっとマニアックかな(笑)?

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27日(金)は17~20時
28日(土)は11~20時
もう、ひっそりやりませんからこっそり来ずに堂々とお越しくださいね(笑)。
でもマスク着用、試飲時間はお一人様15分位をめどにご参加くださいませ。
ご協力お願い申し上げます!

【特別限定品】
〇ベッラ・ストーリア・シャルドネ・オーガニック 2020年 チェーロ・エ・テッラ イタリア 白 ヴィーノ・ヴァリエターレ 750ml 865円税込み スクリュー・キャップ

まずはラベル解説(笑)。ベッラ・ストーリアは『素敵なストーリー』を意味します。1908年創業イタリア ヴェネトを本拠とする『チェーロ・エ・テッラ社』のオーガニック・ワインのブランド名です。会社名『チェーロ・エ・テッラ』とはイタリア語で『天と土地』、日本人ですと『天・地・人』と言いそうなところです(笑)。
まあ、天と地に感謝して飲もう!といったメッセージのようですね。
そして手にハートをあしらったラベル・デザインは『愛をもって助け合う精神』を表しています。ラベルの紙も凝ったもの(笑)。
そして実際に売り上げの5%をキリスト教系の慈善団体に寄付。なかなか出来ることではありません!まあ、ヨーロッパに広く通用する様々な認証を取得していますから、まさに当世企業のトップランナーです。

このシャルドネはヴェネトの自社畑のシャルドネとシチリアの契約農家から調達したシャルドネを半々にブレンドしたもの。フランスのヴァン・ド・フランスに該当するヴィーノ・ヴァリエターレ規格のワインです。

基本フレッシュ!
特に発酵から瓶詰めに至る工程では極力酸化を防ぐことに腐心しています。一酸化窒素を充填する最新のプラント技術を持っているようです。同じイタリアのマルケのワイナリー ロ・プーロと同じようなアプローチですね(笑)。また、瓶詰めから出荷まで15日しかかかりません。
効率も重視しています。普通は瓶詰め後ワインを休ませますが、その必要がない
。技術的なイノヴェーションを遂げています。

可愛い白い花のようなシャルドネのニュアンスはヴェネトらしいもの。繊細な中に崩れない骨格はシチリアらしさかな(笑)。供出温度が高いとバターのようなシャルドネらしい香りがし、供出温度が低いと小振りな旨味が舌を転がるようでとてもチャーミング。残糖分も若干ありますね。個人的には思い切り冷やして飲むには打ってつけと思っております(笑)。多少液温を乱暴にしても、ワインは文句を言わずいつもフレンドリー(笑)。これって安いワインにはないことなのです(笑)。もともとの良さ・濃さがないと達成出来ないのです。
何の意識もなくスイスイ飲めることにどれほど尽力されているか。全くそれを感じさせないところこそ凄いのです(笑)。これがこのチェーロ・エ・テッラ の目指すところなのでしょうね。
赤のメルロー共々ワイン作りに明確な意志と意図があり、それを達成する高い技術があるのです。

【特別限定品】
●ベッラ・ストーリア・メルロー・オーガニック 2020年 チェーロ・エ・テッラ
イタリア 赤 ヴィーノ・ヴァリエターレ 750ml 865円税込み スクリュー・キャップ


この赤ワインはヴェネトの自社畑のメルローとシチリアの契約農家から調達したメルローを半々にブレンドしたもの。フランスのヴァン・ド・フランスに該当するヴィーノ・ヴァリエターレ規格のワインです。


第一印象は軽くて飲みやすい(笑)。とても違った産地のワインをブレンドして作ったワインとは思えません。フレッシュで折り合いがとてもよろしいのです(笑)。一部木樽熟成したニュアンスもあり、それがワインに柔らかさ深さを加えています。特にタンニンに収斂性がなく、若干の残糖分(7g/1L)を残しているため、冷やして飲むにはもってこい(笑)。基本雑味がありませんから更に良し。
う~ん。
確かに特徴がないと言えばない(笑)。しかし、低コストの安ワインでないことは確か(笑)。タンニンが過剰になり勝ちなシチリア産のメルローのタンニンを滑らかで軽やか、しかもメルローの味わいはちゃんと感じる。決して薄くはありません。雑味がないのは栽培・収穫に細心の注意が必要。手摘みで収穫しているようです。変な技術で克服したものではないはず。抜栓後の安定した味わいは葡萄本来の良さの表れです。安ワインだとこうはなりません(笑)。
もちろん発酵・瓶詰めまで最先端の技術を使って尽力していますから『瓶詰め後20ヶ月はフレッシュさを保てる』とまで
言っております。生鮮食料品の会社にスタンスが似てくるようです(笑)。まあ、イタリア・オーガニック・ワイン・デイリー部門のトップ・ランナーと言えましょう(笑)。

●【特別限定品】
キュヴェ・ジャン・ポール・ルージュ 2020年 ブティノ 南フランス ローヌ 
I.G.P.ヴォークリューズ 赤 750ml 1021円税込み スクリュー・キャップ
たまーに、グルナッシュが飲みたい!そんな衝動に駆られませんか(笑)?
別にコテコテのヘビーなグルナッシュでなくとも良いのです。特にこれから暑くなりますから、そんな高級なものでなくて良いのです。旨味があるミディアムなものが良いのです。
セラーから取り出してグビリ。沈んだプラムの香りは程好く甘く、ひたすら飲みやすいのみ。疲れて熱くなった体を癒す。シャワーを浴びて汗を流してからまた飲む。たいしたつまみは無くとも、QBBチーズ程度あれば充分。
少し液温が上がってきて、旨味・甘味が増したグルナッシュは癒しの効果倍増(笑)。さらにグビリ、グビリ。開けてから
3日くらいは楽しめるとさらに良し!
そんなワインを探していたところ、ありました(笑)!
このワイン、南ローヌ・ヴォークリューズ県の葡萄から作られたもの。ラストーの洞窟があるところです(笑)。セパージュはグルナッシュ、シラー。ワイン作りはブティノ社。自社畑や契約栽培農家から調達した葡萄を使用。ヴォークリューズ県はブティノの本拠地ですから、精通した本領発揮です(笑)。
コート・デュ・ローヌA.C.クラスの飲みやすいグルナッシュを探していたのですが、ワイン価格が上がっている昨今、なかなか適当なものがない。そんな折、ありました!
ちなみにワイン名『キュヴェ・ジャン・ポール』とはブティノ社の創始者ポール・ブティノの長男の名前。今や世界を股にかける巨大企業ブティノの創業初期からリリースされているキュヴェであり
、コスト・パフォーマンスを追及するブティノ社のワイン作りの象徴と言えましょう。


◎ツヴァイゲルト ロゼ 2021年
オーストリア ニーダーエスタライヒ州 D.A.C.クレムスタール  ロゼ 750ml 1854円税込み (スクリューキャップ)
驚くほどドライで伸びやかなロゼです!

10ヘクタールほどの葡萄園を女性醸造家ヘルマ・ミューラー・グロースマンさんが1986年に父親から引き継いで運営しています。現在は娘のマリーさんと力をあわせてワイナリーを運営しています。

ウィーンから100キロほど西のクレムスタールの地に葡萄園はあります。ドナウ川の南側の水捌けの良い緩斜面の畑は複雑な土壌からなっており、ミネラル感タップリの優しいワインが出来ます。

これはマスキューの大定番のグリューナー・ヴェルトリーナの生産者ミューラー・グロースマンがツヴァイゲルト種で作るロゼ・ワインです。黒葡萄のツヴァイゲルトをセニエ法で抽出したもの。でもですね、ツヴァイゲルトらしさは感じません(笑)。アセロラやトマトのようなとてもドライで伸びやかな果実味はグリューナー・ヴェルトリーナに共通する気風
を感じます。とてもクリアでドライ、筋の通った真っすぐさ、オイリーな厚み。
野菜や穀物類との相性を連想させてくれます。
こんなロゼのアプローチは新発見(笑)。彼の地の食事、特に野菜料理に合わせてみたいロゼ・ワインです。

発酵・熟成はステンレス・タンクのみの使用。あと、マロラクティック発酵はしていませんね。ツヴァイゲルトの果実味
をダイレクトに表したロゼ・ワインと言えます。

飲んでみると、深みのあるしっかりとしたロゼ色の理由が解るというもの(笑)。

●ブリック・ド・ビアンク 2019年 ルカ・フェラリス イタリア ピエモンテ 赤 ルケ・ディ・カルターニョ・モンフェラートD.O.C.G. 750ml 2168円税込み

皆さんこの ルケ・ディ・カルターニョ・モンフェラートD.O.C.G 知っていましたか(笑)?
2010年にピエモンテで新たに昇格したD.O.C.Gで、アスティのすぐ北東部の狭い範囲のものです。在来品種ルケ種を90%以上使ったワインです。
マスキューではトップの生産者ルカ・フェラリスの『クラシック2019年』を定番としてこっそり販売しております(笑)。とても深くて頑強。家内曰く「熊の香りがするワイン。」です(笑)。とても素晴らしいワインなのですが、解りにくい(笑)。そこで今回は解りやすくつくったルケをご紹介させていただきます。

これはいわゆるピノ・ノワール的に作ったルケです(笑)。
葡萄は樹齢の若い区画ブリク・ド・ビアンク。「ビアンクさんの丘」という意味です。畑は、標高260mの南西向きで、土壌は軽くエレガントなスタイルになる砂質と、パワフルになる粘土質の混ざるもの。
収穫はコンピューターにより、熟した実だけ収穫できる収穫機を使用。除梗したのち温度管理機能のついた垂直のステンレスタンクで発酵を行ないます。低温で10~15日の醸し(『クラシック」等のキュヴェの半分ほど)、無理に色素を抽出しないようにします。ブルゴーニュのような醸し期間です。醸しの間の1週間は1時間毎に10分、ルモンタージュを行います(タイマー設定も出来る最新のタンクですね)。頑強なタンニンをしっかり柔らかくしつけます。
そしてタンクを移して6ヶ月熟成後瓶詰め
、3ヶ月熟成してからリリース。熟成に木樽は使いません。
これによりニュートラルなルケ本来の果実味が解りやすいアロマティックなワインに仕上がります。
ワインの色調は薄くキアレットのよう。あの光を通さないほど濃い『クラシック』とは別世界(笑)。もちろん頑強なタンニンはありませんから、とても飲みやすい!(基本強いのですが(笑))
薔薇やベリーの果実味は美しくとても伸びやか。
う~ん。
まさにピノ・ノワール的!
とは言えとてもパワフル(笑)。ルケの果皮のポテンシャルの高さが伝わってきますが、明瞭な果実味とたっぷりの旨味が素晴らしい。それととてもユニークで特徴的な香り。山菜やキノコ、山の草になる果実やふきのとうなどにある『苦味(クミ)』日本人の嗜好する『クミ』と言えば伝わるかな(笑)?日本酒の味わい要素の甘・酸・辛・苦・渋の苦味です。

合わせる料理は葡萄の新梢の天ぷら、鮎、山菜、ふきのとうやマタタビ、筍等々が連想されます。いわゆる山のワインです。
しっかり発酵させてフル・ボディーのルケだとはっきり解らなかった香りのディテール、品種特性が解り、目から鱗が落ちる思いでした(笑)。ちょっとルケの事が解ったかな(笑)?
あと付け加えると抜栓後一週間経った今日飲んでもとても美味しく、崩れません。ルケはとても強い品種ですね(笑)。

●ルケ・ディ・カルターニョ・モンフェラート・クラシック 2019年 ルカ・フェラリス イタリア ピエモンテ 赤 ルケ・ディ・カルターニョ・モンフェラートD.O.C.G. 750ml 2640円税込み

皆さんこの ルケ・ディ・カルターニョ・モンフェラートD.O.C.G 知っていましたか(笑)?
2010年にピエモンテで新たに昇格したD.O.C.Gで、アスティのすぐ北東部の狭い範囲のものです。在来品種ルケ種を90%以上使ったワインです。
ルケをちょっと調べるとかるくて飲みやすい品種とありましたが、実際に飲むととんでもない(笑)。経験したことのない迫り来る個性でございました(笑)。野性味満々(笑)。果実味は鮮烈な赤や黒のスグリやリコリス、ワイルド・ベリー。ちょっと経験したことのないもの。それにハーブや漢方薬や甘草のニュアンスが伴う。しかもアルコール分は15%のフル・プルーフですから圧巻なのです(笑)。とは言えアルコリックでない折り合い。残糖分を感じさせないタンニンと酸とアルコールの高度な折り合いの良さは特筆もの。小粒の巻き貝の肝や熊の肝、完熟葡萄の種由来のフェノールは複雑で深みを与えています。マスキュー扱いの個性派ワイン『ペラベルガ』が似たような立ち位置のワイン。同じピエモンテの赤ワインです。家内曰く「熊
の匂いのするワイン」でございます(笑)。

あとワイン自体がとてもしっかりしており抜栓から1週間ほど変化を楽しみながら飲めました。さすがトレ・ヴィッキオリを取ったワインでございます(笑)。

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