まずはドメーヌ・マルタンのミュスカデとグロ・プランの比較です。
『いやー、今日は暑いですね!おっ!ミュスカデですか。今まさにミュスカデ飲みたいと思っていたんですよ(笑)。暑い時はこれに限りますね。』木樽でシュール・リーしてますから、どちらのワインも酸の角が取れていて口にあたらないスタイルです。もちろん低収量で作られてますから酸の量はかなりのレベルです。グロ・プランは当店では初めての扱いです。
『グロ・プランって初めて飲みましたよ。うーん。塩辛い?』
そーなんです。この塩辛さが特徴なんです。小海老のフリッターにレモン絞って塩かけて食べたら最高にあいます!
『牡蠣に合わせてもイイね。』
『今シャブリ高いですから、グロ・プランだったらシャブリの値段で牡蠣まで買える(笑)!』
グロ・プランはナントの街のシーフードレストランの定番の白ワインです。
『テンプラなんかの和食にもいけますね。』
『私はよりスッパイ、ミュスカデの方がいいなぁ。』
『グロ・プランのほうが厚みがあって好きだな。』
好みの別れるところです。
グロ・プランはソーミュールではフォール・ブランシュという名で甘口ワインが多くつくられます。香りの強い甘いデザートワインなのです。グロ・プランとは別の品種としか思えませんね。
つづいてはドメーヌ・トロテローのカンシーです。前回の試飲会では2005年を飲んでいただき好評だったのですが、新たに2006年が入荷しましたのでヴィンテージの違いを楽しんでいただきます。
『うわっ!エレガント!レモンと蜂蜜の香りが美しい!』
さすがカンシーのトップランナー、トロテローです。まとまりの良さは抜群です。もう完全にワインが出来上がってます。向かいにある著名なアペラシオンのサンセールの半値で買えますから有り難いワインなのです。
参考品のルシアン・クロシェットの2002年は『さすが!旨い!』
『全然古くない。』
『でもワインとしては、カンシーと良さは変らない?』
難しいところです。
スタイルの好みの別れるところですね。5年ほど前はルシアン・クロシェットのワインは3000円くらいで売ることが出来たのですが、いまでは倍近い値段です。そうなるとやっぱりカンシーの方が可愛くなります(笑)。
そのつぎはシャトー・ド・フェルのアンジュ・ルージュ2006年です。『うわっ!香りジャム入ってる(笑)。凄い果実味。』
前回隣村のソーミュール・シャンピニーの赤は鰹に合わせることで好評でしたが、同じカベルネ・フランでもこのワインは肉です!
それも臭い系な肉なんか最高ですね。
簡単に手に入る肉なら、鴨肉のスモークなんかイイです。近所のフジスーパーで売ってます(笑)。ソースは市販のものにジャムまたはマーマレードとこのワインを加えて加熱して煮詰めれば完成です。
考えただけで涎が~。
でも申し訳ないことに試飲会の途中で完売してしまいました。
月曜にインポーターさんに問い合わせるつもりですが、特売品なのであるかどうか…。
皆さん目が肥えてますから、良いワインは見逃してくれません。
ゴメンなさい。
最期はボルドー フロンサックのシャトー マヌー2005年、赤です。このシャトー1997年よりシャトームートンの元醸造長の所有になってから頭角をあらわしたニュースターです。
香りはポムロールのグレートワインそのもの、ただし舌触りが違います。メルロ95パーセントでつくられた圧倒的な味わいはまさにグランヴァン!
『凄いね。うん万円のワインみたいだね。』
『自宅の料理じゃ合せられないね(笑)。レストランに持ち込むしかないな(笑)。』
威風堂々。揺るがないボルドーワインの神髄を見た思いです。
沢山のお越しどうもありがとうございました!
Written on 2009 06 28
昨日は皆様の御来店ありがとうございました。
Jun 28, 2009 by toshiaki |ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。
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