昨日はご来店ありがとうございました。うまい具合に皆さんバラけてご来店いただきましたので、今回はグラスが足りなくなりませんでした(笑)。ワインはきっちり無くなりましたが(笑)。
それではスタートはスペイン イエクラのボデガス・カスターニョのロゼです。もちろんしっかり冷やしました。
「あま~い!ジュースっぽい(笑)。」
「でも切れがイイよね。飽きない甘さじゃない?」
私曰く「アセロラっぽいですね(笑)。」
「そうそうアセロラ!酸味がイイ(笑)。」
時間が経つにつれ別の顔が…。
「ベリーの香りしませんか?」
「温度が上がるとネットリ感が増しませんか?」
私曰く「値段の割にしっかりしています(笑)。使い勝手が良い、まさに夏向きのワインかと。」
「これだけでも良いし、食事しながらでも良いですね。」
いままで試飲会でロゼワインは何度かラインナップにいれましたが、今回のこのワインが一番の人気でした(笑)。やはり時節を考えたラインナップが大事だと実感いたしました。
そして、同じくボデガス・カスターニョの赤ワインです。先に飲んだロゼと同じモナストレル種を使ったランクも同じものです。
「おっ!ホントにロゼと同じ品種?考えられない(笑)。」
「そうそう、絶対別物!」
私曰く「たしかにロゼは2010年ヴィンテージで赤は2009年ですが、スタイルはいつもこんな感じです(笑)。不思議ですよね。ただ共通してるのはしっかりしている点ですか?」
「この赤、安っぽい香水のニュアンスが(大爆笑)」
「たしかに赤の方も香りがチャラいかも(大爆笑)。」
私曰く「チャラさが共通点??(笑)。」
家内曰く「モナストレルって基本的には香りより味わい。もともとアロマチックな品種じゃないんですが。新しいスタイルとしか思えないですね。」
この赤も冷やしても割にイケます。途中冷やしたところ締まりが出て好評でした。質の高いチャラさということで皆さんご納得いただけたようです(笑)。
そしてボデガス・カスターニョの看板『ヘクラ』2009年です。
「おー!飲み応えあるね。ドンとくるね(笑)。」
「これも前の二つのワインと同じとは思えない?」
家内曰く「先に飲んだワインはアルコール分が13%、『ヘクラ』が14%と『ヘクラ』に使う葡萄の方が糖度が高い葡萄のようです。」
私曰く「皆さんこのラベルのワインお飲みいただいた記憶があるかと(昔の『ヘクラ』のラベルをお見せしました。)
「あー!それ飲んだことある!濃くて旨かったよね。」
私曰く「あの当時ご好評いただきましたが、味わいの良さが出るまで5年くらいかかりました。今この2009年の『ヘクラ』を飲むと、早く飲めるように改良されているようです。」
「なるほどね。たしかにそーだ。でも相変わらずの田舎臭さがあるのがイイ(笑)。」
私曰く「おっしゃる通り!あまり飲み手に媚るとどこで造られたワインだか解らなくなります。さじ加減が難しいところかも知れません。」
さてこれから後半戦、イタリア サルデニア島のパーラの登場です。
「『カンノナウ』ですか、またなんだかわからない品種のワイン見つけてきましたね(笑)。」
「柔らかいですね。」
ただ『ヘクラ』の後ですから『カンノナウ』のエレガントさが伝わり難かったかも。
私曰く「個人的にはこのタンニン、とても美しくて好きなんです。雑味がまったくないんですよね。」
「『カンノナウ』って『グルナッシュ』『ガルナッチャ』のことだと聞きましたが、どっちとも思えませんね(笑)。やっぱり『カンノナウ』(笑)?」
家内曰く「サルデニアの人は『カンノナウ』が『ガルナッチャ』ではなくて、『ガルナッチャ』が『カンノナウ』だと言っているらしいです(笑)。」
ゆっくり飲んでいただいていると『カンノナウ』の本領発揮です。
「うーん。たしかにイイね。こんな綺麗なタンニンあんまりないよね。」
「じんわり旨い上に、広がりもすごくある。」
「妙に洗練されてる(笑)。サルデニア島にこんなワインがあるとは!」
私曰く「いくつか『カンノナウ』を飲んだのですがパーラのものは特別に綺麗でした。生産者によるみたいです。」
続いて白の『ヌラグス』です。
「『ヌラグス』なんて聞いたことないなぁ(笑)。」
私曰く「私も初めてです(笑)。」
「うわっ!香り強い!」
「草の香りや花の香りがスンゴイね(笑)。草と言ってもソーヴィニヨンじゃない。もっと香草やハーブっぽい。」
「ミネラル香や塩からさも強いね。」
「香りの量は凄いですね。ところであと口に残るホンノリとした苦みはなんですか?」
私曰く「多分酒石酸だと思います。秋が冷涼だったのかも知れません。」
「こりゃ魚介類には鉄板ですね。トマトにも合いそう。イマジネーションが広がりますね(笑)。」
さて本日のトリはパーラの最上級銘柄『エンテマーリ』です。ちなみにセパージュはヴェルメンティーノ、マルヴァジア、シャルドネです。シャルドネが入りますからI.G.T.になります。三つのセパージュの良いところを凝縮してまとめた感じとでも言いましょうか。
「うわっ!もの凄い香り!凄いだけじゃなく複雑で深い。」
「経験したことのないレベル(笑)。凄さにうろたえる。」
私曰く「『エンテマーリ』はアルコール分14.5%、『ヌラグス』の方が12.5%なのですが『ヌラグス』の方が強く感じます。『エンテマーリ』の溶け込みの良さは考えられないレベルです。」
やはりモンスターです。飲み手は言葉を失い、判断力も奪われるほどです。経験値を遥かに越えています。
「凄すぎてわからない(笑)。どんな食べ物にあわせるか途方にくれますね。」
確かに!
家内が一計を案じ、パルミジャーノを切ってきました。
「うわっ!旨い!口の中で爆発する(笑)。」
「やっぱり良いワインはチーズと合いますね(笑)。」
私曰く「確かにパルミジャーノとは合いますが、それではどんな料理に合わせるかとなるとイメージが浮かんできません。一流のシェフに任せたいワインですね。」
「私の家庭料理じゃ無理ね(笑)。高級食材を買い込んで合わせるしかないかな。」
家内曰く「私はこのワイン、瞑想用ワインにします(笑)。」
ビックリの白ワインでした。我々がイタリアワインにはまっていることだけは、皆さんに伝わったかと(笑)。
それでは昨日はどうもありがとうございました。
Written on 2011 07 31
桝久 試飲会 リポート
Jul 31, 2011 by toshiaki |ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。
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