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Written on 2012 11 30

デカンタージュをどう思いますか

Nov 30, 2012 by weblogland |
先日ソムリエ志願のF君から質問されました。

F君「マスキューさんはデカンタージュをどう思いますか?」

私「基本的にはしません。」

F君「澱が沢山あるオールド・ヴィンテージなんかデカンタージュした方が良いと思いますが?」

私「たしかにあの微粒な澱はワインの味わいを悪くしますよね。でも、オールド・ヴィンテージのワインをいきなりデカンタージュすることでワインを壊すことの方がリスクが高いと思います。」

F君「壊れちゃいますか?」

私「それより立てて置いて、ゆっくりサーヴィスした方が確実ですよ。」

F君「でも、お店でいきなりオーダーが入ったら、前もって立てて置けないじゃないですよね?」

私「そうですよね。前もって何日か前から出すワインが解っていれば良いのですが、現実にはそんなお客様は少ない(笑)。そんな時はとにかくワインを揺らさないように、澱を極力立てないようにサーヴィスするしかないですよね。」

F君「デカンタージュはお客様の意思にお任せするのがベストという事ですね。」

私「そうです。あくまでお客様次第ですから。」

F君「じゃあ、まだ若いワインを出す場合にはデカンタージュした方が良いのですか?」

私「カラフェですね。これも判断が難しいですね。基本的にはデカンタージュせずにゆっくり召し上がっていただくのがベストかと。大きめなグラスでゆっくり飲めば同じですから。いきなりデカンタージュするとバランスを崩すことがあります。」

F君「そうするとソムリエの仕事が無くなる(笑)。」

私「お客様のデカンタージュの意思があればするべきですし、お店によってはデカンタージュの前にグラスに一杯注いでおき、デカンタージュしたワインとの違いをお客様に楽しんでもらうサーヴィスの仕方をするお店もありますよ(笑)。」

F君「へぇー。それ楽しそうですね(笑)。」

私「間違っても『まだ若すぎるから飲めません!』などと言ってはダメですよ(笑)。」

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