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Written on 2016 08 02

試飲会の番外編 201607

Aug 02, 2016 by weblogland |
試飲会の番外編です(笑)。

「マスキューさん、エアコン大丈夫ですか?」
皆さんにご心配おかけしました。試飲会に来られるお客様は皆さんマスキューのブログをチェックしてから来てくださるようで(笑)、
「あー、なるほどね!」
「こーなっちゃったんですか?」
「それにしてもよく気がつきましたね(笑)。まさか冷蔵庫の冷気を利用するとは(笑)!」
私「この冷蔵庫今では無駄にデカイだけですが(笑)、パワーはありますのでそれを利用しました。電気代はかさみますが(笑)。」
家内「冷蔵庫屋さんも呆れてましたよ(笑)。」
私「へへへ(笑)。まだ奥の手があるんです。マスキューはストックしている氷が100kg くらいありまして、最悪それを利用することもオプションに入っています。」
どうやらそんな酷い状況に陥ることなく済みそうです。5日には復旧できそうです(笑)。この時期工事が混んでいて15日まで無理と言われましたが、拝み倒して早くお願いしました(笑)。

でもですね、この極東の地でこうしてワインを販売することは、改めて物理的に大変なことだと実感しました。振り返ってみると、我々がワインの販売を始めた頃はリーファー・コンテナが普及していなく、しかも日本でのトラック輸送もクール便なんてありませんでしたから、夏場にワインが噴いてしまうことはザラでした。マスキューでも7月8月はワインを極力仕入れないよう動かさないようにしていました。
もちろん今ではそんな心配はありませんが、こうして夏場でもワインを売ることが可能なのは多量のエネルギー消費が前提だと実感しました。
もちろん電気代は払っていますが(笑)、お金だけでエネルギーを手に入れられることに感謝しなくてはいけませんね。そんな気になりました。

皆さん、ご心配おかけしました。

ありがとうございました。

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桝久 試飲会リポート 後半 201607

Aug 02, 2016 by weblogland |
さて、後半戦は典型的なオー・メドックの赤。今日お出しするには暑すぎるかな(笑)?
●ムーラン・ド・シトラン 2009年
フランス ボルドー オー・メドックA.C. 750ml 2500円税込み
私「マスキューの定番アイテムのムーラン・ド・シトラン2009年です。」
「おっ、2009年じゃあーりませんか(笑)。」
「このワインは軽いワインの印象が強いけど、今日は重厚に感じます(笑)。前の赤2本と比べるからかな(笑)?」
「そーですよね。だってムーラン・ド・シトランは倍の値段ですもんね(笑)。これで前の赤と同じくらいの重さだったら詐欺だよね(笑)。」 
「派手なスタイルじゃないけど、ボルドーらしくてイイよね(笑)。のみ頃だし、しかもまだまだ先がありそうだし。」
「ずいぶん沢山このワイン飲んだよね(笑)。昔はシャトー・ムーランの価格でシトラン飲めたんだけどなぁ(笑)。」
「まあ、他に比べるとまだ良心的ではあるけどね(笑)。」
家内「飛び抜けたシャトーではありませんが、いつもいつも外さないのが凄いところです。バック・ヴィンテージもかなり保有していますし、こうしてのみ頃のワインをポロっと出してくるのも凄いですね(笑)。」
私「たしかオーナーは日本の企業ですね。でも所有権は有っても販売権はないかも(笑)。」
「えー!そんなこと有るんですか?」
私「オーナーはパトロネージュするのみ(笑)!」
「マスキューさん!このワインたしかカベルネとメルロのセパージュですよね。メルロの方が多いのかな?メルロっぽいですよね。」
私「え~と。カベルネが60%、メルロが40%くらいですね。」
「えー!カベルネの方が多いんだ?

「飲んでみるとメルロのブラムのニュアンスが支配的ですよね。でもカベルネの方が多い。何故ですか?」
私「オー・メドックで造るカベルネの特徴であり、限界です。」
「カベルネはカベルネだから、カシスのようなカベルネらしい味わいがするはずなんだけど、これはメルロのニュアンスが支配的。不思議だなぁ(笑)。」
家内「カベルネらしい味わいが表出する地所は限られた聖地のみなんですよね。そうするととても値段が高い(笑)。」
私「ですからカベルネらしい味わいをお求めの方にはアルゼンチンやチリのカベルネをお勧めしています(笑)。」

さて、お次は大日本ロゼ・ワイン普及協会推薦の逸品です(笑)!
◎バンドール ロゼ 2014年 シャトー・ビバルノン 南フランス バンドールA.O.C. ロゼ 750ml 3162円税込み
「ほっほっお~。これですな。大日本ロゼ・ワイン普及協会大推薦のワイン(笑)。」
「色が淡いですね?」
家内「直接圧搾法と言い、黒葡萄を破砕して流れ出るジュースで造っています。」
「カリフォルニアのブラッシュに近いのかな?」
家内「はい。ただしほとんどプレスはしませんから、かなり贅沢です(笑)。」
「マスキューさん!バンドールの赤はムールヴェドルが有名ですが、これもムールヴェドルですか?」
私「赤よりムールヴェドルの比率は下がります。ムールヴェドル60%、
サンソー40%です。」
「そー言えば資格試験でバンドールの赤が出たな(笑)。熟成期間が長いんでしたっけ?」
私「はい。私個人的にはタウラジと
双璧の旨さと評価しています。」
「例のマストロベラルディーノですね(笑)。」
私「へへへ(笑)。」
「ムールヴェドルというとスペインのモナストレルですよね!こんなにフルーティーになるんですね。」
「フルーティーで飲みやすいけど、力があるよね。でも力が目立たない。旨味や果実味、滑らかさが優先してるよね(笑)。」
「ベリー系、ラズベリー、ザクロ、プラム、後口のハーブの香りが特徴的だよね。」
家内「後味にミントの香りがして、いかにもリゾートっぽい(笑)。なんてったって高級リゾートの地で造られて消費されるワインです(笑)。」
私「シャトー・ビバルノンは90年代の半ば頃に日本に輸入され大人気を博した生産者です。当時は2000円以下で販売出来ました(笑)。今では赤は5000以上するし、このロゼも通常4000円くらいはします。ですから今回限りのスポット入荷となります。残念!」

さて今回のトリは白です!
○プイイ・フュイッセ 『ヴィーニュ・ド・ラ・コート』 2011年 ドメーヌ・ティベール フランス ブルゴーニュ 白 750ml 4165円税込み
「マスキューさんが試飲会の最後に出すワイン、しかも白の場合は訳があるんですよね(笑)?」
私「読まれてますね(笑)」
「かなり美味しいはず(笑)。」
「旨いやこれ(笑)!」
「ブルゴーニュのシャルドネだあ(笑)。しかも高いワイン(笑)。」
家内「ブラインドでやるとピュリニー・モンラッシェと間違えます(笑)。」
「それもかなり良いヤツ(笑)。」
私「旨味があってルフレーブのスタイルにちょっと似てるかな?ピュセルの下くらいかな(笑)?」
家内「肉付きが良くてバランスが良い1級のフォルティエールっぽいかな(笑)?」
「プィィ・フュイッセって濃いには濃いけど酸が少し足りない。でもこなワインはそれがない!こんなにバランスが良いプィィ・フュイッセあるんですね(笑)。」
私「ありがとうございます。ティベールの通常キュヴェはちょっと酸が足りない印象がありますが、これは遅摘みのワインをアッサンブラージュした特醸品です。ティベールの意図を感じます。」
「新樽の香りが強いけどバランス取れてるよね。樽香に負けてない。プィィ・フュイッセでもこんなに完成したシャルドネが出きるんですね
(笑)。」

どうもお暑いなかご来店ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子

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