さてさて試飲会リポートの後半はドンナルーチェ2015年についてのみ!
ご理解いただけますよね(笑)。
○ドンナルーチェ 2015年 ポッジョ・レ・ヴォルピ
販売価格(税込): 2,592 円
イタリア 白 ラッツィオ I.G.T.750ml
「うわっ!飲みやすい!旨い!」
「飲みやすいけど、凄いワインですよね(笑)。」
「前評判だと力が凄いって聞いてたけど、わりとさらっと飲みやすいよね。」
「でも、強いには強いよね(笑)。みっちりしてる」
「マスキューさん!毎年毎年試飲会でドンナルーチェ飲ませていただいてます(笑)。ブログで書いていたように2015年は確かに違いますよね(
笑)。最初の頃はなんで毎年ドンナルーチェをやるのかな?って思ってましたが(笑)、これ飲んでその訳が解りましたよ(笑)。確かに違いますよね(笑)。」
「2014年のはライチの香りがとても印象的でしたよね。2015年は2014年ほどライチライチしてない(笑)。」
「店長!桃っぽい(笑)!いつもとだいぶ違う(笑)。セパージュとか大事な部分が変わったとしか思えません
。」
私「そーなんですよ。そう思ってインポーターさんに聞いたら、何も変わっていないとのことでした。アルコール分もいつもと同じ13%です。収穫日もほとんど同じだそうです。
」
家内「味わいは通常、レモンやライム、リンゴ、グレープフレーツ、甘夏の香りが支配的なのですが、今回は桃、ライチなどの白い柑橘類のニュアンスをかなり感じます。」
「それって何故ですか?だって何も変わっていないのだったら、味わいが変わるのはおかしいですよね?」
私「はい。2015年は収穫前にちゃんと秋があったからだと思います。葡萄は成熟期の秋に減酸し酸が成熟します。レモンやライム系の酸っぱい酸がグレープフレーツや桃、アプリコットなどの味わいに成熟変わっていく傾向があります。そう考えるとドンナルーチェ2015年の謎は説明できるかと。」
家内「葡萄は開花から100日くらいで成熟して収穫を迎えます。温暖化が進み開花が前倒しになると当然収穫も早くなります。」
「そうなんでそよね。そうなるとワインに酸が残りすぎたり、新たなテクニックやワインのスタイルを変えることで解決することになりますよね。」
「葡萄に秋が必要だとは知らなかった(笑)。暑ければイイ訳じゃないんですね(笑)。」
「春夏秋冬が必要なんですね(笑)。」
「じゃあ意地悪な言い方ですが、通常のドンナルーチェって秋を必要としないスタイルのワインなのですか
?」
私「これは鋭い!天候や日照が安定している暖かい産地の特性を逆に利用しています。斬新な今までにないワインだと思います。頭の古いイギリスの評論家は評価しないと思います(笑)。」
「旨さや生命力は並みじゃないんだから、素直に認めればイイのに(笑)
」
「そうですよね。だって彼らカリフォルニアワインだって認めてるんだから(笑)。」
「カリフォルニアワインってお金になるから、抜け目ないイギリス人は
利用するだけなんじゃないの(笑)。」
「そうだよ。勝手にEU 抜けるし!」
話がヤバくなりました(笑)。
そして、8月3日に抜栓してからロングランテイスティングしているドンナルーチェ2015年と比較していただきました。まだテイスティングは終了してませんから、ちょびっとだけ舐めてください(笑)。
「あ~!神の滴だぁ(笑)。」
「うまい!今日は8月27日だから、開けた日を1日とすると(笑)、25日目ですよね?特別何か保存法あるんですか?」
私「コルクを逆さまに差して冷蔵庫に入れたまま、毎日少しずつテイスティングしてます(笑)。」
「バキュヴァンは?」
私「しません。あれは開けたワインを保存するには良いのですが、減圧しますから栓を抜いた瞬間に香りが一気に抜けてしまいます。」
「3日に開けた方は若干疲れが見えるけど、終わってはいないね。新樽使っているけどそのニュアンスが全くしない。いつもながら凄いね(笑)
」
「マスキューさん!色なんですが、8月3日に開けた方が薄いですよ!」
「えー!ホント?どれどれ…あー、薄く見える‼」
私「本来は逆なはずですけどねぇ?
グラスの中の液量が3日に開けた方が少ないからかな?」
「同じ分量入れてみてくださいよ!
」
私「ちょっとそれは…、お許しを(笑)!」
「8月3日に開けたものと試飲会で新しく開けたものの味わいが共通してますが、ゆっくりこうなったのですか?」
私「中盤に飲んだ時はまるでリンゴ(笑)でした。紆余曲折はありました。」
「私は同じ物とは思えないんですよね(笑)。新しく試飲会で開けたものが、8月3日に開けたワインのようなエレガントなワインになるとは想像できない。」
「ところで2014年はどんな具合だったんですか?」
私「途方もない出来映えでした。判断を下せないほどの作柄でした。」
私が口を滑らしたため(笑)、残りの2014年は一気に完売しました。残念!
「マスキューさん、ドンナルーチェ2015年はこの先10年20年経ったら8月3日に開けたワインみたいになるってことですか?」
家内「たぶんそうはなりません(笑)
。」
私「長い熟成期間を経てワインの中の様々な要素が重合することが熟成です。これは8月3日に開けたワインが8月27日になっても酸化せずにワインとしての生命力を保っていると確認出来たと言うことです。マスキューでは取り寄せた試飲サンプルを駄目になるまでゆっくりテイスティングします。それによりワイン自体のポテンシャルは解ります。先々どうなるかは私の能力では断言出来ません(笑)」
「それじゃあ、開けてからすぐに駄目になるのもあるんですか?」
家内「ほとんどそうです(笑)。」
ご来店ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子
※蛇足になりますが、今日8月30日のドンナルーチェ2015年は少しトロミが増したようです(笑)。変身するのかな(笑)?
Written on 2016 08 30
桝久 試飲会リポート 後半 201608
Aug 30, 2016 by weblogland |ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。
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