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Written on 2017 03 26

桝久 試飲会リポート 前半201703

Mar 26, 2017 by weblogland |
まずは春らしい泡フリザンテです!
◎マルヴァジア セッコ フリザンテ N.V. カステッリ・デル・ドゥーカ イタリア 白 微発泡 エミリア・ロマーニャ コッリ・ビアチェンティーニD.O.C. 750ml 1157円税込み
「爽やかですね。こりゃ飲みやすい(笑)!」
「濃さもちゃんとある。べたべたした甘さがないからイイね(笑)。」
「これ真っ昼間から飲んだら危険。
あっと言う間に空けちゃいますよ(笑)。」
「フリザンテとスプマンテはどう違うんですか?」
家内「ガス圧がスプマンテの方が高く5気圧ほどあります。フリザンテは3気圧以下となります。」
「それってどういう意味があるんですか?」
私「鋭い質問です(笑)。スプマンテはガス圧が高い分泡の力で飲ませる力があります。フリザンテはガス圧が低い分ワインの果実味をより必要とするような気がします。」
「スプマンテってかなり甘い物があるけど、泡が強いからなんだな(笑)?」
「安いスプマンテに多いよね(笑)。」
家内「良いフリザンテはガスが抜けても美味しく飲めますよ(笑)。」
「なるほど。食事にも合わせやすいんですね(笑)。」
私「ご名答でございます(笑)。」
「マスキューさんがブログで言っていた一風変わった植物の香りってこれなんですね(笑)。」
私「はい。初めて経験するような気がします。」
「なるほど確かにソーヴィニヨン・ブランとは違いますね(笑)。もっと青い果肉っぽい。個性的(笑)。」
「マルヴァジアの特徴ですか?」
私「解りません(笑)。私不勉強でしてマルヴァジアがエミリア・ロマーニャで造られてるとは知りませんでした(ご免なさい)。中部イタリアがメインの品種だと思っていました。ですからこれを飲んでビックリ(笑)
。」
「うんうん。マルヴァジアって熟した黄色い果実のニュアンスが強いけど、これはちょっと違いますよね。

家内「エミリア・ロマーニャにはマルヴァジアだけのD.O.C. もあるんですよ。」
「お芋っぽさがあるから、これがマルヴァジアの特徴かな(笑)?」
「ハニーさもあるよね。これは?」
私「遅く摘んだマルヴァジアによく見られる特徴ですよね。あとこのワイン後口が独特でして。ハニーで甘くぽわんと綿飴みたいな甘さがありそれにアーモンドみたいなほろ苦さ
がフィニッシュで出ています。」
「おー!複雑ですなぁ(笑)!」
「香木っぽさも感じますよね。」
私「中盤には薔薇のニュアンスもしっかり感じられます。」
「気軽に飲める物としては凄く複雑ですよね。しかも安い(笑)!」
「う~ん。異常なほどコスト・パフォーマンスが高い(笑)!」
「マスキュさんはこういうの探すの上手いよね(笑)。どうやって探すんですか(笑)?」
「飲むだけですが(笑)。まあ、仕事ですから(笑)。」
家内「まあ、これはランブルスコの
名門メディチ・エルメテが親会社として始めたプロジェクトですから、外さないと(笑)。」


◎ピノ・ロゼ フリザンテ N.V. レ・コンテッセ 
イタリア ヴェネト ロゼ 微発泡 I.G.T. マルカ・トレヴィジャーノ 750ml  1388円税込み スクリュー・キャップ
「あっ!これ前にも飲みましたよ!」
「そうそう。イチゴ味の美味しいヤツ(笑)。」
家内「この時期だけ特売価格になりますので、去年同様に販売いたします(笑)。」
「いかにも花見用!」
「イチゴの味わいがスゴくチャーミング(笑)。甘すぎないからハムなんか鉄板に合いますね(笑)。」
「ヘタのついたイチゴを丸かじりしたようなフレッシュさだよね(笑)。」
「作ったっぽさがないのがイイね(
笑)。」
私「生ハムやローストビーフをたっぷり入れたサンドイッチをかじりながら、このロゼ・フリザンテを飲む
。しかも一人で花見をする。カッコイイ(笑)。でも友達いない変人に見られるかも(笑)?」
「マスキューさん。このイチゴの味わいはピノ・ノワールみたいだと思うんですが?」
家内「はい。セパージュはピノ・ネロ70%、ピノ・ビアンコ30%ですからピノ的になります(笑)。でも香りの出方が凄く明瞭です。コンテッセの能力の高さが伺えます。」
私「もともとプロセッコを代表する生産者ですから、泡にかけてはスペシャリスト(笑)。」
「舌の中央に甘さ重さを感じますが、これは何ですか?」
私「難しい質問です(笑)。舌の中央にズッシリ乗ってくるのはタンニンなのが一般的です。ただし、これはロゼ。そんなにタンニンはないはずですが…。正確な答えは解りません
。また勉強します(笑)。」


〇ブルゴーニュ アリゴテ ドメーヌ・バシュレ 2010年 フランス ブルゴーニュ アリゴテA.C. 750ml 2083円税込み
私「ジュヴレイ・シャンベルタンの小規模ドメーヌ バシュレのアリゴテです。土地柄栽培する赤はピノ・ノワールだけで白はこのアリゴテのみです。」
「アリゴテって酸っぱくて水っぽいイメージ(笑)。あんまり良くない(笑)。」
私「まあ、酸っぱいには酸っぱいですが(笑)。」
「おっ!これスゴい(笑)!」
「尋常でない濃さ強さ!」
「スパルタン(笑)。でも旨味の量もスゴい(笑)。飲むと唾が止まらない(笑)。」
「これは樽熟成してますよね?」
私「はい。6樽作るうち1樽が新樽です。」
「それをブレンドして瓶詰め?」
私「はい。発酵は樽発酵しているようです。」
「樽のニュアンスが邪魔になってませんね(笑)。新樽のニュアンスも解らない。濃くて強いんだな(笑)。」
「店長!これマロラクティック発酵してるんですよね?それでもこんなに沢山酸が残るんだ?!」
「このワイン手強いけどスゴい(笑)。」
「確かに癖はあるけど、プリミィティブにも感じるよね。」
家内「もともとは自家用のワインです。今はアリゴテの畑は0.5ヘクタール弱ありますが、昔は0.1ヘクタールほどだったようです。」
「へぇー自分達で飲む用なんですね?」
家内「最近はシャルドネが高くて売りにくいので(笑)、アリゴテをブルゴーニュ・アリゴテA.C.としてセールスしているところが増えました(
笑)。ただしバシュレほど濃厚なアリゴテはあまりありません。」
「これって明日飲んでもあまり変わらないような気がしますけど(笑)?
どうなんですか?」
私「仰る通り!変わりません(笑)。0」
家内「でも20年30年経つとトロトロになって物凄く美味しくなりますよ(笑)。」
「えっ!そんなになるんですか?」
私「でも売ってない(笑)。」
「そんなに持つんですか?」
「そう言えばコルクも良い物を使ってますね(笑)。」
「バシュレのプライドですな(笑)。」
「マスキューさんが言うところの栗の香りってこれだな(笑)。確かにホックリしてる(笑)。あと穀類の香りもしますよね。麦みたいな。」
「後味が塩漬けした梅干しみたいな感じ(笑)。」
私「シャルドネみたいに高貴な果実のニュアンスはしませんが(笑)。私こんなアリゴテ好きなんですよ(笑)。ようやく見つけました!」
家内「強さが全面に出てますが、樹齢の高さを感じます。」
私「後で気づいたんですが、このワインはアルコール分が11.5%しかありません。」
「えー!」一同絶句!
「本当だ!一体アリゴテって…。」
私「樹勢も強く多産な品種ですが、バシュレのアリゴテは樹齢が高いのと樹勢を抑える厳しい剪定、そしてイレギュラーのないヴィンテージによるものだと思います。」
家内「誰もが好む味わいではありませんが、グラン・クリュ並の手のかけようが想像できます。」
私「ピノ・ノワールのグラン・クリュもアリゴテも基本的には同じように作ってるような気がします。アリゴテの畑は裏庭だと思いますが(笑)。」
「裏庭で作ってるんですか?」
私「はい。日照が良く水捌けの良い傾斜地はそれなりの格付け畑ですからピノ・ノワールやシャルドネを植えます。裏庭や庭先の平らな劣る土地にはアリゴテを植えます。樹勢が強いからすぐボウボウになり、葉っぱもやたらデカイですから見るとすぐ解りますよ(笑)。」



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