後半はイタリア シチリアのグルフィーの白と赤です。
〇ヴァルカンツィア 2017年 グルフィー イタリア 白 シチリアD.O.C. 750ml 2592円税込み
●ネロイブリオ 2014年 グルフィー
イタリア 赤 シチリアD.O.C. 750ml 2592円税込み
「おっ、高級そうなお味ですね(笑)。」
「高級なシャルドネですよ!あれ!わりに安い(笑)。」
「ふっくらしてるし、余韻も長い。シチリアでこんな白ワインできるんですね(笑)。
アルコール分が高くて甘いシンプルな白を予想してましたよ(笑)。予想以上の出来映え(笑)。」
私「ちょっとメロンっぽさがあって、いかにも高そうな雰囲気ですよね(笑)。」
「ブラインドでテイスティングしたら絶対に外すな(笑)。」
私「私も外しますね(笑)。」
「酸もちゃんと入ってるからしっかりしてる。旨味の厚みも立派(笑)。一つ前のカバルデスが良かったからあの後で大丈夫かなって心配してたんですよ(笑)。」
「シチリアなんて暑いところでもこんな白出来るんですね。ちょっとビックリ(笑)。ところでこれってシャルドネ100%では無いんでしたっけ?」
家内「はい。カリカンテが40%ほど入っています。カリカンテ自体は香りではなく酸味として役割を果たしているようです。」
私「ブレンドのセンスの良さを感じますよね(笑)。」
「これだけで飲んでいたくなる白ワインですね(笑)。」
「木樽熟成してますよね?」
私「はい。お察しの通りでございます。ただフレンチ・バリックではなさそうです。スラヴォニア・オークのトノーだと思います。新樽でもないと思います。」
「へぇー、そうなんだぁ。」
私「あっ、これは私が勝手に推測したことですから(笑)、違うかもしれません(笑)。
念のため。」
そして赤。
「おっ!これスゴい(笑)!」
「巨大だなぁ(笑)。」
「パワー、深み、余韻、かなり凄いね(笑)。」
「香りも赤い果実 プラムやベリーのニュアンスがはっきりしてて綺麗。」
私「真っ黒じゃないんですよ(笑)。この点秀逸です(笑)。」
家内「シチリアの地場品種ネロ・ダーヴォラ100%です!」
「ネロ・ダーヴォラって良いイメージじゃなかった(笑)。濃くてぶっきらぼう、しかも安酒(笑)。う~ん。こんなネロ・ダーヴォラは初めてですよ(笑)。」
家内「ネロ・ダーヴォラの立役者グルフィーならではです(笑)。」
私「チョコレート食べながらこれを飲むと口の中で爆発しますよ(笑)。さっ、さっ
、お試しくださいませ(笑)。」
「おー!こりゃ凄い(笑)!口の中で化学反応したぁ(笑)!」
「これがマリアージュ!フィオーリの赤もマリアージュしてたけど、こっちの方が
より合うね(笑)。」
「フィオーリは小爆発でネロ・イブリオは大爆発(笑)。」
「エトナ火山大爆発(笑)?」
「マスキューさん、カバルデスも濃いワインだからチョコレートとマリアージュするかと思ってましたが、それほどじゃありませんでした。何故ですか?」
私「鋭いご質問ありがとうございます。ネロ・イブリオとフィオーリの赤は木樽熟成していますのでその性です。樽の内側を焦がすとチョコレートやカカオの香りがつきます。これと食べたチョコレートが口の中で増幅する訳です。」
「ではネロ・イブリオとフィオーリの感じた差は?」
私「おそらく樽の木材の産地の差かと。」
家内「ネロ・イブリオのスラヴォニア・オークはフィオーリのフレンチ・バリックよりも滑らかなカカオっぽさが強いんですよね。柔らかみ深みを演出するようです。」
私「もちろんワイン自体が薄いとダメですが(笑)。」
「店長!私グルフィーが大好きで古いワインとってあります(笑)。濃くて良いワインですよね(笑)。」
家内「グルフィーは濃くてバランスが良いですよね(笑)。」
私「グルフィーの凄いところは灌漑しないでワインを造るところです。」
「シチリアって灌漑するんですか?」
私「雨が少ないのと、土壌が火山灰のところでは保水力がありません。このため灌漑するところが多いです。」
「と言うことはグルフィーは畑の土壌 保水力のある畑を選んでいるということですか?」
私「ご名答(笑)!しかも畑には1ヘクタール当たり8,900本の葡萄樹を植えています
。ブルゴーニュ並みの密植です。土壌に保水力がある証拠です。」
家内「普通シチリアあたりは乾燥農法が馴染みます。これは葡萄樹を3m間隔くらいに離して植える農法です。土地に水が無いので葡萄樹を競合させられません。」
「へぇー。そんな秘密があるんだぁ(笑)。」
「ブルゴーニュ的なワインを目指してるんだな(笑)。」
「シチリアでブルゴーニュ的なアプローチをするとグルフィーのワインみたいになる訳だ(笑)。」
そしてトリはリースリング!
しかもイタリア。意表を突いてみました(笑)。
〇リースリング 『ヴィーニャ・マルティナ』2016年 イジンバルダ イタリア ロンバルディア 白 オルトレポ・パヴェーゼD.O,C. 750ml 3332円税込み
「最後が白ですな。いかにもマスキューさんらしい並び(笑)。グルフィーを凌ぐ味わいなんでしょうなきっと(笑)。」
私「読まれてますね(笑)。まっ、まっ、どうぞお試しを。」
「おー!こりゃ凄い(笑)。息が止まりそう
(笑)。」
「う~ん。」
「凄い辛口リースリング。ありそうでない
(笑)。」
「イタリアでリースリングってだけでも意表突かれる(笑)。飲んでまたビックリ(笑)。広がりが尋常じゃない(笑)。」
「たしかに典型的なリースリング。こんながっちりしたリースリングがイタリアにあるとは…。」
私「リースリング・イタリコ、ヴェルシュ・リースリングなどのリースリングの亜種はわりと安めの白ワインに見かけます。これはドイツのヨハネス・ベルガー・リースリングのようです。」
「あの鷲のマークのドイツ・ワインに似てるかな?でもこんなに辛口じゃないな。」
私「シュタイン・ベルガーですよね(笑)。
シュタイン・ベルガーのアウスレーゼを辛口にしたようなワインかと。」
「う~ん。アルザスなんかの辛口リースリングより緻密。」
「ヴァン・ダンジュ・タルディブだと甘いしね。」
私「全然石油臭しません。それって
強いリースリングの証です。ラインガウやモーゼルの一級品は20年越えて石油臭がしてきます。これもその部類のワインかと。」
家内「開けて1ヶ月経っても全然変わりませんよ(笑)。」
「このワインは将来どうなるんでしょう?」
私「解りません(笑)。植樹されてまだ15年
くらいですから(笑)。でも先々を見たいものですよね(笑)。」
「『ドンナルーチェ』に似てるかも(笑)?」
私「はい!こっちの方が冷ややかですよね
(笑)。ドンナルーチェは万華鏡的、これは突き抜ける系かな(笑)?しっかり温度管理して造られる点共通ですよね。昔のイタリアの白ワインでは考えられなかったスタイルです。」
「マスキューさん、このワイン食べ物は何が合いますか?」
私「ハードタイプのチーズは鉄板かな(笑)?」
「トリプル・クリームなんか試してみたいな(笑)。」
Written on 2018 10 30
桝久 試飲会リポート 後半201810
Oct 30, 2018 by weblogland |ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。
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