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Written on 2021 08 05

桝久 試飲会リポート 後半

Aug 05, 2021 by weblogland |


私の好みでございます(笑)。
●ラゼロール・ヴィエイユ・ヴィーニユ 2017年 レイモン・ジュリアン 南フランス ラングドック 赤  ミネルヴォアA.C. 750ml  2074円税込み
「あ~、深いなぁ。深い!タンニン、中身の密度感が凄いね。」
「色は真っ黒(笑)。でも縁は紫。大物ですな(笑)。」
「これほど色が黒いと果実味も黒くなるんだけど(笑)、赤い小粒の果実味がはっきり。チャーミングだよね(笑)。」
私「古典的なしっかり作ったカリニャンならばこそ!私好きなんですよ(笑)。」
「開けたてはちょっと土の香りがしてビオっぽかったけど、すぐに消えていく。」
「それにしてもタンニンの量は凄いね(笑)。シブシブ(笑)。甘さがあってバランスが取れるんだろうね(笑)。」
「赤い小粒の果実はちょっとピノ・ノワール的だよね(笑)。」
私「いわゆるマセラシオン・カルボニック法で作っています。房ごとタンクで発酵させるクラシックな方法です。マスキュー扱いのモリエールなんかと同じやり方です。」
「あー、ボジョレーのモリエールですね。
あれもピノ・ノワール的でしたね。」
家内「基本澱引きしません。タンクの底に葡萄の枝を俵みたいにしたものを入れて濾過(笑)。最後のプレスは100年くらい前から使っている手動のプレス機でプレス(笑)。」
私「瓶詰めを始めたのが1980年代。いわゆるバルク売りをしていた農家です。ただし、畑を見ると樹齢は古く良く手入れされています。かなり収量も低いと思います。」
「写真を見ると葡萄樹の背が低いですよね
?」
私「はい。最近のものはもっと背を高く仕立てます。作業効率をあげるためです。」
「葡萄樹の背の高さは品質には影響するのですか?」
私「はい。背が低ければそれだけ土地の養分がダイレクトに葡萄房に届き易くなります。」
「なるほどね(笑)。味のためには低い方が良いのですね(笑)。」
私「はい。低いと腰が痛くなる(笑)。あとカビなどの病害虫リスクが増します。ですから土地それぞれの特徴により仕立て方があります。」

翌日の土曜日にまず再確認するとワインが大進化!土曜日の口開けにティスティング・スタッフのKさんと再確認(笑)。

Kさん「マスキューさん、これ凄い(笑)。甘さ、大きさが尋常じゃない。以前開けたてをティスティングした時より全然良い。グレート・ワイン。とっても高いワインのレベルですよ(笑)。」
私「このワイン、普通じゃない(笑)。翌日の伸びが凄いですよね(笑)。あれ?そーすると順番変えた方が良いですか?」
Kさん「フィリップ・ルクレールが可哀想(笑)。ピノ・ノワールの繊細さを吹き飛ばしますよ(笑)。」

と言うことで二日目の土曜日はラゼロールが最後に繰り下がりとなりました(笑)!

「マスキューさん、これって安くないですか?かなり高いワインの印象(笑)。」
「直感的に高い味(笑)。甘さがいかにも高級品(笑)。余韻も巨大だし(笑)。」
家内「昔飲んだスカラ・ディ・プリオラートの熟成したカリニエナに良く似てる(笑)。カリニエナってカリニャン。ようやく解った(笑)。」
私「解るまでに30年かかったね(笑)。」
家内「うふふ(笑)。進歩、進歩(笑)!」
私「ラングドックやルーションでとことん尽力して作られるカリニャンって良いですね(笑)。」
「マスキューさん!目玉のワインもそうですよね?」
私「はい(笑)。ルーションのプチ・トーロー。」
「あとペダル・プルプル?」
私「はい。個人的に自然なスモモの香りインクのヒントが大好き(笑)。皆様に私の好みを押し付けてしまいました(笑)。最近の扱いが無くなったので物色していたところでございます(笑)。」


さすが一流ドメーヌのピノ・ノワール!
限定販売品となります!
●レ・ボン・バドン 2016年 ドメーヌ・フィリップ・ルクレール フランス ブルゴーニュ・ルージュA.C. 750ml 3142円税込み
「あっ!これ良いピノ・ノワール(笑)!安物じゃないよ(笑)。」
「旨いね。これだからピノ・ノワールは止められない(笑)。エレガントなんだよね。」
「香りに厚みがある(笑)。シルキーな舌触り。」
「マスキューさん!2016年は赤も白もブルゴーニュは良いですね(笑)。もちろん生産者によるとは思いますが、モレもルクレールも素晴らしい出来映え。こんなの飲むとブルゴーニュにはまりますね(笑)。

「う~ん。淑女(笑)?色気あるね(笑)。」
私「ストロベリー、フランボワーズ、チェリー等の香りが折り重なるようですね(笑)。この『レ・ボン・バドン畑』はシャンボール・ミュズィニー村にあるのですが、国道の東側なのでブルゴーニュA.C.となります。でも味は完全にシャンボール・ミュズィニーですよね(笑)。」
「フィリップ・ルクレール好きなんですよ
(笑)!この果実味は一級品(笑)。昔より飲みやすいのかな?」
私「昔『レ・ボン・バドン』は100%新樽熟成していました。ですから取りつく島もないほどの味わいでした(笑)。今は新樽10%。本来の充実した果実味を堪能できますね(笑)。新樽100%でアメリカ市場で大成功。鋲が打ってある黒い革ジャン着てサングラス、髪は長髪。ロック・スターと呼ばれてました(笑)。その格好でジュヴレイ・シャンベルタンの村や畑をうろうろしてたら浮くでしょうね(笑)。」
「ロック・スターかぁ。時代を感じさせるなぁ(笑)。ヘビメタじゃなくて良かったぁ
(笑)。」
「ヘビメタだったら石投げられるかも(大爆笑)。」
私「そうですよね(笑)。私より3才上くらいですからハード・ロックかな(笑)?」
「ルネ・ルクレールと関係は?」
私「フィリップは弟です(笑)。名門です。絶対に弟は浮くはず(笑)。でも、実力で黙らせる(笑)。」
家内「私はルネ・ルクレールのワインが好きなんですよ(笑)。10年くらいたって甘さが出てくると甘美(笑)。品が良くて実直なスタイルが好き(笑)。」
「私新婚旅行でルネ・ルクレール見学行ったんですよ(笑)!奥さんが日本人で日本人ガイドがついてくれました(笑)。」
私「へぇー、奥さんが日本人とは知らなかった!それにしても渋いドメーヌに行かれたんですね(笑)。渋い!」

初日のトップ・セラーはランブルスコとルクレール。二日目はイルシャイ・オリヴェールとラゼロールでした。簡単に優劣はつけられないと実感いたしました(笑)。

8月から緊急事態となる前滑り込みアウトかな?でも美味しいワインを選ぶ権利は大事にしたい!あくまで試飲。マスキューのお客様は酔うほど試飲しません(笑)。
某ビール工場の試飲とは違います(笑)。大人のたしなみ楽しみなのです(笑)。

どうもありがとうございました。

桝久商店 岡本利秋・昭子

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ピノ・ノワールの威厳を保っていました-フィリップ・ルクレール『レ・ボン・バドン』

Aug 05, 2021 by weblogland |
う~ん。
フィリップ・ルクレール『レ・ボン・バドン』2016年良いですね。

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前月末の試飲会の流れで丸4日間飲みました(笑)。後半になると果実味は杏っぽくなりますが崩れない。ピノ・ノワールの威厳を保っていました。
2016年自体が良い作柄であることは間違いありませんし、ワイン自体いわゆる除梗した早く飲めるスタイルなのてすが、熟成にも耐える生命力がある。もちろん10年を越えるほどではないと思いますが、いわゆるブルゴーニュA.C.の枠を越えているのは確か。
フィリップ曰くは本当でした。『早くも飲めるが熟成もするワインにスタイルを変えた。』作ったワインを一番よく知るのは生産者ですね(笑)。問題は本当のことを言うか?言わないか?かな(笑)。

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