Written on 2023 11 26
桝久 試飲会リポート 前半
Nov 26, 2023 by weblogland |昨日、一昨日とご来店ありがとうございました!
それでは始まり、始まり!
●ピノ・ノワール ヌーヴォー 2023年
アルマ・セルシウス 南フランス 赤 750ml 1508円税込み
「コレってボジョレー・ヌーヴォーとは違うのですか?」
私「はい。南フランス、ラングドックのヌーヴォーでございます。ボジョレー・ヌーヴォーのように解禁日がありませんので、早く作ったワインを船でどんぶらこっこと日本に運んでもボジョレー・ヌーヴォーより早く着きます。」
「なるほどね(笑)。航空運賃が安い!」
某機長氏「今航空運賃確かに高いんですよね。」
私「ボジョレー・ヌーヴォーはこの時期のスポット空輸ですから航空会社も大変なんでしょうね。」
某機長「いっそのこと愛媛の松山空港みたいにオレンジ・ジュースが蛇口から出るみたいなサービス真似たら良いのに(笑)。ちなみに高松空港ではうどんの出汁が蛇口から出てくる(笑)。」
私「職業柄お詳しい(笑)!」
「ガスっぽくてボジョレー・ヌーヴォーみたいだね(笑)。」
「飲みやすいなぁ(笑)。甘くて美味しい(笑)。酸っぱくなくて良い(笑)。」
「癖が無いよね(笑)。」
「ボジョレー・ヌーヴォーはガメイ種、これはピノ・ノワールですか?」
私「左様でございます。このワイン扱いが去年からです。去年はボジョレーっぽく、今年はラングドックのピノ・ノワールらしい感じです。ちょっと塩梅が変わりました。」
「ガメイでもピノ・ノワールでも味は変わらないようですよね(笑)。ということは作りに左右されるのかな?」
家内「ヌーヴォー作りすると、共通してキャンディーっぼかったりバナナっぽかったりしますね(笑)。」
「このヌーヴォーはボジョレー・ヌーヴォーよりファットですよね(笑)。」
「ワイン初心者はこのくらい甘い方が飲みやすいですよね(笑)。誰もが抵抗なく楽しめる。」
「ほどほど濃くて甘くて渋くない(笑)。女性受け良さそう(笑)。」
「年に一度ボジョレー・ヌーヴォーを飲む人が、高くて酸っぱいヌーヴォー飲んでも美味しく思わないよね(笑)。これだったら手頃だし、ワイン好きになるよね(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。まあ、ジャンクではありますが(笑)、この価格のヌーヴォーならばよろしいかと(笑)。」
「コレってランブルスコのガスを抜いたみたいなものだよね(笑)。辛口のファンタグレーフ(笑)。生ハムやサラミをかじりながら飲んだら美味しいはず(笑)。」
「ポテトチップスでもイイ(笑)。」
「マスキューさん!コレって熟成しますか?」
私「長い熟成はしません。ただ、ガスが抜けていってもっと落ち着くようにはなります。短期の熟成変化はございます。」
「う~ん。そうするとモリエールなんかはやっぱり凄いんだな(笑)。あれ3年くらい経つと凄く美味しくなる(笑)。」
私「モリエールは別格ですね(笑)。中には毎年2本買って1本はすぐ飲み、あと1本はとっておく。そして3年前の物をローテーションして飲む。こんなコアなファンがおられます(笑)。」
家内「ですから高くなっても扱いを止められません(笑)。」
〇ソーヴィニヨン・ブラン レゼルバ 2021年 ビーニャ・ファルレニア チリ 白 エルキ・ヴァレー 750ml 1320円税込みスクリュー・キャップ
「マスキューさん、珍しくチリ・ワインですか(笑)。」
「え~と、たしか、このワイナリーのペドロヒメネスのオレンジ・ワイン前に試飲会でやりましたよね!思い出した(笑)。」
家内「チリ最北の産地エレキヴァレーのワインです。赤道に近いです。もともとピスコ用の葡萄栽培が中心でした。」
「えっ、あっ、そうかチリは南半球だった(笑)。」
家内「日照量はありますが、フンボルト海流や標高の高さによりかなり寒暖差があり過酷なところです。すぐ近くは砂漠です(笑)。」
「うんうん。これも飲みやすいですね(笑)。安いけど(笑)。」
「う~ん。ソーヴィニヨン・ブランらしくはないですよね(笑)。」
私「そーなんです(笑)!ソーヴィニヨン・ブランというよりは、ヴィオニエに近いかも(笑)。」
家内「切れ切れでドライ。植物の葉っぱの洋なし青臭いソーヴィニヨン・ブランではありません(笑)。」
「とてもふくよか(笑)。柑橘類の果肉…桃とか…、メロンっぽい。酸っぱくない(笑)。」
私「ファットですよね(笑)。」
「漢方薬…、種っぽい。」
「切り山椒みたいな下地の香り。」
私「このワイナリーのペトロヒメネスも同じニュアンスありましたね(笑)。」
「和食的な甘さかな(笑)。そうすると和食には合うはず(笑)!」
「そうそう。和食って砂糖使うから、相性良いはず。」
「芹を根っこごと入れたキリタンポ鍋!仙台の食べ方なんですが芹の香りが倍増します(笑)。」
私「このワインは麹っぽさもあるから、キリタンポ鍋の魚醬に合うはず(笑)!」
「出し汁に砂糖もちょびっと入るしね(笑)。」
「白菜と豚肉のミルフィーユ!これ鉄板のはず(笑)!」
家内「味噌ダレ仕立てにしても良し(笑)!
我が家でよくやります(笑)。」
「天ぷら!塩かなぁ…。天つゆにたっぷり大根おろしを入れたら…。考えただけでよだれが出てくる(笑)。玉ねぎがたっぷり入ったかき揚げ!玉ねぎが甘くなっててワインと合うだろうなぁ(笑)。これまたよだれが(笑)。」
〇アンプロ・メ・パ・トロ 2022年 ドメーヌ・ラファージュ 南フランス 白 I.G.P.コート・カタラン 750ml 3394円税込み
「これかぁ、やれば出来るってワイン(大爆笑)。」
「ラファージュさんのワインってもともと美味しいですよね(笑)。飲みやすい。」
私「まっ、まっ、お試しを!」
「うわっ!香水みたいな香り!」
「旨味の分量が膨大(笑)。凄いね(笑)。」
「口の中に入れると凄いことになる(笑)。でも乱暴な訳じゃない(笑)。旨さのボリュームに圧倒される(笑)。」
家内「このワイン、ロール種とルーサンヌ種半々のセパージュです。ロールはヴェルメンティーノのシノニムです。」
「ヴェルメンティーノって言うとサルデーニャの骨太なワインの印象ですけど…、これは違う印象かな(笑)。」
「ロールにこだわる訳?」
「こんなスタイルのワインは初めて経験する。上手く言えないのだけれど、口の中…、飲み込んだ後の香りが凄いんだけどエレガントなんですよね。とても美しい。膨らみと余韻が大きいだけじゃなくて美しい(笑)。」
「後からハニーなニュアンスを感じる。いきなりハニーじゃない(笑)。」
「そうそう(笑)。南フランスの白ワインって濃いとガーンとハニーだったりするんだけど(笑)、後からハニー(笑)。バナナの青っぽさなどのトロピカルな香りが出てくる。」
「バナナチップ…、ココナッツ風味(笑)。押し付けがましくない。」
「ビスケットの香りもしますね。基本香りが重い。尋常ならざる重さ(笑)。」
「リンゴジュースみたいなフレッシュさもある。」
私「あと、ワインが出来上がるまで余計なことをしていません。澱引きもしませんから濁りや酵母臭もします。ビスケットや麹っぽさはそれ由来かと。」
「変に臭くない(笑)。ビオ系のワインって臭いの多いけど(笑)、これ自然に飲める。とても自然に感じる。」
「ラファージュさんの力量かな(笑)。やれば出来る(笑)!」
「ラファージュは引き出し多いんですね(笑)。研究を怠らない。」
「え~と、『ヴァン・メソッド・ナチュレ』の認証だっていきなり取れないはず。」
「トヨタじゃないけど全方向(笑)。」
私「どちらかと言えば量産指向のドメーヌなのですが(笑)、こんな技があるとはビックリ。見直しました。」
家内「ドメーヌは200ヘクタールもありますから余計です(笑)。とても斬新。」
「高アルコール+新樽 の方程式じゃないんだよね。葡萄のアロマ。それも内側から滲み出るような感じ。」
家内「アルコール分も13%ですから無理していませんね。無理に遅摘みしてません。もともとの収量を押さえた結果です。」
私「あと膨大な旨味は古樹由来。古樹の葡萄だけをセレクトして作っているはずです。」
「かなり手間をかけているんですね(笑)。」
「マスキューさんがコルトン・シャルルマーニュなんて大絶賛した訳が解りましたよ(笑)。」
家内「今日の開けたてより翌日に真価を発揮します。」
「キャップシールが蝋止めですね?」
私「正確にはワックス。堅くないですからソムリエナイフの刃でグリグリするととれます(笑)。」
「長い生命力がありそうですね。酸の分量が凄い(笑)。」
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