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Written on 2023 12 25

桝久 試飲会リポート 後半

Dec 25, 2023 by weblogland |
〇コート・デュ・ローヌ・ブラン 『アエリス』 2022年 シャトー・ド・バスケ
南フランス 白 750ml 2,042円税込み
家内「この白はパフの対岸リラックの辺りのものです。ルーサンヌ、マルサンヌ、ヴィオニエそれぞれ1/3ずつの割合ですが、混植・混醸で作られています。」
「う~ん。もったりしてないけど濃厚。綺麗だよね(笑)。」
「とてもフルーティー(笑)。」
「そうそう、フルーティーで飲みやすい。充実してる(笑)。」
「桃っぽい(笑)。」
「甘くないんだけど甘い(笑)。辛口なんだよね。」
「桃も白桃かな?」
「ポワレっぽさもある。」
「前の白と比べると凝縮感が違う。コストの差かな(笑)。」
私「基本香りはヴィオニエですね(笑)。桃とかネクタリンみたいな甘い香り(笑)。高貴なヴィオニエはさらにメロンっぽさが増します(笑)。」
「ヴィオニエ好きなんだけど単体だと下品でぶっきらぼうになり勝ちなんですよね(笑)。コレ凄くバランスが良い(笑)!」
「マルサンヌ、ルーサンヌ、ヴィオニエって収穫期が同じなんですか?」
家内「ヴィオニエはちょっと遅いはずですよね。」
「そうするとこの畑ならではなのかな?」
「たしかに、過熟した感じはしないけど…、逆にそれが幸いしてるのかな?バランスが良い(笑)。」
「後味もとても綺麗で長い。ちょっとうっとり(笑)。」
「アルコール分はいかほどですか?」
家内「え~と、13%です。無理に上げていませんね(笑)。その上折り合いが良い。」
「ローヌのワインってアルコール分が高く力ずくのイメージがあるけど(笑)、この白は案配が良いですよね。ふっくら豊かだけど、強すぎない(笑)。」
「桃の香りが液体から出てくる(笑)。あとハーブのニュアンス。タイムとかオレガノ…。細く尖った葉っぱの香り。」
「そうそう。畑の周りにそんなハーブが這えていて、とても明るい(笑)。眩しいくらい明るい光景が目に浮かぶ(笑)。」
「ちょっと土のニュアンスもあるから、すごぼうやごぼう天なんか合いそう(笑)。旨味の甘味があるから、お正月の伊達巻、栗きんとん、ひょっとしたら数の子も合うかも(笑)?」
「花とか草のニュアンスも良いアクセント(笑)!」
私「時節柄、鶏の丸焼きにたっぷりハーブをまぶしたもの!鉄板でしょ(笑)!」
「マスキューさん!このワイン、ラベルにビオディナミって書いてます。でも若干の土臭さはあるけどビオ臭は全くしませんよ(笑)。」
「へぇー、ビオなんだ!個性的なんだけど変な癖がない。しかもとても自然だし気がつかなかった(笑)。」
私「このワインはきっと葡萄自体の力で成り立っているのでしょうね。そういえば最初3,000円くらいで売る価格設定でした
。それだとマスキューだと高級過ぎるのでパス(笑)。その後インポーターさんが輸入を止めるので特別価格でいただけました。ごめんなさい!」
※コスパも良くお手頃価格でしたので、試飲会のトップセラーとなりました。さすがマスキューのお客様はお目が高い!

キュヴェ・ヴィオレット 2020年 ル・ヴァン・ド・ブレーズ フランス コート・デュ・ローヌA.O.P. 赤 750ml 3300円税込み
私「このワインもローヌです。パフの北ケランヌ近郊のサン・セシル村に居を構えています。小規模な果樹園的な農家のようです。」
「うわっ!香りが尋常ではありませんな(笑)。」
「うんうん。尋常ならざる香り。物凄い!」
「葡萄をそのまま齧ったようなフルーティーな味わい!良いなぁ(笑)。」
「香りにも旨味を感じますよ(笑)。」
「ベリー…、スミレ あー、だからキュヴェ・ヴィオレット(笑)?」
「スミレ?」
私「クリュ・ボジョレーに顕著な香りですね(笑)。」
「解ったぁ(笑)!」
「店長!果実味が黒くないですね(笑)。赤さがある…、ちょっとスモモっぽい酸っぱさもある。」
家内「正確な割合は解らないのですが、セパージュはグルナッシュ、サンソー、カリニャンで混植・混醸のようです。赤い果実のニュアンスはサンソーやカリニャン由来だと思います。翌日になるともっと明瞭になります(笑)。」
「タンニンと旨味の量が圧巻(笑)。渦巻いている。」
「でも、そのわりに飲みやすい。スイスイ行ける(笑)。我々だけかな(笑)。」
「このワイン、ブラインドで飲んだらローヌとは思わないよね(笑)。ミネルバ辺り…
レイモン・ジュリアンにも似てるかな(笑)。」
「シナモンみたいなニュアンスもあるね。」
「カカオ80%以上のチョコレート食べながら飲んだら美味しいはず(笑)!カカオの酸味とこのワインの酸味が絶対にシンクロしますよ(笑)!」
「火の通らない赤身の肉に合いそうですよね(笑)。大間の本マグロ!オリーブオイルに黒胡椒で合わせる!」
家内「旨味たっぷりの赤身肉ですよね(笑)。」
私「閃きました!馬刺し!もちろんオリーブオイルに黒胡椒(笑)!」
「飲み口は軽いんですけど、これってフル・ボディーなんですか?」
私「スティルス性のフル・ボディーかと(笑)。」
「私この手の香り大好き(笑)!ザコルのランデブーと共通してる(笑)!」
「深くて巨大。でも飲みやすい(笑)。不思議だけど凄く良いワイン(笑)。」
「マスキューさん!タンニンの量は多量ですが、なんで渋くないのですか?」
私「醸しの期間がいわゆるコート・デュ・ローヌより短い。そしてプレスを緩く時間をかけてゆっくりしてますね。とても丁寧に作っています(笑)。」
家内「女性醸造家らしい細やかなワイン作りを感じます(笑)。彼女畑で無農薬栽培した葡萄を食べた時、あまりに美味しくて号泣したそうです(笑)。」
私「余計なことをしないいわゆるビオ ヴァン・メソッド・ナチュールの認証もとっています。」
「全然ビオ臭しない!凄い!」
私「そーなんです。いわゆるビオの到達点だと思います。かなり凄い!ワインの力だけで達成しています。」
「マスキューさん!ラベルに描いてある男性がひいひいおじいちゃんなんですか?」
私「ただの不良のアンチャンみたいですよね(大爆発)。」
家内「手に持っている鍵は『我々の人生の扉を開けてくれた。』との意味があるそうです。」
「ただのアンチャンじゃないのね(大爆笑)。」

ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ 2014年 アジェンダ・カサーレ・ダヴィッディ イタリア トスカーナ 赤 D.O.C.G. 750ml 3,980円税込み
「モンテプルチアーノって名前がつくワイン沢山あって訳が解らない(笑)。」
私「そーなんです。ややこしい(笑)。これはトスカーナの『モンテプルチアーノ村の高貴な赤ワインでございます(笑)。』似たような呼び名のモンテプルチアーノ・ダブルッツォはアプルッツォ州のモンテプルチアーノ種を使った赤ワインとなります。こちらのモンテプルチアーノは葡萄品種となります(笑)。いつまでたっても忘れてしまいます(笑)。」
「飲む前から、もうコレがおいちいのは解ってるんだよね(笑)。」
「2013年のメイクも美味しかったんだよね(笑)。これは2014年ですね(笑)。どれどれ…。」
「あー、おいちい(笑)!期待通りのおいちさ(笑)!」
「熟成したイタリア・ワインって良いなぁ(笑)。余韻があまりに綺麗でいとおしくなっちゃう(笑)。」
「ひとつ前のヴィオレットは葡萄そのままのフレッシュな旨味、そしてこれは熟成した旨味。マスキューさんの策略だぁ(笑)。」
私「えへへ(笑)。」
私「インポーターさんの試飲会でこんなの出たら、思わずゴックンしちゃいます(笑)。最大の誉め言葉です(笑)。スラバシイのです(笑)。」
「色も熟成を予感させてる(笑)。」
「熟成といっても古い訳じゃない。10年くらい経ってようやく本来の美味しさに到達した感(笑)。」
「まだまだ行けるんだろうな。」
家内「この状態が長く続くはず。」
私「そしていつかいきなり古酒に変身するかと(笑)。」
「酸が舌の上に転がるよう(笑)。甘い旨味に酸が変貌した感じ(笑)。」
「ストラクチャーはしっかりしてるんだけど、エレガント。エレガントに尽きる!」
「樽の使い方が良いですよね。」
家内「スラヴォニア・オークの大樽を使ってますね。伝統的なスタイルです(笑)。」
「そーなんだよね。バリック使われちゃうと困るんだよね(笑)。」
「ブルネッロと同じサンジョヴェーゼとは思えないよね(笑)。」
家内「正確にはサンジョヴェーゼの亜種で
『プルニョーロ・ジェンティーレ』でもブルネッロとは違うとしか思えませんよね(笑)。」
「齢を重ねたワインって良いですよね(笑)。私もこうありたい(笑)。」
私「同感です!でもどんどん世知辛くなる昨今こうはなれないかな(笑)。」
家内「いつの間にかマイナンバー・カードが必須になるし。」
私「そーなんだよね。お前の都合を押し付けるな!なんですよね(笑)。」
「そう。最先端に追い付く必要なんて無いもんね(笑)。大きなお世話です(笑)。」
家内「カードじゃなくてマイナンバーが肝なはずなんだけどね。」
私・家内「へそ曲がりのマスキューは夫婦で絶対にマイナンバー・カードを作らない決意でございます(笑)。」
前期高齢者と後期高齢者の意思は硬い。追い付く気がないだけかな(笑)。

一年間どうもありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子

※年末は30日まで営業しております。年始は4日より営業いたします。

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