Written on 2024 07 02
桝久 試飲会 リポート後半
Jul 02, 2024 by weblogland |○ビアンコ 2023年 ヴェンキアレッツァ イタリア フリウーリ=ヴェネチア・ジュリア 白 I.G.P.ヴェネチア・ジュリア 750ml 2376円税込み
「おっ、フリウリのワインですね。あまり日本には入って来ないんだよね(笑)。」
「そうそう、向こうで人気があるから消費されちゃう。良いフリウリのワインって、わざわざ海外に販路拡げなくても大丈夫なんだよね(笑)。」
「マスキューさん!あのしっかりしたメルロの後に白ですかぁ(笑)。なんでかな(笑)。きっと強いんだろうなぁ(笑)。」
私「バレバレ(笑)。まっ、まっ、お試しを!」
「あ~、予想通りしっかりしてる(笑)。でも爽やか(笑)。」
「店長!コレ旨味が凄いですね(笑)。あと口に入れた時の広がり、余韻、圧巻ですね(笑)。その上透明感がある。」
私「ヴェンキアレッツァは濃い葡萄からあっさりワインを作ります。贅沢な生産者です。」
「特徴的な味わいだけど、雑味がないよね。」
「粗雑な感じは無い(笑)。美しい!」
家内「ヴェンキアレッツァのワインはほとんどプレスしませんから、クリアで旨味がしっかり綺麗に出ます(笑)。」
私「あと、もともとの原料葡萄が濃い。」
「撰果もちゃんとやってるよね(笑)。未熟果など入って無い(笑)。」
「そんなことまで解るんですか?」
「未熟果が入ると変に青臭かったりするから解りますよ(笑)。」
私「左様かと(笑)。」
家内「あと、アルコール分が12%です。無理に収穫を遅らせて濃くしません(笑)。」
「あ~、凄い!」
「濃いけど品があるのはその性かぁ(笑)。」
「暑苦しくないよね(笑)。」
私「最初の泡は強めに冷やしてますが、コレは15℃くらい セラーから出した時くらいの温度にしています。」
「マスキューさん、芸が細かい(笑)。座布団1枚!」
「ぬるくなく、冷たすぎず、ちょうど良いですよ(笑)。」
「低いアルコール分はテロワール由来なんですかね?」
家内「ヴェンキアレッツァのスタイルではありますが、フリウリのワインは割とアルコール分が低い傾向のような気がします。」
「そーだよね。フリウリのワインって磨かれた特徴的なワインが多いよね(笑)。」
「南イタリアの高いアルコール分のワインとは違うよね(笑)。まあ、あれはあれで良いんだけどね(笑)。」
「洋梨!香りにとても密度感がある。シャルドネが60%入っているとは思えない。フリウラーノとリポッラジャラの香りが強いから、シャルドネがキャンバス的な役割をしてるのかな(笑)?シャルドネっぽさがないよね(笑)。」
「シャルドネを60%くらい入れてバランスが取れるってことかな(笑)?」
「生姜の香りがはっきり出てるのが好きだな(笑)。下ろし生姜…のニュアンス。素麺食べたくなる(笑)。」
家内「茗荷、生姜、ネギたっぷり刻んで…(笑)。」
「素麺や麺つゆよりワインはちょっと温度高目!絶対的(笑)!」
「間違ってワインに素麺つけちゃいそう(大爆笑)。」
私「麺つゆをワインで割ってみようかな(笑)?」
変態的な食べ方にエスカレート(笑)。
「ところでマスキューさん!今回のサブリミナルは何ですか?」
私「ヴェンキアレッツァの『ロッソ2021年』なんですが、『ビアンコ』と『スキオペッティーノ』と3本ともにラベル·デザインが同じなので、サブリミナルではなく同じものが並んでいるようにしか見えません。並べてから気がつきました(ショック!)。」
「そうだよね(笑)。この際サブリミナルって書いて貼っておいた方がイイよ(笑)!」
私「ご指摘の通りでございます(泣)。」
●スキオペッティーノ 2022年 ヴェンキアレッツア イタリア フリウーリ=ヴェネチア・ジュリア 赤 I.G.P.ヴェネチア・ジュリア 750ml
3582円税込み
さあ、サブリミナルの傷心を乗り越えて(笑)、本丸の登場です!
「スキオペッティーノですかぁ。マスキューさん昔扱ってましたよね(笑)。え~と、手書きでヴィンテージ書いてあったヤツ(笑)。美味かったんだよね(笑)。凄くヘビーで時間のかかるグレート·ワイン。たしか『ダンチュー』にも載ってたな(笑)。」
私「あれはブレッサン·ワイナリーのスキオペッティーノでした。今回ヴェンキアレッツァにもスキオペッティーノがあったので初お披露目でございます(笑)。」
家内「ヴェンキアレッツァの手にかかると斬新なスタイルのスキオペッティーノとなります(笑)。」
「う~ん。香りが重い。只者じゃないね(笑)。」
「でも色の濃さは普通(笑)。透明感はあるけど。」
「エキゾチックな香りがする。香木?上手く言えない(笑)。」
私「開けたてにちょっと高級なお線香みたいな香りがします。タウラジなんかに似た香りがあります。」
家内「私の第一印象はカオールやイルレギーかな(笑)。」
「店長!この色合いでこのヘビーな香りはミスマッチですよ(笑)。」
「うわっ!飲むと凄い(笑)。」
「めちゃくちゃしっかりしてる。かと言って飲みにくい訳では無い。驚いた(笑)!」
家内「ヴェンキアレッツァらしい上澄みだけの赤ワインです。果皮との接触は4日間のみです!」
「えー!4日間だけ!ブルゴーニュのピノ・ノワールだって最低10日間くらいは醸しますよ!」
私「ちなみにアルコール分は12.5%です。スキオペッティーノとしては低い部類だと思います。」
「遅摘みしないんですね?」
私「左様かと。」
「スキオペッティーノって特殊な葡萄なんですね。もともと相当タニックなんですね。」
私「伝統的なスタイルのスキオペッティーノは20年くらいの時間が必要です(笑)。とても時間がかかります。」
家内「グラスに注ぐと光を通しません(笑)。漆黒です(笑)。」
「このワインカリカリ梅…、小粒の梅の香りします。鰻の酢の物『うざく』に合うかな(笑)。」
「このワイン今すぐに飲んでも美味しいのですが、まだまだ先があるような気がします(笑)。先々どうなるんですか?」
私「解りません(笑)。」
家内「翌日になるとプラムやベリー…、それも小粒な果粒がみっちり入っている感じになります。」
私「1週間経つと杏のコンポート…、煮詰めた杏の香りになります。そこでようやくスキオペッティーノ!となります(笑)。」
「う~ん、濃いワインを濃く見せるのではなく、濃いワインを軽く見せるのが意図なのかな
?」
「伝統派の生産者から非難されそう(笑)。」
「下手したら村八分(笑)!」
予定した発注数を下回った入荷となり、完売してしまいました。
お許しくださいませ!
◑トゥット アンフォラ 2022年 ラ・ジネストラ イタリア ロゼ トスカーナ·ロザートI.G.T. 750ml 3394円税込み
「うわっ!チェリー全開だぁ(笑)!」
「明るくて美しい!」
「口中での広がりが素晴らしい(笑)!」
「あ~、晴れ晴れとした気持ちになる(笑)。」
「爽やか!暑い今日でもこの酸だけで汗が引っ込みます(笑)。」
「ベースにたっぷりの旨味がある。なかなかお目にかかれないワイン(笑)。」
「フレッシュさに目が行きがちだけど、気品があるよね(笑)。」
「広がり、余韻、大きくて美しい(笑)。飲むと思わず目を瞑ってしまう(笑)。引き込まれる(笑)。」
「う~ん。一面に広がり凪の海!」
「店長!これサンジョヴェーゼ!それ以外言葉が出ない(笑)!」
家内「最近のサンジョヴェーゼは温暖化もありファット過ぎます。酸っぱさが無いのです。」
「マスキューさん!供出温度がベスト(笑)!何℃ですか?」
私「ヴェンキアレッツァの白と同じ15℃と設定しました(笑)。もちろん最初の泡は10℃以下と分けました。」
「このワイン、澱引きしてないですね。ビオ系かな?でもビオ臭くない(笑)。」
家内「生産者のジネストラはビオディナミの生産者団体。それぞれが広い農園で受け持ちが違います。ワインの専業ではありません。今ではその子供達が農園に戻って第2世代としてはたらいているようです。」
「さすが大日本ロゼ·ワイン普及協会イチオシですね(笑)。」
大日本ロゼ·ワイン普及協会会長→家内「(えっへん)『トマトに合わないサンジョヴェーゼはサンジョヴェーゼではない!』」
同理事長→私「会長のお言葉でございます(笑)!」
同会頭「トマト鉄板ですよね(笑)。」
「じっくり味わうと青い植物のニュアンスがある。和食にも行けそうね(笑)。」
「根菜、梅久、紫蘇、茗荷、きゅうり、もちろんトマト(笑)、香味野菜がたくさん浮かんでくる(笑)。」
「梅肉は鉄板(笑)。梅水晶!」
私「お詳しい!」
「今日のイタリア·ワイン、トスカーナ→ボローニャ→ヴェネト→フリウリを結ぶフリウリ街道シリーズですね(笑)。」
「それにしてもラベルの蛇可愛い(笑)。」
「日本にはない発想ですよね。豊穣、多産の象徴でしたっけ?」
K先生「そういえば医師会の紋章に蛇がありますね(笑)。」
家内「尻尾の鱗、トッフォの文字をデザインしたサブリミナルです(笑)。」
「蛇が自分の尻尾を齧ろうとしてるけど、ウロボロスかな(笑)?」
ご来店ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋·昭子
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