今朝、お友達でもあるマスキューのティスティングスタッフのKさんよりメールいただきました。
Kさん「おはようございます。本日6月21日は『世界ランブルスコの日』だそうです。
何故今日なのかわかりません(笑)」
私「知らなかったです!ちょっと調べてブログにパクらせていただきます。よろしいでしょうか?」←朝からいきなりの攻撃に怯みながら(笑)、このさもしい根性(笑)!
検索するとありました(笑)!
2023年より、6月21日をWorld Lambrusco Day(世界ランブルスコの日)とし、世界の重要都市でイベントが開催されています!
日本でも幾つかイベントが開催されているようですね。きっとインポーターさんの後援や輸出元など様々な後押しがあるんでしょうね。
我々にとっても悪い話ではありません(笑)。ただ、『6月21日は世界ランブルスコの日』の詳しい経緯は不明。なんたって一昨年から決まったようですからね(笑)。ランブルスコをバーベキューのお友達としてプロモーションするイベントなのかしら?
そんなこんなでございます(笑)。
ただし、実験的に数本ずつの入荷なので試飲会には出せません。ゴメンナサイ!
☆イノセント ブリュット 2023年 レ•ヴィニャル フランス シュッ•ド・ウエスト(南西地域) 発泡性 白ガイヤックA.C. 750ml 3111円税込み
とにかく綺麗!
全てが綺麗!
ブランド銘『イノセント』がこのワインの全てを語ってますね(笑)。
いわゆるビオディナミの泡なのですが、18ヶ月以上の瓶内熟成期間を経たノン•ドゼ ドザージュ無し。いわゆるノン•ドゼの泡ってかなり難しい。線が細くなり意地悪な感じがしたり、ワインが平板になったりしがち。葡萄自体が健全で濃くないと成立しません。シャンパーニュ等でノン•ドゼの完成品が目玉が飛び出るほど高いのはそれ故(笑)。
ブリオッシュのような熟成香はさほどしませんが、モーザック種由来の特徴的な青リンゴの爽やかな香りが、十二分な液体の濃度感と折り合う様はまさに『イノセント』でございます(笑)。新たな泡の世界観を発見しました(笑)。シャンパン至上主義者は損をしますね。これは生産者の意思の違い、訴求力の違いとして愛でるべき泡なのです。
ケチでへそ曲がりなマスキュー大満足でございます(笑)。
☆レゴンツィアーノ ペコリーノ エキストラ•ドライ N.V. カンティーナ•オルソーニャ イタリア 発泡性 白 ダブルッツォ州 トラボッコ•ペコリーノD.O.C. 750ml 2640円税込
まず、ラベルの解説(笑)。『レゴンツィアーノ』はワイナリーの名前。オルソーニャに加わったワイナリーなのですね。場所はペスカーラから30kmほど南東に行ったところフレンターネの丘陵部。標高400∼500mと思ったより高い。そこでペコリーノ種100%でシャルマ方式で作られる泡。
トラボッコ•ペコリーノD.O.C.は2020年制定。ペコリーノやトレビアーノ等の地場品種のみを使ってシャルマ方式で作られるスプマンテの新しいD.O.C.です。トラボッコは『漁師小屋』の意、海辺の漁師の作業部屋です。魚介類に合わせやすいワインの象徴ですかね(笑)。この新しいDOCはどうやらアブルッツォ州広域のスプマンテのもののようですね。
実は最初この泡には期待していませんでした(笑)。何故かというと泡を作るには基本アブルッツォは暑すぎるからです。特にペコリーノ等の地場品種はアルコール分が普通に高い(笑)。14%くらいは当たり前です(笑)。そうするとタンク内とは言え二次発酵により泡を得るワインは、それによりアルコール分は更に上がりますからとんでもないことになります(笑)。それ故、スティルワインに炭酸ガスを注入した安物が主流となります。また、それはそれで役には立つ(笑)。
話がそれましたが(笑)、コレを飲んでビックリ。香りはペコリーノなのですが、濃いオルソーニャのペコリーノとは思えませんでした。果実の凝縮感が綺麗で重くありません。過熟感が全くなく爽やかですらある。そこでよくよく調べるとオルソーニャのレギュラーのペコリーノとは産地が違いました。ちょっとホッとしました(笑)。標高の高い丘陵部でした。それ故出来上がりのアルコール分は11.5%。ということは原料ワインとしてのペコリーノはアルコール分は10%ほど。アルコール分が10%でもワインとして成り立つペコリーノということですから、ある意味特殊かと。調べるとエキストラ•ドライでありながら実際残糖分は13g/Lですから、完全発酵する前に原料ワインとして出来上げているはず。そうすると天然の総体アルコール分は11
%弱ほどかな。(正確なところはワイナリーに聞かないと解りませんが。原料ワインのことを知りたいですね。妄想が止まりません(笑)。責任をとってくれ!)
いずれにせよ、どうやらオルソーニャはまた新しい武器を手にしたようです(笑)。