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Written on 2012 11 18

試飲会のラインナップ決まりました!

Nov 18, 2012 by weblogland |
今月11月24日(土曜日)マスキューの店内試飲会を行います。時間はいつも通り14時から20時30分までやっておりますので、ご都合でお越しくださいませ。

今回は新着ワインです。

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まずはマスキューでは珍しいドイツの辛口白ワインです。
リースリング トロッケン 2011年 ヴァインホフ・ショイ ドイツ 白 プファルツQ.b.a. 1000ml 1650円税込み スクリュー・キャップ
久しぶりの辛口リースリングです(笑)。
「なんだ。モーゼルじゃないんだ!」などとはおっしゃらず(笑)。
ドイツでは食事に合わせる普段飲みの辛口白ワインを割とつくっています。昔はいい加減な物が多かったのですが(笑)、このワインはいけるかと…。

そしてようやく復活したアルゼンチンのドニャ・パウラが造るソーヴィニヨン・ブランです。醸造長も変わり心機一転、素晴らしいソーヴィニヨン・ブランを造っています。
ロス・カルドス ソーヴィニヨン・ブラン 2011年 ドニャ・パウラ アルゼンチン白 ルハン・デ・クージョ 750ml 915円税込み スクリューキャップ
一時期調子が悪くなってましたが、復活しました!おそらく世界で一番癖のないソーヴィニヨン・ブランかと。先々ソーヴィニヨン・ブランのリーダーになるかも?

そしてこれから赤ワインが4本。
まずはボルドーの良心
ユベール・ド・ボウアール 2005年 フランス ボルドーA.C.750ml 1620円税込み
このワイン格はいわゆるネゴシアン物のボルドーA.C.。マスキューでは基本的には扱わないランクのワインです(笑)。
テクニカルの資料もほとんどなく、解ることはラベルに書いてある、セパージュはメルロ70%、カベルネ・ソーヴィニヨン30%。バリックで12ヶ月の熟成くらいです。
でも、このワインとても美味しいのです。それには訳があります。
ラベルに大きく書いてある銘柄名『ユベール・ド・ボウアール』。ディープなボルドーファンならもうお気づきかと(笑)。そう、あのシャトー・アンジェラスのオーナー ユベール・ド・ボウアールのことです。
このワイン中身に何が入っているかは企業秘密のようですが、まず右岸であることは間違いなし(笑)。特にシルキーで奥深く上品な舌触りのタンニンはサンテミリオンの極上ワインに通じる高貴さがあります。
通常の試飲会でしたら赤のトップバッターにはしませんが、きめ細かなタンニンを是非とも味わっていただくために、本日の赤ワイン一番手といたしました(笑)。

そしてローヌのエレガントなシラーです。
ブーケ・デ・シラー 2011年 ギィ・ファージュ フランス v.d.p.d.アルデッシュ 赤 750ml 1980円税込み
力強さに美点がデフォルメされがちなシラーですが(笑)、たまにはこんなにクリーンで美しいシラーも良いかと。シンメトリーな味わいに経験値上がること間違いなし!?

さて次は何番目に出すか?順番に悩む個性派
ラ・リニア 2011年 エンリケ フランス 赤 コート・デュ・ルーション・ヴィラージュA.C.750ml 1560円税込み
私の愛するドメーヌ・ラファージュの近所のワインなのですが、スタイルはラファージュとは真逆。バランスは良く飲みやすいのですが、ワイルド(笑)。リヴサルト造りで有名なアペラシオンの特徴を好きになるか?拒絶するか?決めるのはあなたです(笑)。

最後は大物です。あまり知られてないローヌのジゴンダスです。
ジゴンダス 2010年 ドメーヌ・デ・エスピエ フランス ローヌ 赤 750ml 3420円税込み
このワイン、グルナッシュ75%、シラー25%のジゴンダスらしい古典的割合。でも味わいは極上のピノ・ノアールのような滑らかさと香りの広がりがあります。
衝撃的ですぞ!

皆様のご来店お待ち申し上げます。

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ドニャ・パウラ マスキュー的考察

Nov 18, 2012 by weblogland |
先日アルゼンチンのドニャ・パウラの醸造責任者デヴィット・ボノミさんがマスキューに来てくださいました。著名エノロゴ ステファン・ガンドリーノの後を受け去年から醸造責任者となったとのこと。このおり、ドニャ・パウラの現在の有り様や、目指す方向性など最新の話をしてくださいました。アルゼンチンのワイン生産スタイルを理解する良い機会となりました。リポートを含めちょっと考察したいと思います。

今や世界第5位のワイン生産国アルゼンチン、その全体の80%がメンドーサ州で造られています。中でも優良な産地はルハン・デ・クージョ(セントラル)を中心に、ノース、イースト、セントラル、ウコ・ヴァレー、サウスの5つのサブ・ゾーンが設定されています。(セントラルから畑が広がった結果のようですから、まだこの先サブ・ゾーンが広がる可能性が大です。)
ドニャ・パウラもセントラルのウガルテックに畑と醸造所を持ち、南隣のウコ・ヴァレーのトゥプンガトに畑を所有するようになったようです。現在は同じウコ・ヴァレーの南西端アンデス山脈の際にグァルタラリーとサウスのアルタミラに畑を所有しています。なんと総面積704ヘクタールだとか。40名の栽培責任者が分担して管理しています。ちょっと考えられない効率の良さです。

平らな土地に葡萄だけが整然と植えられている畑ですから作業効率が良く、しかも雨は200mlほどしか降りませんからアンデスの豊富な伏流水を集中管理することで潅漑も完璧です。また、基本的に農薬を撒く必要もありませんから余分な手間がかかりません。(場合によってボルドー液等は使うようですが。)冬に堆肥を撒く程度のようです。

また、日照が強いため葡萄樹の仕立てが高く葉を十分繁らせる必要があります。このため畝間も広くとりますから細かな剪定作業も行う必要がないようです。さらに害虫もつきませんから葡萄果は健全にかつ均等に生育しますのでグリーン・ハーベストや摘果摘房の必要もないようです。驚くことに撰果もほとんど必要ないようです。夏場の雹を防ぐネットを張ることと、春先に吹く風速80メートルにも達する(世界3大突風とのこと。)アンデスから吹きおろす突風に備えて針がねや潅漑用ホースを支える支柱を強固にすることくらいが余分な手間のようです。

ただでさえ土地は広いですし、超効率的な管理が可能ですから葡萄栽培地は広がる一方です。「逆にテロワールが無い同じようなつまらないワインが大量に造られる可能性もありますね?」と聞いたところ、畑をボーリングして徹底的に調べると言っていました。

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