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そうそう、シャトー・ド・フェルのアンジュ・ルージュ飲んで思ったのですが、やはりフランスワインって良いですね。
あれほど濃厚でありながらアルコール分を感じないところです。
ここ10年位のトレンドなのですが、収穫を遅らせてワインを濃く造る風潮が主流です。
収穫を遅らせれば、果汁の糖度は高くなりますから、出来上がるワインも高いアルコール分になります。なかには15パーセントを越えるほどのワインも見受けられるほどです。とくに日照に恵まれるニューワールドのワインに顕著です。
でも大概アルコール分の高いワインは香りにアルコールの刺激があり、口に入れると円やかさに欠けます。雑な感じがする場合が多いのです。
フランスワインでも20年位前は12.5%ほどのアルコール分があれば立派だったような気がします(笑)。
温暖化の影響もあると思いますが、濃く造ることでワインが似通ってしまったような気もします。
話を元に戻すと、フランスでも南部以外は14%以上のワインはあまり見受けられません。無理にアルコール分を上げなくても、濃密さ、甘さ、タンニン、酸のバランスの良いワインができます。このシャトー・ド・フェルのようなワインを飲むとホッとします(笑)。
無理な作為がないのです。
濃くてエレガントなのです。
浸れるんです(笑)。