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シャトー・ド・フェルのアンジュ・ルージュ2006年でもまた飲みましょうか?じつはこの前2007年のオファーがあったのですが、なんと2000円近い値段じゃないと売れない高値になってました。まあ確かに2006年がめちゃめちゃ安いですから、味わいの実力からすれば妥当なのかもしれませんが…。
明瞭にフランボアーズの果実味が緻密に溶け込み、しかも全体のバランスが良いのです。軽やかに感じる飲み口はそれゆえ。けっして中味が軽い訳ではありません。
飽きがこないのです。
私は職業柄か、同じワインをなんども飲みます。(高額なワインは無理ですが(笑)。)
また、なんども飲みたくなるワインが良いワインだとも考えています。
面白いことに同じワインでも、その飲む度に発見があったり、疑問が湧いたりします。
そして相変わらず旨いことで納得したり、ワイン自体のポテンシャルを計ることの精度を上げるトレーニングにもなるような気がします。
ちゃんとつくられた良いワインを飲み続けることが、ワインを知る上でもっとも大事な基礎になります。これを通じて基準点をつくる訳です。
古くからのワイン産地で生を受け、生活の中に常にワインがあれば自ずとちゃんとした基準点ができます。ただ日本にいる我々はそうはいきませんから、こうするしかありませんね(笑)。
『好きこそものの上手なり』にワインがつながらないのはこの為です。