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昨日は暑い中多数の御来店たいへんありがとうございました。
暑い暑い中、まずはシャンパンですよね(笑)。
ウェルカムはJ.ラサールの『プレファレンス』。バランスが良く泡もしっかりしています。ある意味完璧なスタイルです。ハーフサイズだったこともありますが、口栓の金具を外して立て、ナプキンで掴もうとする前にコルクが天井に命中!ビックリしました(笑)。でも全く吹きこぼれがないのに二度ビックリ。やはり5気圧以上のガスがしっかり溶け込んでいるのを実感しました。
一番乗りのWさんご夫妻のご主人がしみじみと「シャンパンを飲むと幸せを感じる。」とおっしゃってたのが印象的でした。
J.ラサールの『プレファレンス』はもちろん美味しいシャンパンなのですが、昨日のように暑い折、一番力を発揮しますね(笑)。ワイン自体の旨さや味わいの特徴を越えた美味しさを感じていただけたみたいです。TPOは大事ですね(笑)。
さてベガレッリのランブルスコ・ディ・ソルバラ2008年です。
「うーん。私はソルバラ初めて飲みましたが、他のランブルスコと比べると自然で良いですね(笑)。作り物っぽくないよね。」筋金入りのワインアドバイザーのKさん。
私曰く「ベガレッリのランブルスコは筋子に合うんですが、他のランブルスコだと合わないんですよ(笑)。もちろん生ハムには合いますが…。」
家内曰く「ベガレッリのランブルスコは極上の本物の生ハムにピッタリですよね。」
美食家のOさん「今日マグロを頼んだんだけど、マグロと相性はどうかな?」
ちょうどイタリアレストランのギャルソンTさんがおられました。Tさん曰く「そーですね。香草をちょっとまぶして表面を少しだけあぶって、鍋で詰めたバルサミコをかけて召し上がると良いと思います。」
さすがプロ!ベガレッリのランブルスコにしっかりとリンゴ酸が入っていることを見逃しません。
さて次ぎはスペインのスーパーコストパフォーマンスワイン『トーレ・オリア2005年』です。
「えっ!なんでこんなに安いの?」
「こりゃ値段に騙されるね(笑)。」
「この値段でこんなワイン買えたら、国産ワイン売れっこないよね。」
「このワインってスペインスタイルなんですか?」
訂正させていただきます。最初のテンプリーニョの印象はとてもらしい味わいでしたのでスペインスタイルと説明しておりましたが、後半になって果実のアロマが明瞭さを増してボルドーのような佇まいを感じました。やはりバリックで熟成した意味が味わいにありました。見落としてました。スミマセン。
本日のトップセラーになりました(笑)。
さてバジリウムの『アリアニコ・デル・ヴルトレ2005年』です。皆さん2004年も飲まれてますからその評価は?
「柔らかくてイイよね~。しかも深い!」
「2004年より力強いね。まだ熟成しそうだね。」
「あと何本あるんですか?バジリウムってもうないんでしょ?」
そーなんです。我々としても沢山売りたいワインなのですが、在庫するにも限度がありますので…。精一杯抱えようとは思いますが...…。何分資本力が…。無くなってもお許しを!
そして久しぶりのブルゴーニュ・ピノ・ノアールです。ロシニョール・フェヴリエの2008年です。実は、これって中身はヴォルネイなんです(笑)。
「ピノ・ノアールって派手でイイなぁ(笑)。」
今日はポンティカ系のワインが続いてますから、ピノ・ノアールの鮮烈なアロマが引き立ちます(笑)。
「色は濃くないけど、味わいがしっかりハッキリしてて旨い!」
「ピノ・ノアールってなにものにも代え難い品種ですよね(笑)。」
私曰く「2008年のブルゴーニュはバラツキがあるので、お買い得なワインを見つけるのが難しいです。また円高といってもブルゴーニュはあまり下がりませんね(笑)。」
さて最後はイタリア、ヴァレ・ダオスタの新星エリオ・オッテンの『フメン2008年』です。
「えっ!」
皆さん言葉を失うインパクト(笑)。
私曰く「梅干しみたいでしょ(笑)。」
「メルロはプラムだけど...、こんなには酸が無いはず...。でもとんでもなく深い!植物のような複雑なニュアンスもある!」
「こんなワインあるの?」
私曰く「私もヴァレ・ダオスタのワインは初体験なのですが、彼の地でも一般的なワインではないですね。まだ瓶詰めを始めて二回目のヴィンテージですから。」
「でも梅肉を使った料理なんか合うかも、そうすると和食にもイイかも?」
私曰く「プロの料理人に意見を聞きたくなるようなワインですし、食べ合わせのインスピレーションをかきたてられますね。」
しばらく時間がたつとハイビスカスや薔薇などの香りが増し、液体に粘性が増してきます。でも試飲会の時間内には全体像は解りません。
「このワイン熟成するとどうなるんですか?」
私曰く「どうなるか解りませんが、熟成の果てまで知りたいワインです(笑)。少なくとも熟成しない訳はありません。」
「酸とかタンニン、エキス分の量がハンパないにもかかわらず、無理なアルコール分が感じられない、とんでもないポテンシャルを秘めています。」
ワインの多様性を思い知りました。
暑い中足を運んでいただきどうもありがとうございました。