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すっかり秋になりましたね。ワインが美味しさを増してきました(笑)。
ところで試飲会のおさらいですが(笑)。タブルニドムスの『グレーコ』良いですね。抜栓後の持ちがとても良いです。これはもちろん酸がしっかりあることに由来します。マロラクティック発酵をしないため酸は多く残りますが、このためと言うよりもともと栽培の過程でしっかり収穫量を制限して造っていることが原因です。技術の進歩は良いワインづくりにプラスに作用しますが、やはり栽培が悪くては良いワインは造れません。そこに魔法はありません。酵母が良い、醸造設備が良い、土地が良い、特殊な気候がある、などなどワインの品質に影響を与える要素は多々ありますが、低収量・低農薬の前提があってこそ。特殊な技術が必要十分条件にはなりません。また、いくら天候に恵まれたとしても、野放しに葡萄を太らせ多量に実らせてはダメです。
結局品質と量は反比例する場合がほとんどです。ここに悪魔が棲んでいます。生産者が欲とどこで折り合いをつけるかが問題になります。程よい案配が求められるところなのです。