- comment closed:
- このアイテムは閉鎖されました。このアイテムへのコメントの追加、投票はできません。
ここ二日ばかりかけてドメーヌ・ラファージュのエルマセットとシャトー・サン‐ロックを飲み比べました。あの南フランス、ラングドックのラファージュさんが造る赤ワインです。ラファージュ教の教祖を勝手に名乗っている責任上、ワインが今どのような状態であるか確認する必要があります(笑)。
エルマセットは2008年です。開けたばかりでは、まだ開くには時間がかかりそうな風情です。グルナッシが50%ですから、もっと軟弱でも良さそうですが(笑)、タイトさがありますね。翌日になるとシンプルな甘さ全開です。やはり雑味のない味わい。集中力が素晴らしいですね。より早く飲めるように工夫はしていますが、栽培の段階でズルしていないです(笑)。
さてラファージュさんの新しい試み、シャトー・サン‐ロックは2009年です。
飲んでビックリのエレガント。実にバランスが良い!果実味の綺麗なこと、ラングドックとは思えません。酸の在り様がグッドですね。シラーらしいスパイシーさは時間の経過とともに増し、翌日はペバーミント。しっかり詰めて造られたシラーに見られる特徴です。それでいて有りがちな硬さがないところが凄い!エルマセットが造られる地所から内陸部に20キロメートル入った所にシャトー・サン‐ロックはあります。このスタイルの違いはテロワールとしか思えません。我々はラングドックという言葉でテロワールを一くくりにしがちですが、それは間違いだと確信できます。
だいぶ手の内が解ってきました(笑)。