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昨日の続きの話ですが、偽ワインの話です。
前にあるお客様のところで出くわしました。
ちょうどワイン会の準備をしているところに立ち寄りました。
ソムリエFさん「マスキューさん今週末試飲会なんですよ。お客様がワインを用意して下さったんですが、面白いワインがあるんですよ。」
私「へぇー。なんですか?」
Fさん「1922年のカリフォルニアワインなんですよ。ヴィンテージは入ってないんですが…。ちょっと見てみます?」
私「ほうー。カリフォルニア クラレットと書いてありますけど、他に記載がありませんね。液面はわりとありますね。アッパーショルダーくらいですか。コルクがかなり短いですね。しかもキャップシールがさらに短い。古いワインには違いなさそうですね。バックラベルは貼ってませんから、正規に輸入されたものじゃありませんね。 うーん。 ちょっと調べてみます。」
実は1920年代アメリカは禁酒法で商業ベースのワインはつくられてないはず。早速調べるとその時代でした。ミサ用や薬事用に販売はされたようですが、「カリフォルニア クラレット」と売られていません。
禁酒法後は第二次世界大戦でワインどころじゃありません。おそらく1950年以降のものだと思われました。
翌日その故Fさんにはお伝えしました。
まあ、安い価格で入手したワインで、ホストの方が「偽物かもしれないが試飲会の余興」程度と考えておられたら問題はありませんが。
もし大枚はたいていたら、ぞっとします。
今、インターネットの普及で簡単にレアなワインは手に入りますが、ご注意を!