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このところ はまりにはまっている サラ・ウォーターズ。 『荊の城』を読み終わりました!!
主人公が いきいきと動きまわり、また 作中の人間関係も他の作品と比べて判りやすかったので
最初から のりのりで 読み進めました。
巧妙に配された布石。そして 次々と明らかになる 真実。何度 「えええ~~っ」と叫んだことか。
重いテーマを 含んでいるので、必ずしもハッピーな物語ではないけれど 楽しく読みました。
数日かけて サラ・ウォーターズを読みながら ワインを いろいろ飲んでいたのですが、
やはり ボルドーの赤が しっくりきました。
ワインが 徐々にひらき 複雑さを増していく過程が 物語の進行をより 盛り上げてくれましたし、
落ち着いた重厚な香味は 小説の舞台となっているイギリス ビクトリア朝時代を想像するのにぴったり。
謎解きは ワインの味わいの秘密を探るのに 似ているし。
ワインに合わせて 小説を選ぶ。または その逆も。なかなか 乙なものです。