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先日シャトー・フォンデュース『キュヴェ・ジュリエット』2002年が2007年とヴィンテージ変更となりました。
南フランス ラングドックで造られる熟成された赤ワインです。マスキューでは初リリースの2000年ヴィンテージから定番商品として扱っています。一般にラングドック辺りの赤ワインは10年も熟成しませんから、かなり特別なワインです。生産者の力の入れ方が違います(笑)。
ところで2002年と2007年を比べてみると、味わいは基本的に同じなのですが、熟成の程度が明らかに違いました。
2002年はまさに熟成のピーク、全てが混ざり合い調和しています。中秋の名月のよう。2007年はまだ13.5夜の月ですね(笑)。ピークになるまでもう少しかと。
ではどれくらいかかるか?
単純計算で2007‐2002=5年は間違いです(笑)。もっと短いはず。
この『キュヴェ・ジュリエット』は一度木樽熟成した後、コンクリート・タンクにアッサンブラージュしてじっくり保存熟成されます。そしと頃合いを見計らって瓶詰め出荷されます。この工程で一番熟成が進むのは瓶詰めされてからです。
そうするとピークの手前で瓶詰めするのが一番安心できます(笑)。もちろん品質のばらつきも極めて低くなります。(似たやり方をするのはローヌのマズール。味もちょっと似てます。(笑))
まあ、こんな余裕のある芸当が出来るのはラングドックではシャトー・フォンデュースくらいですね。
滲み入るような味わいなのです。今年のお月見の頃には、このワインも真円の熟成に到達してるはず(笑)。