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最近私、浮世絵の美人画で楽しんでます(笑)。
10代の頃はへんてこりんな顔?色は綺麗だけど、何処が面白いのか解りませんでした。どの美人画を見ても同じ顔にしか見えませんでした(笑)。構図も変だし(笑)。
ところが何時からか、美人画を見ると、「誰々に似ているな。」などと想い始めました。そこで美人画を見ながら、実在の女優さんやタレントさんの顔が結び付くことを発見しました。というより気が付きました。
もともとあった日本的な美意識のD.N.A.が目覚めたような感じです(笑)。この感覚は日本的な様式美や何を美とし良しとするかの伝統的気風に通じるように思います。少なくとも江戸期には遡るはず。
冷静に考えると我々の曾祖父は幕末生まれですから、江戸時代はそう遠くありません。私も祖母から幕末生まれの曾祖父の話しを聞いたことがあります。開国以来の欧米化の過程でいつの間にか失われた感覚かもしれません。
仮に今外国人に浮世絵の美人画を見せても、実在の女性を連想するとは思えません。彼等がビューティフルと言うのは、ヨーロッパにない構図や色彩に違いありません。
話しはこれから飛躍しますが(笑)、この美意識は味わいの嗜好にも共通すると思いませんか?
ワインの品質の良し悪しは絶対的だと思いますが、イギリス人とアメリカ人では好みの違いがあります。もちろん、日本人も然り。
日本人はイギリス人が好むカオールのようなワインが苦手。かと言って濃くて酸のない解りやすいアメリカ人が好むワインは、日本人は飽きる(笑)。シャンパンをとってもイギリス人はブラン・ドゥ・ノワールが好きですが、日本人はブラン・ドゥ・ブランを好む傾向があります。
うーん。
何故?
ここで私の妄想と好奇心は掻き立てられます(笑)。