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昨日、あるワイン・ラヴァーの方から質問されました。
Bさん「マスキューさん。先日のブログで読んだのですが、テイスティングの表現でソムリエ協会が困っていると書いてありましたが、どういう事なんですか?」
私「あー、『ワインを楽しむ58のアロマガイド』の件ですね。かい摘まんで言うとあの本の中でいままで第一アロマと言っていたアロマが第二アロマだと書かれています。具体的に言うと『ピノ・ノワールのチェリーのアロマは葡萄由来のアロマではなく醗酵の際できるものだ。』とされています。」
Bさん「それで何故ソムリエ協会は困るんですか?」
私「だってピノ・ノワールのチェリーの香りはピノ・ノワールのピノ・ノワールたるものとしてソムリエは表現しますからです。」
Bさん「それがそうではない?」
私「そうです。ましてや教本ではあの本同様にワインのアロマを第一、第二、第三と分けていますから混乱しています。」
Bさん「マスキューさんはどう思われますか?」
私「基本的にアロマを第一、第二と厳密に分けることがよく解りません。仮に分けられるとしても分け方の根拠、概念に納得がいきません。まあ、あの本はあくまで仮説ですから…。それと『それ違うだろ』みたいな所もありますし…。」
Bさん「へぇー。でもあの本主流じゃないんですか?」
私「トレンドですし、新しいアプローチですが、仮説には違いありません。あの分析をどうワインにあてはめるかに問題があります。ソムリエ協会があれをそのままソムリエのテイスティングに取り入れることにも無理があります。」
Bさん「難しいですね?」
私「すみません。もう少し勉強して整理してからお話しますね(笑)。」