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先週の火曜日、ちょうど一週間前に 筋金入りのワイン・エキスパートKさんのクロアチアワインを飲ませていただきました。
白の『ポシップ』は頑強でした。毎日ちびりちびりティスティングしましたが、崩れません。最初にKさんとティスティングした際
私「ちょっとミュスカっぽいニュアンスが出てきましたね。ベースの香りですか?」
Kさん「レストランで飲んだ『ポシップ』は並級でしたが、たしかにミュスカっぽさがありました。」
翌日飲んだ時、ミュスカの香りが強くなると予想していましたが、全然(笑)。逆にバランスが戻って堂々としたものです。まだ移動のダメージが残っていたようです。
頑強であまりアロマティックな品種でない『ポシップ』を樽醗酵樽熟成することで滑らかさと華やかさを引き出したワインでした。あと、気がついたのですが、樽材はフレンチ・オークのようです。短い熟成期間のワインにはスラヴォニア・オークよりフレンチ・オーク(おそらくアリエ産)の方が適しているからなのでしょう。しっかりフランスと繋がってますね(笑)。
そして、この『ポシップ』はおそらく最良・最上の白ワインと確信しました。こんなしっかりした白ワインなかなかありません。
あと同時に赤ワインもティスティングさせていただきました。品種は『プラーヴァッツ・マリ』。沿岸部の地場品種だそうです。知りませんでした(笑)。
まず、ファースト・インプレッションは「タンニンの密度感にビックリ。」でも固く頑強に閉じている訳ではありません。ハンガリーの『牡牛の血』『エグリ・ピカヴェール』にちょっと似てますか?もっとプリミティブな感じかな?
圧倒的なタンニンとグリセリンの甘さにより樽香はマスキングされていますから、グレート・ワインであることは間違いなし(笑)。
翌々日になるとカリニャンっぽさが出てきました。鉄っぽいあのニュアンスです。支配的で壁のよう(笑)。これがベースの香りだとは思いますが、この状態が一週間経っても変わりません(笑)。
なんと頑強な…。
樽材はスラヴォニア・オークですが、果実味を凌駕することなくしっとりと果実味に寄り添うよう。
シンプルではあるが、飛び抜けた質の良さを感じました。
あとで値段を聞いてビックリ。極上な訳でした。
この『プラーヴァッツ・マリ』も『ポシップ』同様に香りより、味わいと質感で訴求してくるタイプです。やはり、よりギリシャや原産地に近いと感じました。
また、クロアチアもイタリアやフランスなどのワイン生産国同様の技術革新の波が及んでいることにもビックリ。
自分が知らないことだらけのヨーロッパワイン界。フランス、イタリア、スペインだけではヨーロッパワインは語れないと実感しました。
更に勉強せねば!Kさん、ありがとうございました!
でもクロアチア語って全然解りません。どうしよう?