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来ましたよ(笑)!
イタリア ロンバルディアからアジェンダ・アグリコーラ・モントナーレを支えるジレリ3兄弟の真ん中 醸造担当のロベルト・ジレリさんです。まるで女優のペネロペ・クルスみたいな美しい奥様アレキサンドラさんも一緒でした(笑)。
アズマ・コーポレーションの大登さんが案内兼通訳ですから、安心です(笑)。
チーム・マスキューは私と家内、特別参加で筋金入りのワイン・エキスパートKさんの強力布陣でお出迎えです(笑)。
まずは固く握手です。
???
手が厚い(笑)!
(私「Kさん、凄い手の厚さです。私の倍はあります。指もごつい!」
Kさん「おー!農民の手!」)
出鼻をくじかれました(笑)。
ビビっていられないと早速意地悪爆弾投下!
私「日本で沢山ワインを売りたいですか(笑)?」
ロベルトさん「もちろん!沢山、沢山ね!」
でも、ジョークはここまで、ワイナリーやワインの話になると真剣。エノロジストの顔です。熱弁が始まります。
ロベルトさん「ルガーナのD.O.C.はイタリアで一番小さなD.O.C.です。1100ヘクタールほど。モントナールの町はガルダ湖のすぐ側の平地。40人ほどの人しかいません(笑)。最後の氷河期に形成された沖積地でトレンティーノ・アルトアディジェ渓谷の大規模な侵食によってもたらされた石灰石の粘土土壌です。
私「写真でみると砂、又はロームみたいですけど?」
ロベルトさん「粘土なんです。」
私「パウダーみたいにサラサラに見えますよね?」
Kさん「水捌けも良いみたいですよね?」
ロベルトさん「いやいや、粘土なんです。粒子の大きさが粘土の範疇なのです(さすが科学者!)。濡れるとガムみたいになり大変なのです。」
Kさん「水捌け悪いんだ。ワインを飲んだ感じ砂地のような柔らかさがあるんだけど…。」
私「乾いた状態だとサラサラですよね?」
ロベルトさん「このため1ヘクタールに5500本前後しか植えられません。」
家内「調べると降水量は年間900ml弱ですが…、異常に保水力があるんですね。」
私「それで仕立てが高いんですね。病害虫対策ですね。」
家内「じゃないと農薬に頼らなくては無理ですよね。」
ロベルトさん「ほとんど農薬は使いません。初夏に湿度が高い時に消毒する程度。あと灰色カビ病に対しては蜜蝋をスプレーします。」
家内「蜜蝋って高いですよ!」
ロベルトさん「かなり高価です(笑)。」
Kさん「どうやるんですか?」
ロベルトさん「お湯に溶いて溶かします。」
私「ワックスで病床に蓋をする訳ですね。」
ロベルトさん「そして痛んだ樹皮に栄養を与えることができます。」
驚きの技術です。
さらに驚きは続きます。