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「マスキューさん。イタリア ワインってD.O.C.G.が最高級のカテゴリーですよね。でも、今日の試飲会のキャンティはD.O.C.G.でありながら一番安い(笑)。なんでですか?」
私「鋭い質問です(笑)。おっしゃる通り!簡単に言うと格付けが形骸化しつつある一現象とでも言いましょうか。」
「そう言われるとなんとなく解ります(笑)。でも選ぶ方は困りますよね(笑)。まあ、イタリア人らしいと言えばらしいのですが…」
私「確かに(笑)。でも格付けの崩壊はイタリアに限らずフランスも瀕しています。ただイタリアの方が自国内に格付けに縛られない人間が多いようです(笑)。名もない産地で素晴らしいワインを造る場合もあれば、格付けに安住して銘釀地でありながら値段だけ立派なワインを平気で売っている場合は悲惨です。」
「じゃあ、どう選べば良いのですか?」
私「飲んでみて、美味しいかどうかだけなんですよ(笑)。」
「そうすると、この安いキャンティを美味しいと思える私は正しいのかな(笑)。」
私「とても正しいかと(笑)。」