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お客様「マスキューさん、ワインってどんなところが美味しいのですか。もちろん今日飲んだワインをとても美味しく感じたのですが、具体的に上手く言葉で言えないんですよね(笑)。」
私「なるほど!もっとも!」
慣れ親しんだ物だと体で覚えているところがありますが、そうではないとまず思考で整理する必要がありますよね。美味しいか不味いかなんて、それだけのことなのですが、実はそうでもない(笑)。美味しいと感じていることにはハッキリ理由があったりするものです。
私「ワインの良さは果実味につきます。」
お客様「それって濃いワインが良いということですか?」
私「たしかに、薄いより濃いに越したことはないかとは思いますが、濃くても果実味がないワインも数多あります。」
お客様「へぇー。濃さは旨さに比例しないんですか?」
私「いえいえ。1本の葡萄樹から1本のワインしか造らないのと、5本のワインを造るのでは根元的に差があります。この場合は価格も絶対的に違いますが(笑)。」
お客様「そうすると安いワインに良いワインは無いということですか?」
私「はい。但し、そこそこの価格でも何万円するワインより品質が優れているワインはあります。」
お客様「へぇー。そんな判断ができたらカッコイイ(笑)。」
私「こう言ってはなんですが、所詮畑に生えた農産物ですから、何十倍の価格差があること自体おかしい(笑)。」
お客様「ブランド品と同じかな?」
私「ブランドビジネスを否定する訳ではありませんが、ブランドにこだわる必要性はありません。」
お客様「でも、とっかかりが解らないし、取りあえず失敗はしないかな。」
私「もちろん、そうです。でも、自分でブランド物より安くて美味しいワインを見つけると病みつきになりますよ(笑)。」
お客様「そうなりたい(笑)!」
こうして、また一人ワインの深みに引きずり込むのです。私の戦略なのです(笑)。