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昨日の続きです。
『日本民家園』の茅葺きの農家なのですが、私の生まれ育ったマスキューでは縁もゆかりもありません。生まれた時からガスや水道は有りましたし、屋根は瓦でした。もちろん建物自体が戦後の建築です。
でもですね。母親の実家は茅葺きの建物でした。金沢文庫にありますが、私が中学生になるくらいまで住んでいました。解体した際に、江戸初期の建築と梁柱に墨書があったそうです。固く踏み締められた土間、その上を見あげると屋根の茅葺きまで見える天井の高さ。ひんやりした家の中の空気。『日本民家園』と同じでしたね。ただガスや水道はありましたから、ヘッツイ(かまど)などはもうありませんでしたが(笑)。
ところで家内の実家は明治期に建てられた農家です。改築を重ねていますから、今ではまったくその痕跡は残っていません(笑)。でも彼女が幼い頃にはまだ土間があり、ヘッツイがあったそうです。ですから『日本民家園』でヘッツイを見ると彼女にはかなり懐かしく思えるようです。
歳の近い我々夫婦でも、原風景は違います。でも、江戸時代ってそんなに遠い昔ではなかったと実感。考えてみると、私や家内の曾祖父は幕末生まれなんですよね。顔は知りませんが、話の中で名前は聞いたことがあります。祖父や祖母から曾祖父の話を聞いたことが記憶にあります。こんな風に辛うじて江戸時代に繋がりを感じる我々は絶滅危惧種(笑)?
少なくとも今の20代。我々の子供世代にはあり得ない感覚なのは、きっと確かでしょうね(笑)。