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さて次は斬新な南仏ラングドックの赤ワイン!
造り手はお馴染みのコンダミン・ベルトランです!
●ラ・ヴューロイヤル2013年 シャトー・コンダミン・ベルトラン フランス ラングドックA.O.P. 赤 750ml 2314円税込み
「スッゴく柔らかで、アロマチック。大きいし、素直に旨い。」
「飲みやすい!」
「綺麗。ガロフォリのノヴェッロに共通した何かを感じる。」
私「雑味がありませんよね。ガロフォリ同様果汁を無理にプレスした印象がありません。あと果実味のディテイルが明瞭ですね。赤さがあり、チェリーやベリーのニュアンスが綺麗です。」
家内「とてもラングドックのワインとは思えませんよね(笑)。暖かさは感じますけど、ブラインド・テイスティングしたら外しました(笑)。」
「このワイン セパージュはグルナッシュですよね?」
私「じつはシラーがメインです。私も間違えました(笑)。いかにもグルナッシュらしいし、シラー独特のスパイシーさがありません。ラングドックらしくないですよね(笑)。」
「そーなんですか。こりゃわからん(笑)。」
私「このワイン、醸し期間が15日と少し長くこの間毎日3時間人間が足踏みして葡萄を潰しています。ただそれがワインにどのような影響を与えているかは、私には解りません(笑)。」
家内「発酵温度が15℃とかなり低いことは影響しているようですが。」
「タンニンの抽出には固執してないですよね?ありがちなドロドロ感がない(笑)。」
「このワインは熟成はステンレス・タンクですか?」
私「フレンチ・バリックの新樽を使っているとのこと。開けたてだと全然わからないですよね(笑)。」
「へぇー。わからないですね(笑)。そうするとワイン自体は強いんですね。」
私「強さはありますね。新樽使わなくてもよさそうなくらいですよね(笑)。」
「強さはあるけど、タニックじゃないよね。」
私「おっしゃる通りです。ベルトランは基本的にはタンニンの抽出に腐心するスタイルですから、よけい謎です(笑)。ただ、一昔前にバリックを回転させながら発酵したり、斬新なチャレンジをする生産者ですから何か意図がありそうです。」
「このワイン、コスト・パフォーマンス高いですよね(笑)。」
私「これもベルトランらしい良心的な価格です。ジェネリック・キュヴェのモンテガード同様ですね。」
「モンテガード随分飲んだなぁ(笑)。あれも旨味があるし、共通してると言えばしてるかな?」
私「色々疑問はあるのですが、単に作柄の性かも知れません(笑)。いずれにせよ好奇心掻き立てられます。かなりワインは良く、コストパフォーマンスも高い点が更に好奇心を刺激します(笑)。妄想してしまいそうです?」
そして王道を行く手強いマディランの登場です!
●シャトー・ダイディ ファミーユ・ラプラス 2010年 フランスシュ・ド・ウエスト南西地方 赤 マディランA.O.P. 750ml 2870円税込み
「おー、2010年ですか。グラスにつくグラが凄いですね(笑)。色も濃い。」
家内「ちなみにアルコール分は14.5%です。マディランも夏場暑かったようです。」
「全体の大きさがデカイ(笑)。タンニンもデカイけど締まってるよね。」
私「産地の冷涼さも感じますよね。」
「マスキユーさん、それ何となく解った(笑)!柔らかくて優しくないってことですか?うーん。シビアと言うべきかな?」
私「おっしゃる通りです。これでも早く飲めるように造られてますが、手強い(笑)。」
「ボルドーワインに似ていますが、セパージュは何ですか?」
家内(待ってましたとばかり)「タナ種100%です!私が何故タナを愛するかと言うと(俄然力が入る)、タナは単一でボルドーのような複雑さを成しうるからです!」
私「クラシックな造りだと20年はかかりますが(笑)。このワインはこれでも今風。ようやく飲み頃に入ったところかな?」
「マスキユーさん!最近ブリュモンからダイディに乗り換えたんですか(笑)?」
私「なんと鋭い?ブリュモン高級過ぎるようになりましたし、あと飲みやすすぎる(笑)。物足りなく感じるようになったんですよね。ブリュモンが悪いのではなく我々の舌の性です(危ない危ない)。」
「ダイディは飲み手を選ぶワインですな(笑)。
ボルドースタイルですけど、こんなスパルタンなボルドーって最近見ませんよね(笑)。」
「どんな料理に合わせるのか?高級なレストランの料理に合わせるしかなさそう(笑)。家庭料理じゃ無理かな?」
「少なくとも肉!今流行りの塊肉!(笑)」
「どの部位がイイかな?」
私「それってまさにマディラン辺りの人々の発想ですよ(笑)。センス良いスタイルですね!」
家内「徹底的に煮詰めたカスレなんか食べながら飲んでみたいですね。カスレの豆と肉に良く合うはずです。食べたくなった(笑)。」
本日のトリは圧倒的なジゴンダスです(笑)!
●ジゴンダス“グラン・ロマーヌ”キュヴェ・プレスティージュ 2011年 ドメーヌ・ピエール・アマデユー
フランス ローヌ 赤 ジゴンダスA.C. 750ml 4257円税込み
「おー!香りからして違う(笑)。香りに重さ質感がある。」
「隙間がないよね(笑)。」
「飲むとまた凄い(笑)!凝縮感が凄いね。」
「舌の上にコンモリとタンニンが鎮座しておりまする~。」
私「壮麗と言うヤツです(笑)。」
「マスキユーさん!凄いワインだと思いますが、凄く飲みやすい(笑)。何故?」
「高いワインって飲みやすかったりするんだよね。」
「マスキユーさんがブログで、悔しいくらい飲みやすいと言ってた訳が解りましたよ(笑)。」
私「ちなみにアルコール分は15%もあります。」
「えー!そんなにあるんですか?アルコールっぽくないですよ?」
家内「このワインはこれで折り合いがついているってことかな。」
「グルナッシュのニュアンスがハッキリ出ている。チェリー、ベリー、プラム
ジャムっぽさもあるかな。」
私「さすが!おっしゃる通りです。畑の標高が高いので酸がよくのっていますから、明瞭さがあります。あと標高の高さ故収穫を遅く出来ますからジャムっぽさもあります。」
「力が強いけど、力づくじゃないのがイイ(笑)。バランスが良いよね(笑)。」
「これだかアルコール分が高いと、アルコリックになったり、酸が足りなくてスカスカになったりしがちだけど。すばらしい出来映えだよね。」
「余韻だって只者じゃない(笑)。いつまでも続く。」
家内「アマデューは畑が130ヘクタールとジゴンダスの10%ほども所有してます。」
「えー!そんなに大きいんですか?」
私「所有している畑は標高の高い山の上なので、それに特化しています。この辺が秘訣かと。ドメーヌの規模の割りにキュヴェ数が少ない点頷けます。」
家内「初代のピエール・アマデューの先見の明かな(笑)。ジゴンダスがA.O.C.に昇格した立役者と言われています。ジゴンダスがブルゴーニュの混ぜ物として使われることが許せなかったんでしょうね。」
「えっ!そんなことあったんですか?」
家内「70年代まで普通にやってたようです。それもグラン・クリュに混ぜたようです。」
「酷いことするんだな(笑)」
私「ジゴンダスのポテンシャルの高さをプロは知っていたと言うべきかな(笑)」
どうもありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子