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いよいよランボルギーニの登場です!
●トレスコーネ 2012年 ランボルギーニ イタリア ウンブリア I.G.P. 赤 750ml 1542円税込み
「ランボルギーニください!今会社の昼休みなんで抜け出してきました(笑)。車好きの同僚にあげるんですよ(笑)。」
私「ランボルギーニのプレゼントなんて冗談ぽくてイイですね(笑)。」
「君に本物のイタリアのランボルギーニをプレゼントしよう!なんて受けるかな(笑)。」
私「ランボルギーニと言うだけで売れるなんて!恐るべしランボルギーニ(笑)。飲んだ印象とても美味しいけど地味ですが(笑)。」
「ランボルギーニって元々はトラクターメーカーなんですよ。」
私「そうなんですか!?知りませんでした。じゃあ、あながち道楽でもないのかな?」
「今車はクライスラーの傘下なのですが、ワイナリーはどうなのかな(笑)?」
私は車に趣味が無く全く解りませんが、皆さんよくご存じでビックリしました(笑)。
「あんまり濃さは感じませんが何か隠れている感じ。」
家内「すぐに手の内を明かしてくれないんです(笑)。最初飲んだ時はよくわからなくて翌日に持ち越しました。そうすると美味しい!更によく翌日はもっと美味しい!そして4日後に瓶底に1cm ほど残ったワインをすすると、これがまた美味しい!」
私「いきなり全開ではありませんでした(笑)。」
「車とは訳が違うんですね(笑)。」
「ウンブリア州のワインっぽくないですよね?ウンブリアのワインってタンニンが圧倒的なんですが、ランボルギーニのワインは違う。」
私「おっしゃる通り!旨味の酸をより抽出したかのようです。」
家内「時間が経つと小粒のベリーやサクランボのニュアンスが出てきます。ウンブリアらしいブラックベリーのニュアンス主体ではありません。」
「うーん。なるほど。サンジョヴェーゼにミソがあるのかな(笑)?」
「昨日拔栓したのと比べると、透明感が増してますよね(笑)。同時に旨味も増している(笑)。」
「たしかに車のランボルギーニのイメージとは真逆(笑)。じんわりと美味しい(笑)。でも酸が無くて飲みやすいチウ・チウのゴティコみたいなスタイルの方が私は好きかな(笑)?ウンブリアにはモンテプルチアーノがよく似合う(笑)!」
私「好みの別れるところですね(笑)。」
さて、本日のメイン、南フランスの赤。まずはルビーンのサブレからです。
●サブレ 2011年 ドメーヌ・ラ・ルビーン フランス ローヌ 赤 サブレA.C.750ml 2160円税込み
「マスキユーさん。また変な産地のワイン見つけましたね(笑)。東ハトサブレだったら知ってる(笑)。違うか(笑)?」
私「ちょっと違うかな(笑)。先月の試飲会で出したジゴンダスの隣になります。一般にジゴンダスよりは軽めのワイン産地と言われています。」
「あっ!これウマ!」
「凄くバランスが良くて飲みやすい。口の中での感じが違う。」
「広がり、余韻の大きさが段違い(笑)。力もあるけど、エレガント。これイイね(笑)。」
私「折り合いが完璧かと(笑)。ちなみにアルコール分は14.5%です。」
「そんなに高いとは思えないですよ。アルコールが入ってないみたい(笑)。」
私「実はラベル表記では14.5%ですが、実際は15.45%あるとのこと。通常考えられないアルコール分です。」
「なんでラベル表記と実際のアルコール分が違うのですか?」
私「基本的には15%を越えるとAOC を名乗れません。但し、温暖化が進んでいますから、ある程度は許容するようです。」
「へえー。そうすると折り合いが凄く良いのですね(笑)。」
私「全房発酵することでワインに多量の酸が生成されます。それがこの高いアルコール分でも折り合える原因かと。」
「マスキユーさん。どうやって探したんですか?」
私「ルビーンのインポーターさんの試飲会で、その場限りの終売セールがあり、速攻発注しちゃいました(笑)。」
「ルビーンって素晴らしい生産者なんですね。でも、あまり聞かない名前ですよね?」
家内「本拠地のジゴンダスだと小規模生産者としてはエスピエと並び双璧です。但し、どちらも全房発酵していますから若いうちは解りにくい(笑)。」
私「でも昔の全房発酵に比べれば飲みやすいし、解りやすいと思いますよ。クラシックな技法ですが進化しています。」
家内「昔飲んだシャトーネルトなんか10年経っても全然変わらぬ堅さ(笑)。それに比べたら凄く進化しています(笑)。」
「店長!全房発酵の良さが解りましたよ(笑)。店長がよく言う『壮麗さ』『立体的』なのもうなずけます(笑)。来年のキーワードは『全房発酵』!」
「このワイン、少なくとも並みのクローズ・エルミタージュなんかより上(笑)。」
「お買い得だな(笑)。」
予想通り本日のトップセラーとなりました!
さてさて、本日のトリ。
●ボーム・ド・ヴィニーズ 2010年 ドメーヌ・ラ・マルティネル フランス 南ローヌ 赤 750ml 3086円税込み
「おー!これはヘビー(笑)。好きだなぁ(笑)。深さがある上飲みやすい。たまらん(笑)。」
「マスキユーさん!これまた知らない産地です(笑)。ボーム・ド・ヴィニーズってどこ?」
家内「ジゴンダスの南側で、元々は天然甘口ワインの産地として有名です。2005年に赤だけがAOC に昇格しました。私も初めて飲みます。」
私「白とロゼはコート・デュ・ローヌのままで、赤のみの指定なのできっと変わった面白いワインだと思い、一度飲みたかったんですよ(笑)。」
家内「あまりローヌらしくない(笑)。もっと南の産地みたいな感じがします。」
「イタリアワインにも似た雰囲気があるかな?」
「果実味は柔らかいブラックベリーだよね。舌にずっしり乗ってくる(笑)。」
「タンニンの量が膨大(笑)。好きだなぁ。」
「マスキユーさんが
言うようにちょっと粉っぽいね。木樽使ってるんですか?」
私「使ってないんですよ。除梗もしてます。」
「へえー、そうなんですか?わからないね(笑)。」
「経験値上がったかな(笑)?」
これから試飲会の番外編となります(笑)。
一通り飲み終えた後
私「11月6日に開けたドンナルーチェ2014年飲んでみますか?」
「えー!11月6日ってことは20日以上前ですよね。マジすか(笑)?」
私「まあ、まあ、ちょびっとですが一舐めして下さい。」
「さらっとしてるけど香りが物凄い。なんでこんなに香りが出るんだろう?」
「ライチ、薔薇 ゲヴュルツトラミネールじゃん!」
「でもあんなにベタベタしてない。」
「店長!これってコルクを逆さまに差してほったらかして置いていたんですか?」
私「はい。いつもの通りです(笑)。」
「マスキユーさん。先週飲んだ時は柑橘系のいつものドンナルーチェらしい味わいでしたよね。ライチの香りがこんなに強いことは今までのパターンとは違いますよね。造りや畑が変わったのですか?」
私「私もそれを疑ってインポーターさんに聞きましたが、否定されました(笑)。」
家内「ライチの香りは早く出てくるものですが、まさかこの期に及んででてくるとは!絶句しました(笑)。」
「モンスター!」
「店長!これってどう言うことですか?しかもこのワインまだ終わっているとは思えないし…。」
私「まだ底まで来てないですよね。生きてますよね。だから判断つきません(笑)。」
家内「ただ開けるにはまだ早いのは確かです。例年に比べるとリリースが早いです。早くとも春以降に飲むべきだと思います。」
私「いまのところ解ったのはそんなところです(笑)。」
恐るべしドンナルーチェ2014年!
私の試飲はまだまだ続きます(笑)。た の し い !
番外編をもう一丁!
金曜日の試飲会終了前に駆け込んで下さったYご夫妻。一通り試飲したのち
「マスキユーさん、お土産って訳でもありませんがレーズン・クリーム・サンド・ビスケット買ってきたからワインとのマリアージュ試してみませんか?マルセイのバター・サンドほど濃密じゃないんですが(笑)。」
さっそくマリアージュ研究が始まりました(笑)。
「まあ、ワインに合わないはずはないけど、どのワインに合うかだな(笑)?」
「ビスケット全体で試してみると、たしかに合う(笑)。でも焦点がぼやけるかな?」
なるほど、単にビスケットとして食べるなら紅茶やコーヒーの方が向いているはず。ビスケットの分解が始まりました(笑)。
「ビスケットって側が小麦粉を焼いたもの、中身のバタークリームはクリーム、そしてクリームの中に入っているのがラムレーズン。これってそれぞれワインの相性があるはず。」
「ではでは、ビスケットは何と合うかな(笑)?」
「赤じゃないなぁ。白の方が合う。うーん。スプマンテ!」
「きっとスプマンテの穀物っぽさがポイントだな(笑)。あと泡であることが良いような気がする。」
泡の持つ酵母っぽさはビスケットに合いますね。
「それではクリーム部分はどうかな(笑)。」
「濃厚なクリームだったら赤でも白でもしっかりしたワインに合う。でもこのクリームは軽いからね(笑)。」
「アルバーナがベストマッチかな?」
「そうだね。アルバーナだ。」
アルバーナのでんぷん質のニュアンスはクリーム合います。なんたってモンブランケーキにも合いますからね(笑)。
最後は味の一番強いラムレーズンです。
強い樽香を持つラムレーズンですから、それなりに強くて木樽熟成したワインが合うはずです。
「これはサブレだな(笑)!全房発酵の強さはラム酒に負けない(笑)。」
「マリアージュに引き込まれる(笑)。旨いね。」
「旨さ倍増だな(笑)。」
ご来店ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子