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桝久 試飲会リポーター 前半201605

May 30, 2016 by weblogland
昨日、一昨日とご来店いただきありがとうございました!
暑くもなく寒くもなくワインの供出温度に悩みましたが、良し悪しが分かりやすい常温にてすべてお出しいたしました。

●コンテ・デ・ロッシェ ノーブル・トラディション レ・ヴィニロン・デュ・ソムリエ 2013年 フランス 赤 コトー・デュ・ラングドックA.C. 750ml 1110円税込み
「おっ、高級そうなラベルですね。でも安いですね(笑)。」
「これフルボディーじゃん(笑)!」
「ぐんと甘い。でもまだ開けたてだから閉じてるのかな?」
「マスキユーさん、こういうの見つけるの上手いですね(笑)。」
「コーヒー…、チョコレート…のニュアンスがありますね。木樽熟成してます?」
私「木樽熟成はしていません。でもチョコレートっぽさがしっかり出てますよね。」
「何故ですか?」
私「ラングドックやルーションの濃いグルナッシュに見られる特徴です。ちなみにこのワインはグルナッシュ50%、シラー50%で造られてます。」
「あまりシラーらしさはありませんよね(笑)。」
家内「はい(笑)。抜栓して時間が少したってきましたから、プラムやプルーンのようなグルナッシュ由来の香りが支配的ですよね。でもスパイシーなところはシラーかな(笑)。」
「この甘くてスパイシーな感じはいかにも南フランスだよね。」
私「南フランスだとシラーはあまり香りに作用しないようです。シラーには暖かすぎるのかな?どちらかというと骨格や構造を支えるようなイメージですよね。」
「あまりアルコール分を感じないんですが、アルコール分は何%ですか?」
私「実は14%あります。液体の溶け込みと折り合いが良いですよね。このワインの特徴なんですが、グルナッシュとシラーを混醸しています。」
「私はグルナッシュとシラーを合わせたスタイルは大好きなんですが…。普通は別々に仕込んで、後からブレンドしますよね。」
私「グルナッシュとシラーは通例1ヶ月ほど収穫時期はずれます。この生産者は協同組合なので組合員の中で標高の高い畑でグルナッシュを栽培しているメンバーと、標高の低い畑でシラーを栽培しているメンバーがいて、その両者の収穫時期が同じなのに目をつけてプロデュースしたのかと。私の勝手な想像ですが(笑)。」
「なるほどね。ありえますな(笑)。協同組合だからこそ出来る術だね(笑)。結束も固いし、考え方も柔軟だよね。日本の農協も見習って欲しいよね。」
家内「協同組合自体が自立してますよね。」
私「自分達を守る術が協同組合なんでしょうね。意識が根本から違いますよね。」
「私は南のワインってもともとが強すぎて苦手かな(笑)。」
私「アルコリックに感じますか?」
「実は、そーなんです。アルコールに弱いのかな(笑)?」
私「私みたいなアルコール好きは鈍感なのです(笑)。アルコールが好かない方はおりますし、高アルコールに対して感度が高いです。ですから私が折り合いが良いと感じたものが、折り合いが悪く感じるのは正しいです(笑)。」
「ゲッ、ヤバい。俺アル中かな(笑)?」
家内「ワインのアルコールが好きではなく、甘露な甘さが好きだと自覚されてる方ですよね。」
「こうして、同じワインを一緒にテイスティングしても感じ方はそれぞれ微妙に違うんですな。」
「でも、だからこそ楽しいんだよね。」
「感性の違いが解ると、理解が進みますよね(笑)。人に対してとワインに対しての理解は大事な事だよね(笑)。」
「結局ワインって一人でのんでも楽しくないからね(笑)。

「まあ、でもこのワイン安いよね(笑)。マスキユーさん、今年のホームランじゃないの(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。ホームランと思っていただける方こそホームランと思ってくださいませ!」
なんなんだかよく解らないかな(笑)?

◎バルドリーノ キアレット 2015年 モンテ・デル・ロアリ イタリア ヴェネト ロゼ バルドリーノ・キアレットD.O.C. 750ml 1743円税込み
「マスキユーさん!これ可愛い(笑)!家内は絶対に気に入りますよ(笑)。」
「軽やかだけど軽くない(笑)?しっかりしてるし、旨味がある。」
「店長!思わずニッコリしちゃいますね(笑)。」
私「ありがとうございます。宮嶋さん曰く『喜ばしいワイン』がこれかと(笑)。」
「マスキュウさん。宮嶋さん、よく飲んでますよね(笑)。彼は銘柄は記述しませんけど、まさに言わんとするワインがきっとこれなんでしょうね(笑)。」
家内「これはセニエで造ってますからプレスしないはず。だから雑味がなく旨味がハッキリ感じられます。」
「日本酒の槽口と同じだな(笑)。搾ると雑味が出るからね(笑)。贅沢だよね(笑)。」
「マスキユーさん!これって目立つチェリーの味わいがとても素敵ですよね。でも基本的な味わいは白ワインですよね?」
「チェリーと言ってもアメリカン・チェリーじゃなくて、佐藤錦みたいな高級な感じだよね(笑)。」
家内「味わいの基本が白ワインだからこそチェリーの味わいが引き立つような設計ですよね(笑)。」
私「きっとそれこそがキアレットたる所以かと(笑)。」
「それって単にロゼ・ワインと一口に括れないってことですか?」
私「はい!まさにそうかと。もっとベリーやチェリーのニュアンスの強いモンテプルチアーノ種を使ったチェラスオーロなどもロゼの範疇ですが、キアレットとチェラスオーロは求めているものが違いますし、文化が違うような気がします。」
家内「ロゼの呼び名が沢山あるのもイタリア・ワインの特徴です(笑)。もちろんそれぞれに個性がありますから、合わせる食べ物も違います。複雑な多様性があります。」
「だからこそイタリア・ワインは楽しい(笑)!」
家内「合わせる食べ物も違いますよね(笑)。」

●バルドリーノ レボイ 2014年 モンテ・デル・ロアリ イタリア ヴェネト 赤 バルドリーノD.O.C. 750ml 1743円税込み
私「今飲んでいただいたキアレットの残りで造った赤ワインに、1ヶ月陰干しさた葡萄を加えて再発酵して造ったワインがこれです!」
「ということは兄弟ですね(笑)。」
「でも全然違う(笑)!」
「兄弟とは思えないですよ(笑)!白と赤以上の隔たりがある(笑)。何故ですか?」
私「解りません(笑)。不思議ですよね。」
私「ベリーの香り すももっぽさ スミレのニュアンスもありますね。」
「ほこりっぽさもありますよね?」
私「粉っぼさ 舌触りにそんなニュアンスもありますね。バルドリーノらしいかな。でも昔あったチープなものではありません(笑)。」
「ピュアでエレガント‼重くないんだけど強いですよね(笑)。」
「余韻がとっても長くてエレガント。」
「マスキユーさん、この『レボイ』なんですが、以前の試飲会で出したヴァルポリッチェラの『リパッソ』に似た造りですよね?でも何かが決定的に違う?」
家内「マスキユーで人気の『アパッシメント』とも全然違う(笑)。」
「単にワインを濃くするために陰干しした葡萄を加えているんじゃないよね。」
「色も特別濃くないですよね。」
「このワイン、香りの出方が違う。」
「全体の濃度以上に香りが出ますよね?」
「店長!『レボイ』って教本や本には記載がありません。D.O.C. の規格にあるのですか?」
私「記載がないですよね(笑)。多分かなりローカルでマイナーな造り方なんでしょうね。調べてみます。」
家内「キアレット同様に独特の在り方のワインであるのは確かかな(笑)?」

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