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後半戦は先月好評いただいたカーブ・ド・タンのクローズ・エルミタージュの白と赤です(笑)!
○クローズ・エルミタージュ グラン・クラシック 白 2012年 カーブ・ド・タン フランス ローヌ クローズ・エルミタージュA.C. 750ml 2360円税込み
「ふっくらしてるなぁ(笑)。」
「濃いけれど力づくじゃないよね。アルコール分はどのくらいですか?」
家内「えーと。12.5%です。無理がなくて折り合いが良いですよね(笑)。補糖したような感じもないですよね。」
「補糖したかしないかどうやったら解りますか?」
私「補糖するとはワインがバランスを崩します。開けてから悪くなるスピードが早い(笑)」
家内「翌日再び飲むとハッキリ解りますよ(笑)。」
「なるほどね。それでマスキユーさんは1本のワインを何日もかけて飲むんですね(笑)?」
私「そうです(笑)。」
「じゃあ、この前ブログで読んだ『ドンナルーチェ』なんか1ヶ月以上かけて試飲してましたけど、あのワインは凄いんですね(笑)。」
私「はい。あれは異例中の異例でした(笑)
。試飲会に出すか出さないか決める場合
、そのワインのポテンシャルの底が見えるまで試飲します。」
「ドンナルーチェは長すぎて試飲会に間に合わないですよね(笑)。」
私「ホントあれは例外ですね(笑)。」
ちょっと話がそれました(笑)。
「濃くて粘りがあって余韻も長い。品種は何ですか?」
家内「マルサンヌ100%です。ふっくら仕上がるのが特徴のようです。果実味は明瞭ではないので、基本はルーサンヌやヴェルメンティーノなどとブレンドします。これは熟成な木樽を使っていませんからマルサンヌの特徴がダイレクトに感じます。」
「確かに香りは強くないけど、桃なんかを含めた柑橘類…バラやライチなんかのニュアンスもさりげなく感じるなぁ。」
「ヴィオニエに通じるような感じもするかな(笑)?でもちょっと違うなぁ。」
「圧倒的な香りがババーンと出るワインじゃないけど(笑)、ホッとするような良さがあるよね(笑)。」
「クローズ・エルミタージュの白って初めて飲みましたが、重量感があっていいね(笑)。」
「前に一度飲んだクローズ・エルミタージュの白とは印象がだいぶ違うかな?もっとゴージャスな印象があったんだけど…。」
私「たぶん新樽を使ったスタイルじゃないですか?お値段も高かったはず(笑)。」
「そうそう、3,000円以上しましたね(笑)。」
私「クローズ・エルミタージュで新樽を使うのはなかなか難しいんですよね。」
●クローズ・エルミタージュ 2013年 カーブ・ド・タン フランス ローヌ 赤 クローズ・エルミタージュA.C. 750ml 2360円税込み
私「前回の試飲会で出しました『シラーの兄貴分と言って良いワインです。お試しくださいませ(笑)」
「なるほどね(笑)。確かに、より濃い(笑)。より強いですよね(笑)。」
家内「開けたてはまだ固いのですが、だんだん膨らみが増します。丸一日経つととても良くなります。」
「大物のシラーじゃないけど上物だな(笑)
。ベリーの香りやスパイシーさが緻密だよね。」
「マスキユーさん!今日最初に飲んだコンテ・ド・ロシュはシラー50%でしたよね。でもこのワインのようなシラーのニュアンスがない(笑)。何故ですか?」
私「暖かすぎるのかな(笑)?コンテ・ド・ロシュはシラーの果実味は出ていないですよね。プラムのグルナッシュの香りが支配的です。ただし、コンテ・ド・ロシュの場合、骨格を支えているのがシラーだと思います。」
「シラーを入れればよい訳ではないのですか?」
私「難しい質問ですね(笑)。品種銘としてのシラーを利用した南フランスのバラエタル・ワインには反対しますが(笑)…。」
「どういうことですか?」
私「北ローヌのシラーは実際にコストがかかった高級品です。ですからその高級なイメージだけを利用したワインには賛同いたしかねます。それなりの価格がついていれば大賛成ですが(笑)。」
「マスキユーさん!2,500円以下のクローズ・エルミタージュってダメなの多いけど、これってちゃんとしてるよね(笑)。」
家内「時間が経つともっと良くなりますよ(笑)。」
「えーと。2013年のヴィンテージでアルコール分は12.5%ですか。2013年のローヌは冷涼な印象がありますよね。」
私「作柄はあまりよろしくないですね。まあ、それを考慮してもこのワイン、かなり頑張ってますね。補糖もしてないですね。」
「この上のランクはエルミタージュですよね。カーブ・ド・タンのエルミタージュってやはりお買い得なんですか?」
私「解りません(笑)。飲む機会があればご報告いたします(笑)。」
「エルミタージュは名前だけでも売れるから、協同組合のカーブ・ド・タンを名乗らなくても簡単に売れるからお買い得品はないんじゃないかな(笑)。」
私「なんと鋭い(笑)!」
「そう言えば、お買い得はのエルミタージュって見たことないですな(笑)。」
さて、本日のトリ。ビックリの赤ワインです(笑)。
●チロ ロッソ クラシコ 2013年 カタルド・カラブリッダ・ヴィティコルトーレ イタリア カラブリア 赤 チロ ロッソ クラシコ D.O.C. 750ml 3230円税込み
「マスキュウさん、チロのD.O.C. にクラッシコ・スペリオーレなんてあったんですね(笑)。そう言えば昔エキスパート試験を勉強した頃『空振りチロ』なんて語呂合わせで覚えましたな(笑)。」
家内「私、チロとサブートが大好きなんですが(笑)、このチロは異次元、別物でビックリしますよ(笑)。」
「どれどれ…。えっ!ピノ・ノワールみたい??ホントにチロですか?」
「うっ・旨い!ところでどこがチロらしくないんですか(笑)?」
私「チロって色合いも果実味も黒くて濃い(笑)。モッツァレラのお友だちと言えば想像つきますか(笑)。」
「これブラインドでやったら絶対に当たらないよ(笑)。北イタリアかフランス・ワインって答えちゃう(笑)。」
私「私も外しました(笑)。」
「これ葡萄品種は何ですか?ピノ・ノワールですか?」
家内「在来のガリオッポです。」
私「なんでガリオッポがこうなるの?ということなんてすよ(笑)。」
家内「しっかり温度管理してますね(笑)。あと、衛生管理も行き届いています。SO 2 の量も極めて少ないです。今風のトップランナーですね。」
私「醸しの期間も短いかと。」
「ヴィンテージは何年ですか?色は熟成した色ですよね。」
私「2013年です。ワインは完全に出来上がってます。」
家内「今飲んで一番良いのかも。」
「でも、この飲みやすさ半端ないですよ(笑)。アルコール分もほとんど感じない。」
私「アルコール分は14%あります。」
「そんなにあるんだ!」
(もちろんアルコール好きでない方はアルコールの高さが気になったようですが)
私「宮嶋さんの著書ーイタリアワインーで『最良のチロ・ロッソは、チェリーのアロマ、包み込むような味わい、ビロードのようなタンニンを持つ、叙情的なワインである。中略 近年は醸造技術の進歩と生産者な意識の変化により、喜ばしいワインが増えてきた。』とあり、まさにこれがそれかと。」
「あのテレビによく出る宮嶋さんですか?この前イタリアの紀行番組に出てましたよね。」
「さすがによく飲んでますね。」
私「宮嶋さんはブランド名に言及しないジャーナリストとしての矜持がありますから、言うことが信用できますね(笑)。」
私「ただこのスタイルのチロのワインは初めて飲みましたので、まだ解らないことだらけでもあります(笑)。勉強の課題が増えました(笑)。」
「イノヴェーションしてるのですね(笑)。」