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昨日、一昨日ご来店ありがとうございました!
やはり皆さん絶賛してくださいました。
○ソアヴェ 2014年 イプランディ イタリア ヴェネト 白 ソアヴェD.O.C 750ml 1681円税込み
「マスキユーさん、このイプランディってピノ・ノワールが定番ですよね。すごく安くて美味しいピノ・ノワール。白もあったんですか?」
私「はい(笑)。このソアヴェがもともと本職です(笑)。」
「おっ!ふっくらして美味しい!フルーティーで爽やか。」
「飲みやすい!この時期ぴったり。」
「私ソアヴェって良いイメージないんですよね(笑)。昔たくさん飲んだけど、水っぽくてシャバシャバした印象しかない(笑)。これも同じソアヴェとは思えない(笑)。」
「そうそう、あの当時は赤は藁巻きのキャンティで白はフィッシュ・ボトルとソアヴェばっかり(笑)。どれも不味かった(笑)。」
家内「大量生産されるソアヴェは平野部で造られます。老舗の美味しいソアヴェは山脈に連なる尾根の末端部の斜面に畑があります。」
私「昔からの限られた地所ですね。」
「なるほどね。美味しくて数が少ないから地元で消費されちゃうんだね。どうでもいいのが日本に来る(笑)。」
「ピエロパンみたいに特殊なソアヴェなんだな。違う違う特殊でなくて、こっちがまともか(笑)。」
「それにしてもこのソアヴェ美味しい!ガルガネーガってこんなに凄い品種なんですね。桃や洋梨…、お芋っっぽさ…、ヴィオニエに似てるかな?」
私「メロンっぼさもありますよね。」
「店長、ミネラルや植物のニュアンスもしっかりありますけど果実味の分量が多大だから複雑でしかも溶け込みが良い!バランスがとっても良い!」
私「ハニーな感じもありますから、一部遅摘みしてるかもしれませんがアルコール分が12%で収まっているところが凄い。一番折り合いが良い糖度なんでしょうね。」
「それって冷涼ってことなんですか?」
私「暑いだけの産地でないのは確かかな。寒暖差も感じます。」
「ふーん。私は暑ければ良いワインが出来ると思ってましたが違うんですね(笑)。」
私「はい。あと同様にアルコール分が高ければ良い訳でもありません。産地によって一番折り合いの良い糖度アルコール分の高さがあります。
」
「よく人間が一番アルコリックに感じないアルコール分は13.5%とどこかでいっていましたが、それは違うんですか?」
私「それはカリフォルニアのワイン研究の最先端のディヴァイス校のテイスティングの研究だと思いますが、あくまでもカリフォルニア・ワインをアメリカ人がどう感じるかということです。ですからヨーロッパのどの産地のワインを、ヨーロッパ人や日本人が一番折り合いの良いアルコール分と感じるかとは別問題です。ましてや日本のソムリエ協会がカリフォルニアの実験を真に受けて教材にするなど、自身のレベルの低さを露呈するようなものです。」
「単純化出来ないことですよね。」
私「はい。最適に感じるアルコール分は、少なくともワインのスタイルに依ると思います。」
◎アマルテア・ロサード 2015年 ロシャレル スペイン ロゼ ペネデス D.O. 750ml 1851円税込み
「おー。この猫ですな(笑)。たしかに可愛い(笑)。赤と白の山羊ラベルも可愛いかったけど、作者が違うのかな?」
家内「二年ぶりの登場です(笑)。」
私「しかも先日マスキユーにご来店くださいました。成田からすぐマスキユーにきたのでお疲れでしたが、店頭に並んだロシャレルのワインを見て狂喜乱舞(笑)。スーパー・ハイ・テンション(笑)。エネルギーの塊でした(笑)。さすがラテン。」
「さて、味わいはどうかな(笑)?う~ん。ベリーの香りが綺麗ですね。立ち上るね(笑)。」
「ソアヴェは横に広がる感じだったけど、これは上に突き抜ける(笑)。しっかり感もあるよね。」
家内「メルロとピノ・ノワールだけだったのですが、2015年からシラーが加わったようです。しっかり感やスパイシーさはシラー由来のようです。」
私「バラっぽさや樟脳のようなニュアンスがちょっとあります。」
「でも付け加えたようじゃないよね。」
家内「そこがこのワインの良さかと!大日本ロゼ・ワイン普及協会会長として断言いたします(笑)。」
私「ロシャレルのミチャンさんに、造り方は変えたのか?と聞いたら変えていないと言っておりました。3種類の葡萄は同じように混醸するようです。」
「えー!だって3種類は収穫時期はずれるはずですよ?」
私「ロシャレルは畑を標高の高いところから低いところまで持っていますから、標高の高いところのメルロと標高の低いところのピノ・ノワールの収穫が重なるようです。今回は更にシラーが加わっています。
変なこと考えますよね(笑)。」
「さすがスペイン人!ラベル・デザインや造り方の発想が違うよね(笑)
。」
家内「あと例の山羊なんですが、今250頭もいるとか。チーズでも作っているのか聞いたら、作っていないと言ってました。山羊はどうするのか聞きましたら、『バーベキュー!』と言っていました(笑)。本当かな(笑)?」
私「ロシャレルはスペインでビオを初めて導入した興味深い生産者でもありますし、ミチャンさん自身も面白い人でした(笑)。どうやらワインと人柄が共通するようです(笑)。」
●ランチ32 ピノ・ノワール2012年 アメリカ カリフォルニア モントレーA.V.A. 赤 750ml 1373円税込み
「マスキユーさん!珍しいねぇ。カリフォルニア・ワインじゃあーりませんか(笑)。」
「スモーキーな香りがしますね?あと腐葉土みたいな田舎の香り?」
私「ステーキなのは樽の香りで、田舎臭いのは還元臭です。還元臭はゆっくり消えていきます。」
「カリフォルニアにしては色が薄いですよね?」
私「醸しが短いブルゴーニュスタイルて造っているようです。」
「ヴィンテージは何年ですか?色からすると熟成も進んでますよね?」
私「2012年です。やはり酸のない生産地帯ですから、変化は速いですね。」
「でも飲んでみると…。美味しい!すごく飲みやすい!」
「典型的なカリフォルニアのピノ・ノワールだよね。旨みがちゃんとしてるから、安いワインの味じゃないですよ(笑)。」
私「単純に脂身の少ない牛ヒレ肉をローストしたステーキにぴったりかと。レアに焼いて肉の旨みを楽しみながら飲むワインだと思います。」
「う~ん。ベリー・ベリー・レアがいいなぁ(笑)。」
「それってブルーって言うらしいですよ(笑)。」
「じゃあ、ブルーで!」
家内「私は鰹のたたきで合わせたいですね。茗荷などの香草をたっぷりのせてぽん酢タレ!鉄板かな(笑)?」
「マスキユーさん!上手く言えないなですが、ブルゴーニュのピノ・ノワールとはだいぶ違いますよね?」
私「ブルゴーニュのようなラズベリーやチェリーのような赤い果実味ではなく、ブラック・チェリーの果実味です。」
「何故?」
私「やはり酸が十分生成されない産地だからではないかと。ただ液体の旨みはクラシックなブルゴーニュと共通するかもと。」
「実際解りやすくて飲みやすい!この価格なら悪くないですよ!」
私「ありがとうございます。冷や汗出ました(笑)。」
皆さんカリフォルニア・ワインもかなり飲んでいらっしゃいますね(笑)。思った以上に好評でした。
あとウェブでの反響が大きく、翌日の昼間に完売してしまいました。もちろん追加手配はしてありましたので、月曜日には復活します。恐るべしカリフォルニア・ワインなのです。