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桝久 試飲会リポート 後半 201704

May 03, 2017 by weblogland
●『ジュ・ド・ヴィーニュ』2011年 ドメーヌ・ド・カザバン 南フランス コート・ド・ラストゥールI.G.P. 750ml 1480円税込み
「おっ!これまた更に飲みやすい(笑)!」
「濃いには濃いけど味を邪魔しないよね。」
私「ラベルに書いてある通り『葡萄のジュース』ですよね(笑)。」
「あっ、ほんとだ。キャッチ・フレーズ通りですね(笑)。」
「マスキューさん。アルコール分に何%ですか?」
私「えーと。13.5%です。あとヴィンテージが2011年ですから今飲んでちょうど良いのかと。」
「丸6年経って良くなったんですね(笑)。」
私「そんな気がします(笑)。」
「マスキューさんがよく言う『バランスが良い』とか『折り合いが良い』なんていうのも熟成した結果なんですか?」
私「このワインの場合は落ち着きがある感じですか。」
「これってシラー100%なんですよね。シラーっていうと固かったり強かったりのイメージがありますけど、違うんですね?」
家内「北ローヌなんて冷ややかさと強さがありますけど、これは果実味が先です(笑)。赤や黒いベリーの果実味が真っ先(笑)。」
私「あと特徴的なのはスパイシーさかな。
ひとつ前に飲んだバスティードは黒胡椒のスパイス、これはペパーミントです。」
「なるほど、アクセントになってますよね(笑)。」
私「以前この上のキュヴェ『レ・ド・モワゼル・クレア』を扱ってましたが、ペパーミントのニュアンスが強烈でした。飲んでいると目が痛くなる(笑)。」
家内「あれはカバルデスA.C.。メルローとシラーが半々の割合でしたね。変わったA.O.C.ですよね。ボルドー品種とラングドックの品種を混ぜて造るんです。これシラー100%ですからI.G.P.になります。」
「コート・ド・ラストゥールI.G.P.なんて知らなかった。」
私「A.O.C. は簡単に増やせなくなりましたが、I.G.P. は増えてるようです。自由な流れなのかな(笑)?」

ここでまたまた大アクシデント発生!
『ジュ・ド・ヴィーニュ』1本目が空になり、2本目を開けるとブ、ブ、ブショネではあーりませんか!このワイン熟成期間が長いので最初は還元臭と見分けがつきません。でもですね、還元臭は薄れますが、ブショネは時間の経過とともに増幅します(笑)。途中で気づき交換しました。
冷や汗かいちゃいました(笑)。
最近はあまりブショネに当たることが少なくなって来ました。たまに当たるとビックリですね。
笑い話であるのですが、ソムリエが何人かがレストランでオールド・ヴィンテージのワインを飲んだ時、ブショネか還元臭かすぐに判断出来ず、ボトル半分飲んだときにようやくブショネと判りました。
でもボトル半分も飲んでしまってたので恥ずかしくてクレームをつけられなかった(笑)。
マスキューのワインでブショネに当たったら、ご遠慮なくお知らせ下さいね。半分飲んでいても交換に応じますからね(笑)。


●アンジュ・ヴィラージュ ブリサック 2010年 ドメーヌ・ド・バブリュ フランス 赤 アンジュ・ヴィラージュA.C.750ml 2175円税込み
「これ、旨!」
「凄く飲みやすいし、味わい深いね(笑)。」
「マスキューさん。今回の赤ワインのラインナップは3段スライド方式でどんどん美味しくなってる(笑)。」
「『ジュ・ド・ヴィーニュ』はたしかに美味しいんだけど、この赤はさらにその上を行くよね(笑)。ランクが違うって解る(笑)。」
「ぐんと甘く感じる(笑)。最初口に入れた感じが1ランク・アップ(笑)。」
「私は『ジュ・ド・ヴィーニュ』の価格に引かれちゃう(笑)。これで充分満足できる。ある意味経済的な幸せ者です(笑)。」
「マスキューさん。このアンジュの赤はフラン100%なんですか?」
私「フランが70%、カベルネ・ソーヴィニヨン30%です。このワインのスタイルのミソはこの30%のソーヴィニヨンにあるようです。フランのファット感にしまったニュアンスを感じます。」
「なるほど。個人的にはフェルのあの過熟なファット感が好きなんですよ(笑)。」
私「フェルはボンヌゾーに畑がありますからすぐ近所ですよ(笑)。ボンヌゾーの日当たりの良い小高いところですから、バブリュとはきっとテロワールも違うんでしょうね(笑)。自ずとワインのスタイルも違ってくるんでしょうね。」
家内「実はこのワイン、3年前に一度取り寄せて試飲しています。凄く良かったので試飲会で使うかどうか迷いましたが、まだ若過ぎるということで見送りました。」
私「先日そのインポーターさんの在庫リストを見ると、まだある。知らん顔してサンプルを取り寄せて再び試飲すると、とても美味しくなってる。今、正にピーク(笑)。そんなわけで今回の御披露目となりました(笑)。」
「へえー。これが熟成した旨味なんですね(笑)。口のなかで当たるものがないし、荒さがないですよね。」
「これはもう少し寝かせるとどうなるんですか?」
私「難しい質問ですね(笑)。全体的には力は落ちてきますが、透明感が増し甘味が増と思います。甘さが口のなかで転がるような感じになると思います。10年経って飲んだフェルのワインに近い感じになると思います。まあ、先のことは解りませんが(笑)。」
家内「そしてそのあとに古酒に変身かな(笑)?何時なるか解りませんが(笑)。」
「マスキュウさん。マスキューさんの試飲会や販売アイテムって春からカベルネ・フランが増えますよね(笑)。」
私「バレてますねぇ(笑)。」
家内「気温の上昇とフランの旨さは正比例するのです(笑)。やめられません(笑)。」


●アンジュ・ヴィラージュ ブリサック『ペトラ・アルバ』 2010年 ドメーヌ・ド・バブリュ フランス 赤 アンジュ・ヴィラージュA.C.750ml 3240円税込み
私「『ペトラ・アルバ』も前のワイン同様に3年前に試飲しております。今ようやく飲み頃の入り口に入ったところです。」
「おー!これ凄いな!マスキューさん曰く『壮麗』の意味が解りましたよ(笑)。」
「う~ん。物凄く美味しい。言葉を失う。」
「深くて複雑。まだまだ先を予感させますよね(笑)。」
家内「この『ペトラ・アルバ』はこの前に飲んでいただいた物と同じヴィンテージです。」
「同じ造り手ですよね?」
私「はい。同じドメーヌ・ド・バブリュです。」
家内「以前試飲会でお出しした白ワイン『オルドヴィシアン』覚えてらっしゃいますか(笑)。(秘蔵のボトルをお見せする。)。」
「あー‼あれの赤ですか?哲学的に美味しかった白ワイン。何本ものんだからよく覚えてますよ(笑)。」
「私、熟成を期待してセラーに1本とってありますよ(笑)。」
「旨い訳だ(笑)。」
「5番目のも良かったけど、『ペトラ・アルバ』の方が頭3つくらい抜き出てるね(笑)。」
私「ドメーヌ・ド・バブリュ渾身のカベルネ・フラン100%のワインでございます(笑)。」
家内「これは木樽で18ヶ月熟成したもの。
前のはステンレス・タンクで18ヶ月熟成です。」
「木樽を使うのとステンレス・タンクを使うのはどういう違いがあるんですか?」
家内「木樽の方が熟成スピードが早まります。木材は酸素を透過しますから。」
「でも飲んだ感じは木樽を熟成に使った『ペトラ・アルバ』の方がまだ若く感じるし、熟成は遅いですよね。」
私「おっしゃるとおり!『ペトラ・アルバ』のワインは特別な区画で造った特別品ということかと。」
「なるほど。造りの規格も違うってことですか?」
私「『ペトラ・アルバ』はおそらく1本の葡萄樹からワインハーフボトル1本くらいしか造っていないはずです。いわゆるフランスのグラン・クリュの規格です。」
「1本の葡萄樹からハーフ・ボトル1本しか果汁を得られないのとフル・ボトル3本造るのじゃコスト違うよね(笑)。ワインのグラン・クリュは超高級メロンと同じだな(笑)。」
「メロンはハーフがないからメロンよりもっと高級だよ(大爆笑)。」


ご来店ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子

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