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昨日、一昨日と暑いなかご来店ありがとうございました!
〇トカイ フルミント ドライ 白 2016年 シャトー・デレスラ
ハンガリー D.H.C.トカイ スクリュー・キャップ 750ml 1203円税込
「マスキューさん、これ定番ですよね。随分飲んだなぁ(笑)。」
私「ヴィンテージが2015年から2016年になりましたので、今回出しました(笑)。」
「ふんふんなるほど。違いが解るかな(笑)?」
「解った!ボトルの形が変わった!」
私「ピンポン!でございます(笑)。」
「見た目偉そうになりましたね(笑)。」
「味は相変わらず良し!かな(笑)。」
「そんなにフルーティーって訳じゃないけど、突き抜けるような産が爽快。」
「うんうん。夏場にピッタリ(笑)。」
「植物っぽさが独特だよね。ハーブっぽい。」
私「セロリやアニスのニュアンスがしますよね。」
「アニスってどんなものですか?」
家内「一般的には 苦ヨモギ あんまり日本人には馴染みがないですね(笑)。」
私「リキュールのペルノーの香りですね。」
「あの臭い奴(笑)。あの香りは強敵なんだよね(笑)。言われてみるとたしかにペルノーっぽい香りするよね。このくらいだったら隠し味的でエキゾチックでイイね(笑)。」
「モロあのペルノの香りがしたら辛い(笑)。」
「あと穀物っぽさがする。イタリアやフランスワインとは大きく違うような感じ
ですよね。」
私「バターやオリーブオイルに合わせる感じじゃないですよね。塩や穀類の油に相性が良いです。」
家内「2015年はもっとファットでフルーティーな感じでした。マスカットぽさがありました。でも2016年は本来のタイトなスタイルです。2015年から造りが変わったのか?と心配していましたが、どうやら気候のせいのようでした。」
私「アルコール分を見ると2016年は11.5
%と低めです。通常は12%くらいで造られます。」
「それって糖度が低い。寒かったということですか?」
私「特に夏場の日照量が通年より低かったせいかと。」
「でも、美味しくない訳じゃないですよね。私この2016年のワイン好きですよ(笑)。」
家内「私もそうです(笑)。」
「そうすると糖度が高ければ良いという訳でもないんですね?」
「マスキューさんがよく言う、折り合いは取れていますよね。このワイン。」
家内「土地、土地に合うベストの糖度は違うと考えるのが自然ですね(笑)。」
私「その年々で収穫のタイミングも変わります。2016年はアルコール分が11.5%
でちょうど良いタイミング。また、それが彼の地では範疇なのかと。」
私「それとつけ忘れましたが、このワインはおそらく補糖していません。天然の糖分だけで造っているはずです。表記のアルコール度数には意味があるかと。」
「ワインって糖分添加するんですか?」
私「ちゃんとしたワインはしません。ただあまりに天候不順時には泣く泣くすることがあります。まあ、お構いなしに糖分添加する生産者がほとんどですが(笑)。」
「日本のワインも糖分添加してるんですか?」
私「ヨーロッパではアルコール換算1.5~2%くらいの幅で補糖は認められていますが、日本では補糖の制限がありません。」
「マスキューさん!質問なんですが。豊作の年は糖度も高く良いと言うことですよね?」
私「基本的には天候に恵まれた方が糖度は高くなります。ただし、1本の葡萄樹からどれだけジュースを得るか?によります。1本の葡萄樹に過剰に葡萄を成らすと、得られるジュースの量は増えますが、水っぽいものとなってしまいます。」
「でも糖分が高ければ良いワインなのでは?」
私「糖分が高ければアルコール分の高いワインはできますが、それだけでは酸の無い水っぽいものとなってしまいます。」
家内「適正な収穫量はワインの価格にも反映されますから、決定要因はテロワールだけでないところが複雑です(笑)。」
〇インソリア 2016年 クズマーノ イタリア シチリアI.G.P. 白 750ml 1388円税込 ヴィノ・ロック
「あれ?マスキューさんクズマーノの『インソリア』以前扱ってなかったですか?」
私「その上の『アンジンベ』が定番です。でもちょっと高いので、今回手の伸ばしやすい『インソリア』を扱うことにしました(笑)。」
「おー!パイナップルワインだぁ(笑)。」
「滅茶苦茶フルーティー!飲みやすい。」
「見た目色が濃い。前のフルメントは色が薄くて涼しげだったけと、これは色も味も濃厚(笑)。」
「いかにも南のワインっぽい(笑)。」
「この間シチリア行きましたが、向こうで飲んだワインにそっくり(笑)。」
「暑いなかうんと冷やして飲むにはイイね(笑)。ジュース代わりかな(笑)。」
「これって品種は『インソリア』ですか?」
家内「はい。あまり聞かない品種ですよね(笑)。」
「シチリアなんて聞いたことのない葡萄品種沢山ありそうですよね(笑)。」
私「あと、今はワイン造りに温度管理が徹底していますから、香りを生かしたワインができるようになりました。一昔前はどれ飲んでも同じような感じでした(笑)。アルコールの強さばかり目立つ(笑)。」
家内「後味がハニーでアーモンドみたいなほろ苦さがあります。良く熟した葡萄 暖かい産地の特徴です。」
「店長!サルデーニャ島の白ワインほどミネラリーじゃなく、塩辛くもないですよね。」
私「ヴェルメンティーノ・ディ・ガルーダなんかとはこの点違いますよね。」
家内「目指すスタイルの問題なのかな?」
◎ミッシェル・チュルジー ブリュット ブラン・ドゥ・ブラン グラン・クリュ レゼルヴ・セレクション
シャンパン/シャンパーニュ
フランス 白 発泡性 シャンパーニュ R.M. 750ml 4628円税込
「おー、これですな(笑)。瓶を見ただけでワクワクしますな(笑)。」
「泡立ちが凄い!」
私「注いでいるとどれだけ入れたか解りません(笑)。泡立ちが凄くて沢山注いだ気になります(笑)。」
家内「これしか注いでないのに(笑)、こんなに泡が出るなんて(笑)!」
「飲んで更にびっくり(笑)。口の中に少ししか入れてないのに、泡立ちが凄い!細やかでクリーミー、泡が液体の中にこんなにも溶け込んでいるとは驚きだよね。」
「シャンパンの泡って凄いんだ!他の泡とは別次元(笑)。」
私「昨日ヴァルデビエソのエキストラ・ブリュットを美味しくいただきましたが、これと比べると泡立ちは別物ですね(笑)。」
「いわゆるスパークリングワインなんかでもイイ泡立ちのものはあるけど、これと比べちゃいけないんだな。これぞシャンパンの泡立ち!」
「あと、とってもドライに感じるところも泡立ちを引き立てているのかな?かなり辛口に感じますよね。」
私「ブリュット表記だと残糖分は1L中9g以下ですが、飲んだ印象だと5g くらいですね。(後で確認すると5gでした。)」
家内「酸がしっかり残っていますから、よりドライに感じますよね。」
「強さとか広がりは普通のシャンパンとはかなり違う。役者が違うレベル(笑)。」
家内「いわゆる1級レベルでもこうはならない。やはりグラン・クリュなんだなって思います。」
「はっきり解らないんですが、旨味や果実味の分量が物凄い!」
「ブラン・ドゥ・ブランの軽やかで突き抜けた感じは好きだなぁ(笑)。でもこれかなり強いよね(笑)。と言うことはバランスが良いんだね(笑)。」
「果実は果肉の白い柑橘系。飲み込んだ後の余韻が異常に長い(笑)。」
私「数があまりありませんから今日明日で1本しか開けられません。ですから今日口開けを飲める方はラッキーです(笑)。」
と金曜日に言いましたが、このシャンパンが本領発揮したのが翌日の土曜日でした。ごめんなさい!
「昨日開けたにしては泡立ちイイよ(笑)。」
「広がりも素晴らしい!」
「桃、薔薇、洋梨の香りがする。うっとりしちゃう(笑)。」
家内「昨日はこんなに果実味は明瞭ではありませんでした(笑)。ブラン・ドゥ・ブランの極致ですね。」
私「高貴なシャルドネの味わいですね。
ブルゴーニュのプュリニー・モンラッシェの上物に通じますね(笑)。」
「桃の香りが何時まで経っても口から消えない!こんなことあるんですか?」
「水を飲んでも消えない(笑)。」
「この桃の香りを余韻としたら1分や2分どころじゃない。こんな経験は初めて(笑)。」
私「極上品としか言い様がありません。まさかこれほどとは…。」
「マスキューさん。これってまだ飲み頃じゃないって言うことですか?何時飲むべきなんですか?」
私「う~ん。難しいですね。飲み頃には入っているとは思いますが、今年の暮れに飲むのが良いのかな?」
恐るべしでした(笑)。