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桝久 試飲会リポート 201709

Oct 02, 2017 by weblogland
昨日、一昨日とご来店ありがとうございました!

〇オチョ・イ・メティオ シャルドネ 2016年 フィンカ・エスタカーダ スペイン 赤 カステイーリャ・ラ・マンチャ州 ヴィノ・デ・ラ・ティエラ・デ・カスティーリャ 750ml 1481円税込み
「おっ!これ飲みやすいですね(笑)。グイグイいけちゃうよ(笑)。」
「うん、うん。爽やか。柑橘系。程よく穏やかかな(笑)」
「涼しげだよね。暑い産地のワインじゃないよね。シャルドネって言うよりリースリング?」
私「ブラインドでテイスティングやったら、まず産地の国が当たらない(笑)。」
「北イタリア?」
「アルゼンチンのソーヴィニヨン・ブラン?」
「ニュージーランドの安い白ワインの香りが近いかな(笑)?でもこれは安っぽくはないしなぁ(笑)。」
私「困りますよね(笑)。」
「旨味もしっかりあるし、広がりがとても良い。綺麗な印象だよね。」
「支配的な香りはないよね(笑)。逆にだから飽きないワインなんだろうね(笑)。」
「疲れて家に帰ってから、何も考えずに取り敢えずワインを飲みたい!なんて時にあるとイイんじゃない(笑)。」
「マスキューさんはこのワインの品種何だと思いましたか?」
私「来ましたね(笑)。主要品種は解りませんでした(笑)。北イタリアのリースリング・イタリコが近いような気もしますが、違うかな(笑)?あとヴィオニエが隠し味的に使われていると思いました。ラファージュさんみたいな裏技。ヴィオニエの澱でも入れているのかな?なんて思っていました。」
家内「でも、シャルドネ100%(笑)。もともと彼の地でシャルドネを造ること自体
ミス・マッチ。樽の香りに頼ったくどいシャルドネになりがちです。ですからこれはシャルドネだけどシャルドネじゃないと考えた方が良いかも(笑)。あと、ラ・マンチャとも考えない方が良いかも(笑)
でもそう言うと見も蓋もないかな(笑)。」
「奥さん厳しい(笑)!」
私「家内は原産地原理主義者なんですよ(笑)。」
「店長!これマロラクティック発酵しているんですか?」
私「おそらくしています。SO2の残量が1L中10mgほどしかありませんから、マロラクティック発酵しているはずです。酸が綺麗に残ってますよね。ラ・マンチャとは思えません(笑)。」
「マスキューさん。ヴィオニエの香りってどんな香りなんですか?」
私「ワインを飲み込んだあとにほんのりメロンなどの青い果肉や草のようなニュアンスがあります。」
「あー!これかぁ!ほうじ茶っぽくも感じる。」
「じっくり飲まないと解らないね。たしかに隠し味だ(笑)。」
「これって何故?シャルドネにあるニュアンスではないのですか?」
私「はい。シャルドネ由来ではありません。このワイン、発酵が終わってから1週間ほど樽に浸けるようです。それも生木の樽だと思います。」
「えっ。生木の樽って?」
「普通はオークの樽で内側は焦がすんだよね。」
「そうそう。焦がし具合によってワインの味わいも変わる。」
「しっかり焦がすとハイ・トースト。すごく樽の香りが強くなりますよね。あと新しいとさらに香りが増す。」
「ニュー・ワールドなんかそんなワインが多いかな(笑)。もうタルタルしちゃってる(笑)。」
「発酵も新樽、熟成も新樽なんで 新樽200%のワインなんて謳ってるのあったな(笑)。もう葡萄の味がしない(笑)。」
「アメリカ人好きだよね(笑)。」
かなりヒート・アップ(笑)。
私「え~とですね(笑)。私の知っている限りスペインで生木の樽でシュール・リーしているのがヴァル・サンソのハビエルさんです。フレンチ・オークを使います。緑茶や松茸みたいな香りが特徴的。このワインとはニュアンスが少し違いますから、どんな木材を使っているか今調べてもらっています。アメリカから取り寄せているようでが、オーク材以外のような気がします。例えば水楢やメイプルかな?いづれにせよイノヴェーションを感じます。」



●セントラル・コースト ピノ・ノワール 2015年 アメリカ カリフォルニア 赤 セントラル・コースト 750ml 1480円税込み
「おっ!こりゃ飲みやすい(笑)!」
「甘くてイイ。あっという間に1本空いちゃう(笑)。」
「ジュースに近い(笑)。イチゴ・ジュース。」
私「飲みやすいでしょう(笑)。」
「香りはイチゴ・ジャムだよね。いかにもカリフォルニア(笑)。」
「うんうん。カリフォルニアにしては上等
なワインだね。果実味がはっきりしるし、バランスがイイね(笑)。」
私「ジャムっぽいですよね。いわゆるジャミーな味わい(笑)。」
「店長!今ソムリエ協会では『ジャミー』
は誉め言葉じゃないNGワードですよ(笑)!」
私「失礼いたしました(笑)。そーなんですか(笑)?」
家内「このワインの生産地域セントラル・コーストは湾の入江沿いに畑があります。日中気温が上がると霧が発生し気温の上昇を抑えます。また、夜は海水の暖かい風が流れて気温が下がりません。ですから、葡萄の房が木に成っている期間が長いのが特徴です。まあ、その分酸が少ないのも欠点なのですが。」
私「ですから葡萄の熟度が高い。過熟して
ジャムっぽくなります。」
「昨日サン・ティエゴから帰ってきましたけど、フライト中サンフランシスコのあのあたりはいつも朝晩雲っているね(笑)」
私「さすが機長!」
「果実のボリュームがあって良い(笑)。後味でスモークっぽく感じるのは何ですか?」
私「樽です。でも新樽のくどいニュアンスではありませんね。この塩梅はなかなかよろしいかと(笑)。」
「女子は大好きな味(笑)。」
私「はい(笑)。あとレストラン・アイテム
でもありますね。」
「マスキュウさん。カリフォルニアのピノ・ノワールにしてはかなり安いですよね?」
私「はい。実はそこら辺に訳がございます。お察しくださいませ(笑)。」
「在庫過剰かな(笑)?でもこの価格ならラッキーだね(笑)。別に古い感じもないし、売れ残りって感じはしない(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。そんなに言われると冷や汗かいちゃいますよ(笑)。」
「そーだよね。カリフォルニア・ワイン嫌いのマスキューさんがカリフォルニア・ワイン扱うのは異例だもんね(笑)。」
私「読まれておりまする(笑)。」


●バラード ガルナッチャ ベリー・オールド・ヴァイン 2014年 ボデガス・イグナシオ・マリン スペイン 赤 カリニェナD.O. 750ml 1110円税込み
「おっ、これ濃くてイイなぁ(笑)。」
「高級な味しますよ(笑)。」
「安いね(笑)。こりゃありがたい(笑)!」
家内「チョコレート食べながら飲むと美味しいですよ(笑)。」
「スペインのガルナッチャってこんなに柔らかくて深いんだ?」
私「プリオラートのものと比べるとタンニンは優しいですよね。」
「何故ですか?」
「産地の違いもありますが、このワインは
かなり古い葡萄樹を使っているような感じです。」
「あっ。ラベルにも書いてあるね(笑)。若い葡萄樹だと樹勢が強すぎて出来上がるワインが荒くなるからね。」
「ローヌのグルナッシュとは全然違うなぁ
(笑)。良く締まってる。このワイン、酸もあるししっかりしてるよね(笑)。」
「解った!だからカリフォルニアの後に出てるんだ(笑)。」
私「ご明察でございます(笑)。価格順でいうとこっちをさきに飲んでいただくところですが、そうするとカリフォルニアの方がぼやけてしまいます。またまた、読まれてしまいました(笑)。」
「樽の香りは強いけど全然くどくない。ワイン自体のパワーとバランスがとれてるよね(笑)。飲みやすく感じる。カテゴリー分けするならフル・ボディーだしね(笑)。」
「コスト・パフォーマン良し!」
私「ありがとうございます。でもですね、在庫限りなのでお許しください。追加発注が間に合いませんでした。お許しください。」
「店長!これはどんな訳で安くなっているんですか?」
私「メーカーが複数の日本のインポーターに同じものを売っていたのが発覚しまして…。そんな訳でございます。」
「そりゃ怒るよね。スペイン人はアバウト
だからなぁ。」
「前もって言っておけば良かったのに(笑)。」
「まあ、我々はラッキーなのかな(笑)。」

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