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今月11月29日(金)、30日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!
今月末はまるっきりの最終週なのでちょっと余裕かな(笑)?
◎ソールティ 白 N.V. モンテ・ディ・ロアリ イタリア ヴェネト フリザンテ 微発泡白 750ml 1782円税込み 王冠キャップ
このワイナリーは18世紀後半にガルダ湖の南約8km のモンテ・ママオルの丘陵で始まりました。現在はステファン氏とその奥さんと二人で14ヘクタールの農園を経営。奥さんのマレシアさんはビオテクノロジーを学んでおり、農園では葡萄樹以外も含めたビオデナミを実践しています。
そのうちの10ヘクタールが葡萄畑。ママオルの丘は氷河期のモレーンの末端にあたり、ガルダ湖をせき止めています。このため標高が平野部より高く標高192m 。水捌けがよく、一般のバルドリーノの畑より冷涼な点、ワインに締まりがあるのが特徴ですね。
出来上がったワインにはあざとさがなくとても自然で素直。マスキューの定番生産者でもあります。
これはアンフォラで発酵・熟成させた白ワインをそのまま瓶詰めしたもの(笑)。もちろん濾過やSO2の添加をしていません。ですから微発泡(ガス圧2.6気圧)で抜栓後に澱が舞います(笑)。とてもフレッシュでフルーティーな辛口でございます
(笑)。ちょっと未完成なスタイルなのですが(笑)、似たようなものに比べてとても安く良心的。
セパージュはマルヴァジア、フェルナンダ、モスカート。マスカットやグレープフルーツ、レモンなどのフレッシュな香りは複雑。ハニーなニュアンスは豊かさの表れ。上質でフレッシュな辛口の味わいは自然の恵み、畑の風景を彷彿とさせてくれます(笑)。食卓に上げれば幸せになること請け合います(笑)。
あと、このワイン、ノン・ヴィンテージなのです。普通この手のワインは新酒だけで造るものですが?
調べますと、9月にはもう瓶詰めしています。このため蔵のリザーブ・ワインに今年早々収穫したものを混ぜて造るとのこと。今年の葡萄の比率の方が高いそうです。
それゆえ複雑でフルーティーな味わいが表現できるようです。自分のワインを熟知し、しかもイノヴェーションもしている訳です。あとリパッソやアマローネなどを造るヴェネトの遺伝子がそうさせるのかもしれません(笑)。
未完成な完成品とでも言えますか(笑)。
お気に入りアイテムが増えました(笑)。
●『J,マイヤー』ピノ・ノワール 2018年
モーゼルランド社 ドイツ プファルツ Q.b.A.赤 750ml 1296円税込み スクリュー・キャップ
組合員数 約2000名、ブドウ栽培面積約1900ha、ワイン年間生産量 約2000万Lを誇るドイツ一の巨大協同組合。
1968年にモーゼル地方の3つの地域の3つの協同組合が合併。ベルンカス テル・クースで新しい共同組合設立。
1986年;モーゼルランドに社名変更後、ナーエやラインヘッセン等の協同組合を吸収合併。設立50年を越える老舗協同組合
ありながら、規模も品質管理においてもトップ・ランナーと言えましょう。
ブランド名『J.マイヤー』は、親子二大に亘りモーゼルランド社の醸造責任者を務めるドミニク・マイヤー氏にちなむものとか。この点はいかにも老舗協同組合ですね(笑)。
ただし見据える販売ルートはワールド・ワイド(笑)。英語のラベル表記です。もちろん伝統の『シュペートブルグンダー』ではなく『ピノ・ノワール』。
味わいはいかにもプファルツらしい軽さ、薄さ(笑)。とは言えしっかりピノ・ノワールの味がします(笑)。残糖分は6g/Lくらいかな。辛口の部類です。まあ、この価格帯のピノ・ノワールではあり得ないレベルですね。翌日になるとの香りは落ちますが、旨みがちゃんとあり、ワインとしてとても美味しく飲めます。さらに置いておくとガメイみたいですね(笑)。単位あたりの収穫量もそこそこ抑えているし、無理なプレスもしていませんね(笑)。
う~ん。
もともとプファルツはピノ・ノワールの銘醸地アルザスと地続きであり、近年の温暖化の恩恵を受けてますね(笑)。しかも安い!基本ドイツではピノ・ノワールを高い水準で造り高い価格売ろうとしますが(笑)、このワインはこの点ドイツ的ではありません(笑)。世界市場に打って出られるデイリーなピノ・ノワールを目指しています。
先々目の離せない生産者なのです。
このワイン以前マスキュー試飲会でご好評いただいたもの。今、さらに美味しくなっています。でもですね、インポーターさんもほとんど在庫無し。そこで最後っぺとなります(笑)。下品でスミマセン。
●ヴィーニャ・デカーナ ティント グラン・レゼルバ 2010年 ボテガス・コヴィニャス スペイン バレンシア ウティエル・レケーナD.O. 赤 750ml 1413円税込み
スペイン東部バレンシアの西約70kmの高原地帯(標高700~900m)に広がるウティエル・レケーナD.O.。古くから地場品種ボバルの生産で知られています。ただし、かつては大量生産用のブレンドワインとしてしか扱われなかったのですが。このボテガス・コヴィニャスは1965年創業の協同組合。12件の栽培農家により構成されます。伝統的なワイン造りと現代的な技術の導入を上手く行い、国内外で高く評価されています。管理する畑は今や1万ヘクタール。しかも英国小売り協会国際規格認証、ISO9001、IFS食品(国際特徴標準)を受けています。EU世界の潮流に乗った成功例ですね(笑)。スペインワインのあるべき一方向のトップランナーと言えましょう。
このワイン、畑の内で最も樹齢の高い区画のボバル(平均樹齢45年)70%、テンプラリーニョ15%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%、ガルナッチャ5%のセパージュ。品種ごとに別々のタンクで発酵させたにちブレンド。そしてフレンチ・アメリカンオークで36ヶ月熟成。ボバル自体アロマチックな品種ではありませんが、プラム系の熟したコンポートのような果実のニュアンスをベースにチョコレートやミントの香りが加わりエレガントに仕上がっています。伝統的なホッとするスタイルなのです(笑)。
●シャトー ピネレ 2016年 フランス カオール赤 750ml 1680円税込み
飲み頃に入ったカオールが入荷しました!
完熟した赤いフルーツの甘味がしっかりしており、カオールらしい堅牢なタンニンが木樽のタンニンとバランス良く調和馴染んでいます。
飲み頃に入ったところです!
2005年、2009年、2010年を扱いご好評をいただきましたが、今回は2016年にて久しぶりの登場です。
シンプルでありながら深みがあるのは、熟成を経たカオールの良さ。マルベック独特のスパイシーさが、アクセントになっています。肉を塩胡椒だけで焼いて、噛んだ時にほとばしる肉汁と合わせて飲みたくなるワインです(笑)。
飲み頃になるまでに時間がかかるカオールは、ややもすると敬遠されがち。今風の早飲みできる軽いスタイルに変わったりしていますが、独特なタンニンの有様はユニーク。特にイギリス人が好むワインです。どうやらアメリカ人とイギリス人では今風も若干違うようですね(笑)。
このワインを飲むと、優良な生産者がつくったカオールって良いと、しみじみ思いますね。
2010年はとても飲みやすく仕上がっていますが、抜栓してから深み、大きさが増し、マルベックらしいグレナデンの香りがゆっくり表に出てきます。最初の口当たりが良く、ちょっとニュー・ワールドっぽい印象がありましたがやはりカオールなのです(笑)。
カオールの良さだけ伝えるようなワインなのです(笑)。
●ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ 2013年 アジェンダ・カサーレ・ダヴィッディ イタリア トスカーナ 赤 D.O.C.G. 750ml 3520円税込み
このアジェンダ・カサーレ・ダヴィッディは19世紀初頭に設立され、モンテプルチアーノのグラッチャノ村、ヴァリアノ村、アッバディーア村、アクアヴィーヴァ村に計20ヘクタールの畑を所有しています。メインはもちろんヴィーノ・ノビレ(笑)。それと重なるキャンティ・コッリ・セネージ。(笑)。
以前マスキューで大人気を博したイル・ボスコ2015年の親玉と言えば皆さんピンとくるかな(笑)。あれはそれらの若木で造ったもの。プライドがありますからヴィーノ・ロッソでリリースしていましたね(笑)。
美味しさに美しさがあるのがヴィーノ・ノビレの証。ひたすらエレガント。飲むと時間を忘れるほどなのです。ヴィンテージ的にもちょうど飲み頃に入ったところですから、堪能できます(笑)。ブルネッロと同じ品種ながら違う顔。不思議と言えば不思議ですね(笑)。
在庫限りの限定特価での販売となります!
〇レッツィーナ・オブ・メソジア 2017年 サバティアーノ・アオトン・ワイナリー ギリシャ レッツィーナ白 750ml 2640円税込み
マスキュー初登場のギリシャ・ワインはアテネ近郊に畑を持つワイナリー アオトン・ワイナリー が造るギリシャ独自の白ワイン レッツィーナです。
太古ワインをアンフォラに入れて保存・輸送する際、松脂でを使って封をしたのが始まりとされるレッツィーナ。現在では、ギリシャでもっとも一般的な白ワイン品種サバティアーノ種を用いて、アンフォラで発酵中に松脂(レッツィーニ)を添加。ワインに独特の風味を添加します
。アオトン・ワイナリーでは通常より多め、ワイン1000Lあたり600gのレッツィーニを加え6ヶ月間シュール・リーの状態で熟成。濾過後瓶詰めします。
香りは複雑。オレンジ・ワインのような濃い麦わら色。グラスから立ち上る強い香りは清涼感を感じるもの。レモン、リンゴ、水仙の花、ユリ、マンゴー、パイナップル、ハチミツのニュアンスはたっぷりした旨みと絶妙のハーモニー。
このレッツィーナは旨い!
今まで何度かレッツィーナは試しましたが、どれも松脂の香りが強すぎてギブアップ(笑)。やはりアテネ・ウゾみたいな強い香りに圧倒されました(笑)。地中海の強い海洋性気候だと、我々日本人のキャパシティーを越える清涼さが希求されるのか?なんて思っておりました(笑)。ところがこれは、へなちょこな私でもオッケー(笑)。松脂臭さがジンの爽やかさのように感じられます。ハーブ類の爽やかなニュアンス。まさにボタニカル。とても塩梅がよろしゅうございます(笑)。
あと、ワイナリー名『アオトン』にグッと心を惹かれているのは私だけでしょうか(笑)?
以上6本、
29日(金)は17~20時30分
30日(土)は11~20時30分
いつも通りに行っております。
皆様のご来店お待ちしておりまする(笑)。
桝久商店 岡本利秋・昭子