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桝久 試飲会リポート 前半

Jan 27, 2020 by weblogland


新年そうそう大特価品からスタートです
(笑)!
〇シャルドネ 2015年 ドメーヌ・ド・ラ・サントリーヌ 南フランス 白 I.G.P.ペイ・ドック 750ml 974円税込み
「この白ワイン、前に試飲会でやりませんでしたか?」
私「はい。同じ生産者の『コロンバール』
をやりました。」
「そうそうマタタビに合うワイン(笑)!」
家内「剛健なワインでした(笑)。」
「あれ美味しかったんですよ。『コロンバール』はもう無いのですか?」
私「はい。ございません。この『シャルドネ』も終売アイテムとなります。」
「この『シャルドネ』は2015年ヴィンテージですよね。『コロンバールと同じかな?」
私「左様でございます。『コロンバール』はアルコール分が12%、この『シャルドネ』は13.5%です。収穫のタイミングも違うようですね。まっまっ、お試しを!

「う~ん。シャルドネ。誰がなんと言おうとシャルドネ(笑)。」
「後味のハニーさはとても上品(笑)。」
「美味しい(笑)。バランスがイイよね。バターのニュアンスがあるし…、樽熟成してるのかな?」
私「木樽熟成はしていません。特に開けたてはバターのニュアンスが強く、樽熟成してるとしか思えません(笑)。」
「マスキューさん!これが何故木樽由来ではないと解るのですか?」
私「鋭い!これは翌日飲むと樽のニュアンスが減ります。実際に木樽を使うと樽のニュアンスは減りません。」
「そうそう(笑)。時間が経つとタルタルした感じが強く出るんだよね(笑)。特に過剰な樽香は嫌になるほどだよね。」
「それってカリフォルニアでしょう(笑)?」
「でもさあ、アメリカ人は樽の強い香り好きなんだから、悪い訳じゃないよね(笑)。

家内「アメリカも最近は樽より酸に重きを置く傾向になってきています。」
「果実味が爽やかだし、切れもある。余韻も綺麗。マスキューさん曰くのシンメトリー(笑)?」
「ラングドックにしては重くないよね。過熟してない。」
私「果実味も白や黄色の果肉。マンゴーまで行ってない(笑)。」
「桃っぽい(笑)。」
「トロピカルじゃないですね(笑)。」
「かといって薄くはない。旨みもしっかりある。この値段のワインじゃないよね。なんで売れなかったのかな?」
私「当初の設定価格が少し高かったのと、すぐにワインの良さが出ていなかった性かと。」
「特別高いワインじゃないから、インポーターさんだって長くは抱えていられないよね。」
「なるほどね。え~と2015年ヴィンテージだから、丸5年かかって良さが出たんですね。でもそれって良いワインの証ですよね(笑)。
「この価格のワインだと5年後は不味くなってるよね(笑)。すぐに飲んだ方が良いし、熟成もしない(笑)。」
「今飲んで普通に美味しいし、しかも飲み頃のシャルドネだよね(笑)。」
「これってワインとしてはちゃんと造ってる証だよね。」
「このシャルドネ上手に出来てるよね(笑)。ましてやラングドック産。悔しいくらい(笑)。マスキューさん!ブラインドで飲んだら何処産だと思いますか?」
「う~ん。難しいですよね。まあ、ブルゴーニュが一番近いかな(笑)」
「ブルゴーニュの何処ですか(笑)?」
私「厳しいなぁ(笑)。まあ、ミュルソーは言い過ぎにしても、ボーヌ・ヴィラージュ辺りにありそうなワインですよね(笑)
。シャロネーズ辺りのシャルドネと言いたいところですが、もっと寒いニュアンスですからね(笑)。冷や汗かいちゃいますよ(笑)。」
「このシャルドネは良い意味で騙されますね(笑)。」
私「ありがとうございます!」



これまた嬉しい大特価品。でも現品限りの悲しさ(笑)。
●カベルネ・ソーヴィニヨン 2015年 ボデガス・プエンテ・デ・ルス スペイン ラ・マンチャD.O. 赤 750ml 925円税込み
「マスキューさん!これも安いね(笑)。訳あり(笑)?」
私「まっまっ、とりあえずお試しを!」
「美味しい!値段からするともっと薄いと思ってたけどしっかりしてる(笑)。」
「これスペインの何処ですか?たしかに濃いけどスペインらしくない(笑)。」
家内「ラ・マンチャの協同組合のカベルネ・ソーヴィニヨンです。濃いけど暑苦しくないですよね(笑)。」
「スペインでもカベルネ・ソーヴィニヨンを使うんですね?テンプラリーニョだけではないんだな(笑)。」
「ラ・マンチャって暑いところですよね。
でもこの赤ワインは酸がある。???」
私「ラ・マンチャでも高地がありますから
そちらの方だと思いますが、なんといっても組合員450人の巨大協同組合なので正確には解りません(笑)。」
「スペインでカベルネを使うと真っ黒になって品種がカベルネなんて解らなくなっちゃうんだけど(笑)、これとてもカベルネらしいよね(笑)。」
私「カシスというよりブラック・チェリー
のニュアンスが強いですね。熟成にアメリカン・オークを使ってますね(笑)。南アフリカのワインに似た感じがします。」
「赤い小粒の果実も感じられるし、複雑だよね。」
「うんうん。プラムっぽくもあるかな。」
「樽に負けていない良さがある(笑)。」
「店長!これレベル高いですよ(笑)。何処産と言われると困るけど、ニュー・ワールドというよりオールド・ワールド産の匂いがしますよ(笑)。」
私「アルコール分が13%ですから無理がないですよね(笑)。畑の管理がしっかりしていますね。」
「マスキューさん曰く『折り合いが良い』
なのかな(笑)?」
私「読まれてますね(笑)。」
「一般にスペインのラ・マンチャのワインってもっとアルコール分が高くて強いですよね。その点らしくないけど(笑)、素直に美味しい。イノヴェーションしてるのかな(笑)。」
「広大な畑を持ちながらちゃんと管理が行き届いている!これからはミドル・クラスのワインは協同組合が幅を効かすようになりそうですね(笑)。絶対に効率は良いし、コンピューター制御すれば更に向上するしね。」
家内「はい。EU等からの補助金や外部投資により巨大協同組合の存在感は増しています。」
「そういえば東欧なんかそうだよね。世界的なトレンドなんだね(笑)。」
「それで生産者皆が儲かればイイよね(笑)
。飲んでも役に立つ気がしますよ(笑)。」
「ブランド物飲むより賢いよね(笑)。」
「グラン・クリュレベルのワインだと協同組合にはあまり期待できないけど(笑)、こうしたデイリーの物は期待大(笑)。」
私「品質にプライドがありますから、品質の低下があまりないのも魅力です(笑)。

「自分達の組合!って意識が強いんだね。
我々日本人も見習わなくちゃ(笑)。一括で買うだけじゃ先がないもんね。」
家内「今年三浦大根が育ち過ぎて規格に合わないから出荷出来ないそうです。こんな時こそ農協が力と知恵を出さなきゃいけないのに…。情けなくなります。」
「そうだよ。やり方なんていくらでもあるはず!」
「ところでこれも2015年ヴィンテージですね。ようやく飲み頃なのに安く買えるのは悪い気がしますよ。」
私「そう言っていただけるとワインも本望かと。飲まれないでダメになるより遥かにましです。ありがとうございます!」



イノヴェーションを感じる赤ワインです!
●デーモン・ノワール 2018年 ヴィノ・ヴァリー フランス 南西地方 デュ・ロトI.G.P. 750ml 1480円税込み
「おっ!色が黒紫。いかにも若い(笑)。」
私「2018年ヴィンテージでございます(笑)
。」
「あっ!飲みやすい!」
「うんうん。悔しいくらい飲みやすい(笑)。」
「濃いには濃いけどグビグビ行けちゃう(笑)。」
「こんなマルベックは経験したことない(笑)。」
「う~ん。香りはたしかにマルベック。イチゴジャムっぽいし(笑)。でも私の知ってるマルベックじゃない(笑)!」
家内「産地はフランスのシュ・ド・ウェスト いわゆる南西地域です。カオールを中心とした協同組合です。」
「そうだ!タンニンが渋くないんですよ!
カオールってもっと渋い(笑)。」
「ましてや2018年でしょ。カオールがそんなに早く飲める訳ないですよね(笑)。」
私「おっしゃる通り!」
家内「あと、カオール独特の野趣がない。
あまりに雑味がない(笑)。でもカオールの範疇(笑)。」
「カオールの進化型(笑)?」
「アルコールっぽさもないですよね?」
私「はい。12.5%。カオールでよく行われる遅摘みして過熟させるスタイルではありませんね。」
「遅摘みしたようなくどいくらいのジャムっぽさではありませんよね。」
私「すべて計算付くで造ってますね(笑)。新しい試みですね(笑)。もちろんミクロ・オキシダシオンなどの技術を使ってタンニンを柔らかくしているとは思いますが、設計図からして従来のものとは違うような気がします。今まで白ワインしか飲んでいなかった方が初めて赤ワインを美味しく感じられるように造った意図を感じます。」
「マスキューさん。これも協同組合のワインでしたよね?」
家内「はい!原理主義者の私には気に入りませんが(笑)、意欲的ですよね。」
「店長!このワインはちょっと前から日本に輸入されてましたよね?何故このヴィンテージから扱い始めたのですか?」
私「よくご存知で(笑)!以前のヴィンテージのものは味に若干過不足があり扱いを控えていました。悪い訳ではなかったのですが…。少し物足りなかったとでも言えば。」
「なるほど。この味だとこれ単独で楽しめますよね(笑)。」
「長い熟成はしないでしょうが(笑)、すぐにダメになるほどじゃないし(笑)。」
「ラベル・デザインもカッコいい(笑)。デーモン・ノワール 黒い悪魔でしたっけ
。」
家内「ラベルに悪魔が描いてあります。地元の教会のオブジェとか。」
「あっ、ホントだ。猫かと思った(大爆笑)。」
「味わいのスタイル、ラベル・デザイン、瓶形、すべてに想いが詰まってますね(笑)
。」
私・家内「協同組合恐るべし!なのです。


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