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マスキュー試飲会のラインナップ決まりました!

Feb 21, 2022 by weblogland
今月2月25日(金)17~20時、26日(土)11~20時にて執り行うマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!
もちろんオミクロン真っ最中ですので、H.K.S.15で行います(笑)。
H ひっそりやっておりますので、
K こっそり来てください。
S 試飲はサクッと15分にてお願いします!
もちろん無理は禁物。無理に電車を乗り継いで来られると、私は心配になります。
今回はデイリーなもの6本!白3本、赤3本。そうすると1本当たり2分30秒(笑)?まあ、あくまでもティスティング、ティスティングでございます(笑)。

〇ヴィラ・ヤンボル マスカット 2020年 ブルガリア 白 トラキアン・ヴァレー  750ml 886円税込み

フランス、イタリアよりずっと早くワインが造られ始めたブルガリアのトラキア地方。ギリシャ同様紀元前3000年の歴史を誇ります。また、一説にはギリシャを遡るワイン発祥の地として紀元前5000年の歴史があるとも。いずれにせよ、ワイン用の葡萄の原産地ですから古いのはたしかです。また、日本との関係も古く、1970年代から、ブレンド用として多くのブルガリア産ワインが輸入されていました。当時の日本は国産ワインの表示義務がかなりいい加減でしたから、知らずに飲んでいたのではないかと思います(笑)。

そう言えばかつてメルシャンが『ボイヤール』銘柄でブルガリア・ワインを日本へ輸入してましたね。当時、ボルドー飲むより安くて美味しかった記憶があります(笑)。この時期、特に品質の高いカベルネやメルロ等のヨーロッパ品種を主にソ連に輸出し好評を得ていたようです。

そして混乱と荒廃の1992年の民主化、2007年のEU 加盟を経た現在、国際市場を意識した素晴らしいワインが多く誕生しているようです。

このワイナリーはブルガリア南部バルカン山脈が背後にそびえるワイン産地トラキアン・ヴァレーに畑を持つヴィラ・ヤンボル。ブルガリア国内でも特に古い1924年設立のワイナリーです。トラキアン・ヴァレーは、生育期は暑く乾燥し、秋には穏やかな快晴が続くブドウ栽培適地です。葡萄は良く熟し、しかも収穫期にアクシデントが少ないようです。このため、ボルドー品種のカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロの栽培により各国で高く評価されました。中でもヴィラ・ヤンボルはそのスペシャリストとして一目を置かれる存在です。

マスキューの定番で同じ価格帯のカベルネ・ソーヴィニヨンはそのコスト・パフォーマンスの高さ故、さまざまな雑誌やコンテストで絶賛。皆様におかれましても必須アイテムとご愛顧されております
(笑)。

これはマスカット・オットネルを使ったとてもドライで軽い白。マスカット独特の香りより薔薇の香りが強く、ゲヴュルツトラミネールのようです(笑)。とは言えゲヴュルツトラミネールのような粘りや濃さとは無縁なとてもドライな味わい(笑)。トロピカルな香りの下に青リンゴやライム、レモンの爽やかなリンゴ酸がちゃんとありますから、飲み疲れしないスタイル。合わせる料理も幅広く、特にポテトサラダは鉄板。牛肉以外なら何にでも合いそうですね(笑)。気軽に何も考えずに、ポテトチップス食べながら飲むも良し!有りそうで無い、嬉しいワインでございます(笑)。特に辛口白ワイン初心者や女性にはオススメ(笑)。嵌まること間違いなし(笑)!

インポーターさんの資料によると『醸造は完熟したブドウを手摘みし、注意深く選別。除梗、圧搾後、 13℃で20日間の発酵。ステンレスタンク使用。安定化、ろ過。』いわゆるワインのアルコール発酵酵母は15℃以下だと発酵を始めませんから、特殊な酵母を使っているようです。それとこの白ワイン、残糖分はなんと1L中1.9gしかありません。通例辛口白ワインの残糖分は1L中4g前後ですから、かなり異例。糖分を低温でよく食べる酵母を採用しているようです。また、同時にマロラクティック発酵を起こさせない意図も同時に達成しているような気がします。マロラクティック発酵は20℃を越えないと起こりません。理論的にはかなりドライで酸があるスタイルとなります。
あと経験的に思うのですが、ここまで残糖分が無いと違和感を感じることがあるのですが、味わいに違和感を感じません(笑)。それより斬新さに心奪われでしまいます(笑)。
イノヴェーションを感じる白ワインです


〇(限定販売品)
イゾラ グリッロ 2020年 カステラーニ イタリア 白 シチリアD.O.C. 750ml 927円税込み
このワイン、イタリア・トスカーナに本拠を置く巨大酒商カステラーニ社が『イゾラ』ブランドでリリースするいわゆるネゴス物です。
マルサラ酒の原料となる地場品種グリッロ100%のものです。このグリッロ種はもともとプーリア原産らしいのですが19世紀末のフィロキセラ禍を避けるためにシチリアに移植されたそうです。マルサラに使われる品種ですから、基本頑強(笑)
。アロマチックではありませんが、グレープフルーツのような柑橘類をしっかり感じる酸がたっぷり。ミネラリーで切れがあり、いかにもシチリアっぽい仕上がりです(笑)。喉超しに清涼感がありとても健全で、シチリアのまぶしい陽光を感じる好感の持てる白ワインでございます(笑)。
そうそう、あとラベルの絵が可愛い(笑)。ちょっとシャガール風でジャケ買いしちゃいそうです(笑)。シャガールの絵かと思い調べたのですが類似の絵はありませんでしたので、インポーターさんに問い合わせたところ。「シャガール風ということで…。」シャガールのオマージュ?
パクりなのかな(笑)。

〇ロ・プーロ ビアンコ 2020年 コスタドーロ イタリア マルケI.G.P. 白750ml 1225円税込み
イタリア中部アドリア海に面するマルケ州、温暖で風光明媚な海岸部はヨーロッパの高級リゾート地として著名ですね。
このワイナリー、コスタドーロはその海岸部から10kmほど内陸に入った丘陵部にあります。由緒あるワイナリーで総面積は130ヘクタール。昔からの生産者ですからかなり恵まれた地所それもエリアの核心的な地所を所有しています(笑)。2010年頃から有機栽培を目指しており、同じマルケの『チウ・チウ』とはご近所で共通の志を持つ間柄(笑)。新たにワイン生産の道に入った『チウ・チウ』には頼れる大先輩兄貴分だったことが想像にかたくないですね(笑)。
ワイナリーは現在マルケのオーガニック・ワイン生産のトップ・ランナーその『チウ・チウ』の傘下に入っており、チウ・チウ以上の高い基準の自然なワイン作りを行っています。『ビーガン』『ユーロ・リーフ』『ccpb』などの世界に通じる自然・有機農産物の認証も取得しています。世界規模の有機栽培生産者となった『チウ・チウ』にとって『コスタドーロ』はより良い葡萄でのワイン生産を成し遂げるためには絶対に必要な存在だったようですね(笑)。
味わいはナチュラルで芳醇で特徴的。いわゆるビオ臭は全くしません(笑)。しかもSO2の添加はしていない。驚きの出来映えなのです。それ故ブランド名『ロ・プーロ』はピュアの意(笑)。
白はトレビアーノ80%、シャルドネ20%
のセパージュ。色は黄金色と2020年にしては濃い(笑)。オレンジ・ワインに近いですね(笑)。そしてこの価格帯とは思えない濃密さがあり、立ち香の重さにまずビックリ(笑)。とてもドライでありながら、複雑でパワフルな果実味。ハニーさ、紅茶、リンゴ、夏みかん、桃などの果実味はディテイルが明瞭。ナッツィでほのかな塩味を感じる後味のニュアンスはゴージャスでもあります(笑)。ワインのレベルの高さと価格に驚かされました(笑)。
気がついたのですが、驚くほどドライ。通例辛口ワインの残糖分は1L中5gを若干切る程度。4gほどとなります。ところがロ・プーロのワインは3gを下回ります。今ニュー・ワールドではオーストリアで開発された残糖分が1L中1g未満になる酵母を使うトレンドがありますが、それを使うと味わいに違和感が生じます。ですからオリジナルで選別した糖分をよく食べる酵母を使っている気がします。それとマロラクティック発酵の際に乳酸を充分消化するように仕向ける工夫もされていると思います。醸造工程でこの点を徹底すればワインは安定し再発酵を起こさない状態になります。SO2無添加は達成出来るようです。

作りの特徴は基本全てが清潔で低温度での管理と、ワインと空気との接触を極力避けること。一番空気と触れやすい瓶詰め工程は、密室の作業部屋を窒素で充満させて瓶詰めを行うとか。かなり徹底してますね(笑)。
このレベルのものをこの価格で作ってしまうのですから、いわゆるビオ系生産者のトップ・ランナー。
あとちょっと下世話な憶測ですが(笑)。葡萄自体の調達コストが安いような気がします。このレベルの凝縮感があるワインですと価格ももっと高いはず。そうするとチウ・チウは良い買い物をしたのかな(笑)?ゴメンナサイ!

●ロ・プーロ ロッソ 2020年 コスタドーロ イタリア マルケI.G.P. 赤  750ml 1225円税込み
この赤ワイン、セパージュはサンジョヴェーゼとモンテプルチアーノが半々くらいかな?サンジョヴェーゼの小粒なベリーとモンテプルチアーノのストロベリーのニュアンスが程よく溶け込んでます。マルケは暑い産地なので果実味が真っ黒に成り勝ちですが、これは果実味を上手く表出しており、抜栓したのち時間の経過とともにらしい雰囲気が増します。基本重いスタイルではなくとても軽やかに感じますが、しっかり旨味があるのでどこまでも飲める(笑)。ちょっと植物っぽいニュアンス、綿飴のような後味は心地好くとてもフレンドリーなのです(笑)。『コスタドーロ』自体のモンテプルチアーノの果実の表現力が高く評価されていますのでこの点『チウ・チウ』との違いと認識できます。
気がついたのですが白同様赤も驚くほどドライ。通例辛口ワインの残糖分は1L中5gを若干切る程度。4gほどとなります。ところがロ・プーロのワインは3gを下回ります。今ニュー・ワールドではオーストリアで開発された残糖分が1L中1g未満になる酵母を使うトレンドがありますが、それを使うと味わいに違和感が生じます。ですからオリジナルで選別した糖分をよく食べる酵母を使っている気がします。それとマロラクティック発酵の際に乳酸を充分消化するように仕向ける工夫もされていると思います。醸造工程でこの点を徹底すればワインは安定し再発酵を起こさない状態になります。SO2無添加は達成出来るようです。

●メルロー 2018年 アントヌッティ イタリア  フリウリ―ヴェネツィア・ジューリア 赤 D.O.C.フリウリ・グラーヴェ 750ml  1980円税込み
州で最も有力なワイナリーと称されるアントヌッティは1921年にイグナチオ・アントヌッティにより創設。マスキューと同じ年ですね(笑)。現在は孫娘のアドリアーノとその夫リノーを中心に夫妻の息子のリカルドと娘のカテリーナを加えた家族全員で運営されています。
所有する畑は約50ヘクタール。ワイン栽培最適地フリウリ・グラーヴェ平野の中心に3箇所に別れて所有しています。
北側のアルプスにより作られた扇状地。氷河期の川床で、小石が混じる水捌けの良い土壌です。ボルドー等と同様な土壌です。北側の25ヘクタールの畑は小石や砂利の土壌で特に水捌けが良く葡萄の糖度が上がりやすいため白葡萄のみを作付け。南側の畑はより河口に近いため粘土質となりよりリッチな赤ワイン生産に適しているようです。
出来上がるワインは基本クリアでエレガントなもの。雑味が無くより葡萄果の特徴を表現しています。沖積地の畑ですから高台の畑よりは保水力がありますので、葡萄の健全性にはかなりの注意を払った上で撰果に全力を傾けている印象です(笑)。
このワインステンレス・タンクで発酵後500Lのトノーの古樽で6ヶ月熟成したもの。トノーはおそらくスラヴォニアンオークのものだと思います。
開けるとまず濃密な香り。トリュフの香りがし、思わずポムロールを連想しちゃいました(笑)。もちろん飲むと実に旨い(笑)!メルローらしい芳醇な躯体にはこれまたメルローらしいプラムやベリーの熟した果実味がみっちり。でもですね、やはりポムロールとは違う。上等なポムロールほどのネットリ感ではなく、作り手もそれを目指していないような気がします。全体のバランス 食事に合わせやすいことを念頭に置いたワイン作りの結果のような気がします。ワインのボリュームと同等な酸があるとでも言えば良いかも(笑)?レフォスコ同様の明瞭さ、キメの細やかさ、隠れがちではあるが質的な強さを感じます。
これもきっとレストラン・アイテムですね(笑)。しっかりとした個性がありながら、取っつきにくさがありません。

●レフォスコ・ダル・ペドゥンコロ・ロッソ2018年 アントヌッティ イタリア  フリウリ―ヴェネツィア・ジューリア 赤 D.O.C.フリウリ・グラーヴェ 750ml
1980円税込み
このワイン、土着品種レフォスコを使ったもの。ステンレス・タンクで発酵したのちバリックの古樽で8~10ヶ月熟成しています。
このレフォスコ種は樹勢が強く晩熟成で栽培しやすいが酸が強いのが特徴とか。なるほど!アントヌッティの他の赤ワインは500Lの大きめの樽を熟成に使いますが、レフォスコだけはバリックを使います。でも実際に飲んでみると格段樽のニュアンスは感じません。やはりレフォスコは強いと実感。ちょっとアルト・アディジェのラグレインに似た印象がありますね(笑)。開けたてはいわゆる『血の香りがする』生々しさがあります。それが小粒のチェリーやベリーの明瞭な果実味と合いまう姿はスパルタンでありながら、実にキメ細やかな姿。
う~ん。
いかにもジビエに合わせるような食生活に根差したワインだと実感。レストランでジビエ料理を食べながらこんなワインが出てきたら、『さすがプロ!』と唸らされますね(笑)。

以上6本!
こっそりお待ちしております(笑)。

桝久商店 岡本利秋・昭子

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