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桝久 試飲会リポート 前半
Feb 27, 2022 by weblogland昨日、一昨日とこっそりのお越しありがとうございました!皆様のご協力もあってどうにかこうにか無事終了いたしました。
ありがとうございました!
〇ヴィラ・ヤンボル マスカット 2020年 ブルガリア 白 トラキアン・ヴァレー 750ml 886円税込み
「マスキューさん、今回はお手頃な白が沢山あって良いですね(笑)。」
「春らしくてイイね(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。まっ、まっ、どうぞお試しくださいませ(笑)。」
「うわっ、あまーい香り(笑)!」
私「でもですね、完全な辛口でございます
(笑)。」
「香りは花(笑)!」
「薔薇やライチ?」
「まるでゲヴュルツトラミネールだぁ(笑)
!」
「確かに!でもゲヴュルツトラミネールって基本甘いよね?それにもっとドロドロしてる(笑)。」
家内「このワイン品種はマスカット・オットネルです。南フランス辺りではマスカットの香りがプンプンする甘くて濃いワインになります。」
「あー、マスカッティーなやつだね(笑)。もろにマスカット味のワインですよね。
」
「でもこのワインはマスカッティーなやつと比べると、香りはかなり複雑ですよね
。」
家内「トロピカルで華やかではありますが
、冷涼さも感じます。やはりブルガリアの内陸性気候の性だと思います。」
「マスキューさんの定番スワローなんかにも似てますね(笑)。」
私「ワシントンのゲヴュルツトラミネールですね(笑)。確かに共通するスタイル意識を感じます。」
「このワインはブログで書いてあるほど薄くは無いですね(笑)。おもった以上に粘りがありますよ。やはり東欧なんだと感じます。」
「そうそう。グリューナー・ヴェルトリーナなんか粘性が強くてスパイシー。このワインもちゃんとその範疇を踏襲してますもんね(笑)。」
「このワインは誰でも美味しく感じますよね(笑)。特にワインが苦手な方(笑)。蒸留酒は大丈夫だけどワインはダメとか。」
「ビール以外はダメな人もいるよね。」
「特にワイン未経験の方に知ってもらいたいよね(笑)。」
「うんうん。甘いドイツワインくらいしか
好きじゃない人、特にそんな女性だったら世界が広がるね(笑)。」
「そうそう。辛口の白ワインって食べ合わせを楽しめるからね(笑)。」
「でもこのワインはポテトチップスでも全然イイよね(笑)。」
「延々と飲み続けられそう(笑)。」
私「あとこのままワインは残糖分が1L中
1.9gしかありません。物凄くドライです。経験的には3gを切ると稀。恐らく糖分をよりしっかり食べる酵母が開発されたとしか思えません。」
「辛口ワインってどの程度の糖分を残すのですか?」
家内「一般にEUのワイン法では5g以下を辛口白ワインと分類しています。通例残糖分は1L中4g前後の仕上がりとなります。」
「それって飲んで解りますか?」
私「ちょっとトレーニングして意識するようにすればすぐ判断出来ますよ(笑)。残糖分には5g、4g、3g、1g、の壁があると思います。もちろん個人的な感覚なのであくまで私の基準です(笑)。」
家内「あと酸の多寡も影響しますからなかなかブラインドでは当たらない(笑)。」
私「当たらずとも繰り返しあるのみ(笑)!
」
「ふ~ん。よくソムリエがこのワインはシャトー〇〇の何年ものなんて当てるけど
(笑)、それに近いのかな?」
私「ソムリエさんのあれは芸当ですね(笑)
。我々は今飲んでるワインがどう作られたか見破るのが仕事でございます(笑)。
」
「解るんだぁ?!」
私「簡単ですよ(笑)。だってコスト・パフォーマンスの悪いワインは売れませんからね(笑)。お客様は自然にやってます(笑)
。」
「マスキューさんは東欧のコスパの良いワインを扱ってくれるから助かりますよ(笑)
。でもプーチンの野郎がろくでもないこと始めたから心配でしょうがないですよね。」
私「ソ連崩壊から30年くらい経ってようやくワイン産業が一人立ち出来てきたのに、これでぶち壊されたらまた再興するのに30年かかります。絶対に許されません!」
「でもロシア人がロシアで反戦デモするのには驚きましたよ。プーチン相当焦ってるよね。」
「確かにもうロシアって大国ではないんだよきっと。核を持ってるだけ。」
「こんな奴相手に北方領土返還叫んでも無駄だよね。」
「経済を疲弊させてお金で買い戻すしかないよね。」
ワイン・ラヴァーはプーチンを許しません!
〇(限定販売品)
イゾラ グリッロ 2020年 カステラーニ イタリア 白 シチリアD.O.C. 750ml 927円税込み
「瓶の色、ラベル・デザイン、ジャケット買いしちゃうね(笑)。」
「う~ん。海のワイン!爽やかそうですね
(笑)。」
「飲んでみても海のワイン(笑)!かなりしっかりしていながらフレッシュ(笑)。」
「グリッロって初めて飲んだけど、シチリアらしくて良いですよね(笑)。」
「ブルガリアのマスカットみたいに花の香りプンプンじゃないけど(笑)、柑橘類でがっちり固めたような白ワイン(笑)。」
私「香りと言うより味わいにグレープフルーツやレモンがある。と言うのが正しいかと。」
家内「グリッロ種はシチリアの酸化熟成ワインマルサラの原料となります。香りより強さに品種の特徴がありますね。」
「このグリッロはアルコール分はいかほどですか?」
私「え~と。12.5%です。」
Kさん「う~ん。それ以上に強く感じますね。やはり酸が強いんですね。これだけ強いと夏にソーダ割りで飲んでも良さそうですね(笑)。」
「氷を浮かべるだけでもイイかな(笑)。」
「オリーブ油やトマト使ったものなら何でもオッケーだね(笑)。」
「ラベルに書いてある『イゾラ』ってブランド名ですか?」
私「はい左様かと。どんな意味かな?」
Kさん「海岸かな。らしいよね(笑)。」
私「さすが!」
家内「このワインを飲みながら小エビのフリッターなんか食べたら止まらなくなりそう。」
私「う~ん。ブルガリアのマスカットはポテトチップス。このグリッロはかっぱえびせん。止まらない、止まらない~(笑)。失礼いたしました!」
「このワインは少し塩っけもあるからフリッターには鉄板だよね(笑)。塩を振ってレモンを搾ってかければ更に良し(笑)!」
「シチリアのワインって強さがあるよね。あと塩気。このくらいの値段はとても助かる(笑)。安いよね(笑)。」
私「ありがとうございます。でもですね、このワインはインポーターさんが輸入を止めるということでの処分価格品。ですから金品のみとなります。スミマセン!
」
「マスキューさん、これからワインも値上がりしそうですよね?」
私「左様で。3桁でお買い得なワインを探すのが難しくなってきました。」
「まあ、極端に安いワインはあるのだろうけど、産地や作り手の特徴を感じられるワインはあの値段では無理だよね。一体ワイン自体の値段は幾らするんだ?って疑うレベルだもんね。」
家内「汎用品的なワインも必要には必要だとは思いますが…。」
私「まあ、お客様が選ぶことですから。」
〇ロ・プーロ ビアンコ 2020年 コスタドーロ イタリア マルケI.G.P. 白750ml 1225円税込み
「おー!白の3連発ですね(笑)。南部のシチリアから中部のマルケですかぁ(笑)。
」
「どれどれ(笑)。あっ!色が濃い(笑)。黄金色?」
「前の二つが薄い色だったら、コレ目立つ
(笑)。ヴィンテージが古いのですか?」
家内「いえいえ、2020年ヴィンテージです(笑)。でも色はオレンジワインに近い
(笑)。」
「コレ色の通り味わいも濃いですね(笑)。」
「グリッロより遥かに強い(笑)。中身がぎゅっと詰まってますよね。」
「セパージュは何ですか?」
家内「トレビアーノとシャルドネです。強さはトレビアーノ、香りはシャルドネかな(笑)。」
「何故こんな色なんですか(笑)?本当にオレンジワインみたいですよね。まあ、独特の酸化臭はしませんけれど(笑)。」
私「この白ワインは酸化防止剤無添加で作られていますので、色が酸化され濃くなっていると思います。」
「なるほどねオレンジワインも酸化防止剤無添加で作るもんね(笑)。でもコレは酸化臭がしないし、オレンジワインみたいに値段が高くない(笑)。」
私「そーなんです(笑)。技術が高いとしか言いようがありません。飲んでビックリしました。」
家内「醸造の工程で空気に触れないように工夫しています。瓶詰め時には部屋に窒素を充填して絶対に空気に触れないようにしているとか(笑)。徹底的です。」
「そりゃ空気に触れさせなければ酸化はしないですよね(笑)。でも酸化防止剤を使わないで大丈夫なんですかね?」
私「葡萄の力に頼るだけのプリミティブな方法ですと、どうしてもビオ臭がしたりしますが、コレはそれすらしません。恐らく発酵をほぼ完全に行うことでワインを安定させる技があるのだと思います。ちなみにこのワインは残糖分がワイン1L中2.7gほどです。通例のワイン酵母ではここまでドライになりません。」
「最初のブルガリアのマスカットもそうでしたよね(笑)。」
「ちょっとウイスキーっぽさを感じますね
。何故かしら(笑)?」
私「焦がしたような甘さがあります。よくは解らないのですが、マルケのしっかり作った白ワインを飲んだ折何度か経験しました。」
家内「酸化防止剤SO2の不使用が起因しているかもしれません。ただ嫌味にはなってないかな(笑)?」
「う~ん。これが1225円で買えるんだぁ!驚きですな(笑)。」
家内「そうそう。このワイナリーコスタドーロは、マスキューの大定番チウ・チウ
の傘下となっています。有機栽培の大生産者となったチウ・チウにとっては大変貴重なワイナリーのようです。なにせチウ・チウの近所で一番のワイナリーですからね(笑)。」
「あー、チウ・チウね(笑)。美味しいよね
アレ(笑)。」
「強くて深みもあるし余韻も長い。イタリアの郷土料理で柿をオーブンで焼く料理があるんですが、それと合わせてみたい
!柿がトロトロになってチーズをかけて焼いたりもするそうですよ(笑)。」
私「イタリア人はゼリー状にまで完熟した柿をデザートとして食べるようですよね
。」
「そうそう。日本人だと捨てちゃう(笑)。もしくは干し柿にしますよね(笑)。」
私「トロトロの柿にウイスキーを垂らして食べるとか(笑)。そういえばウイスキーのニュアンスあるから過熟した柿とこのワイン合うかも(笑)!」
家内「プーリアのプリミィティーボの長期熟成したものに過熟した柿のニュアンスありますから、それとも合いそうすね(笑)。」
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