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う~ん。
困ったなぁ。
皆さん、ルケという葡萄をご存知ですか?ピエモンテのマイナー品種なのですが、一応D.O.C.G.でございます(笑)。
2010年にピエモンテで新たに昇格したD.O.C.Gで、アスティのすぐ北東部の狭い範囲のものです。在来品種ルケ種を90%以上使ったワインです。
ルケをちょっと調べるとかるくて飲みやすい品種とありましたが、実際に飲むととんでもない(笑)。経験したことのない迫り来る個性でございました(笑)。やはり第一人者の作るワインですね。野性味満々(笑)。果実味は鮮烈な赤や黒のスグリやリコリス、ワイルド・ベリー。ちょっと経験したことのないもの。それにハーブや漢方薬や甘草のニュアンスが伴う。しかもアルコール分は15%のフル・プルーフですから圧巻なのです(笑)。とは言えアルコリックでない折り合い。残糖分を感じさせないタンニンと酸とアルコールの高度な折り合いの良さは特筆もの。小粒の巻き貝の肝や熊の肝、完熟葡萄の種由来のフェノールは複雑で深みを与えています。マスキュー扱いの個性派ワイン『ペラベルガ』が似たような立ち位置のワイン。同じピエ
モンテの赤ワインです。家内曰く「熊の匂いのするワイン」でございます(笑)。
とても良いワインなのですが、ユニーク過ぎる(笑)。マスキューの試飲会に出すには順番に困る(笑)。とても悩ましいのです。然るに月末の試飲会には出さずにコソコソ売る!ことに決定(笑)。
ガンベロでトレ・ヴィッキオリも取っているし、実際に1週間かけて飲んでその良さコスト・パフォーマンスの高さにはやられました。でもですね味わいはグローバルの真逆の超ローカル(笑)。好きなんですけどね。