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桝久 試飲会リポート 後半
Jan 27, 2025 by weblogland●『ギーロ・ロッソ・ディンヴェルノ』 2010年 マルティルデ フランス ロンバルディア 赤 IGP プロヴィンチア・ディ・パヴィア 750ml 3771円税込
「あ~、凄い香り、熟成香?シェリーやマディラ?」
「強い香りですなぁ。熟成香や果実の香り…、巨大で複雑(笑)。」
「口の中に入れると涎が止まらない(笑)!」
「リキュール飲んでるみたい(笑)。」
「渦巻いてる(笑)。」
「赤黒いチェリーやベリーの香り。小粒でみっちり(笑)。」
私「高級椎茸のドンコの戻し汁を煮詰めたみたいですよね(笑)。」
「山のワインのイメージかな(笑)。」
家内「私はボルチーニ茸と言いたい(笑)。」
「タンニンの量と旨味の量が物凄い。しかも高度にバランスが取れている。渾身ですね(笑)。」
「色もロス•コンドスと比べると抜けてはいるけど…、ちょっとグラスの縁は煉瓦色。」
「2010年ですかぁ、15年経っている。」
家内「バリックで2∼3年熟成させてからボトリングですから、12年瓶熟成を経てリリースですね。コルクを見ると古くないので出荷前にリコルクしてますね(笑)。」
「あっ、本当だ。コルクがあまりワインを吸っていない。」
「ということは?まだ先々がある?もうこれで終わり?」
私「少なくとも一度目のピークは過ぎています。多分マルティルデはこのワインが古酒になるだろうし、それを飲んで欲しい意図があるように思います。」
家内「澱の量も物凄い。湯葉みたいになってます。美味しくなかったでした(笑)。」
私「デキャンタした方が良いかもしれません。」
「このワインは先々どうなるんですか?」
私「タンニンが削ぎ落ちて色は薄ピンクになり、熟成香は枯れ葉のような香りになり相まって果実味は香りとなって放出されます。酸味は旨味となって纏まり舌の上を転がる。かな?」
「何時頃?」
私「解りません(笑)。見てきたように言ってスミマセン。経験的な想像ですのでお許しを!」
家内「実際開けて3日ほど経つと液体に透明感が出てきます。熟成香も気にならなくなる。コレはホントです(笑)。これから古酒に向かうような気がします。」
「コレ昨日の抜栓ですかぁ。カカオ100%を超えるような…(笑)。」
家内「シェリーのオロロソみたいな(笑)。黒トリュフの香りもたまりません(笑)。」
「甘さ…、糖分ではなくて。黒糖…、リコリス、
凄いね(笑)。」
「コレ、ワインと言うよりソースだね(笑)。」
「ワインって質によって飲み方が変わりますよね。例えば皆でワイワイガヤガヤ飲んだり(笑)。このワインは一人でじっくり向き合いたいな(笑)。」
「合わせる料理は?すっと思い浮かばない(笑)。きっと臭い系の肉かな(笑)?」
私「干し肉?」
「血を使ったような食材…。」
「血入りのソーセージル?」
「ジビエは間違いないかな(笑)?」
「ウォシュ系のチーズ…、シェーブルも良いかな(笑)?」
「マスキューさん以前扱っていたマルティルデの『ザッフォ2017年』、アレも同じクロアティーナ(ボナルダ)種ですよね。コレとはスタイル違いますよね(笑)。」
私「意図が違いますよね(笑)。ある意味別物みたいですよね(笑)。」
家内「『ザッフォ2017年』は完全に一度目のピークでリリースされてますね(笑)。」
「と言うことは『ザッフォ2017年』も時間が経つとこうなる?」
私「どうでしょう?中身の密度感はこっちの方が上のように思います…。」
家内「マルティルデってブランドを変えることが多いです。早飲みのクロアティーナも別のキュヴェとしてリリースしてます。チャレンジ、チャレンジの連続ですね。」
「変にブランドに固執しないですよね(笑)。好きに作ってる感(笑)。」
私「もともとミラノのIBMに勤めていたそうです。週末を過ごす別荘として購入してから農業•ワインにハマったようです(笑)。好きなワインを作りたい!意思がありますよね(笑)。」
「IBMから農業かぁ。結びつかない(笑)。だってIBMってInternational Business Machines Corporationの略ですもんね(笑)。」
私「日本で言うとオービックかな(笑)?」←トンチンカンでスミマセン!
「ところでラベルの寝ているオジサンは誰かな?」
私「マルティルデのラベルは奥さんが描いてますから、多分旦那さんかな(笑)?」
「旦那の顔を奥さんが愛情持って描くのだったら解る(笑)。」
私「そ~ですよね。ちょっと見小汚いオジサンですもんね(大爆笑)。」
●『ラ・ストレーガ、ラ・ガッツァ、エ・イル・ピオッポ』 N.V. マルティルデ イタリア ロンバルディア 赤 IGP プロヴィンチア・ディ・パヴィア 750ml 4525円税込
私「このバルベーラはワイナリーの中の一番古くて良い区画のバルベーラだけで作られています。取れる葡萄が少ないので2014年と2015年のワインを混ぜて作られています。それ故ノン•ヴィンテージでのリリースとなっています。」
「あ~、旨い!」
「言葉を失う!」
「このラベルの猫、家の猫にそっくり(笑)。だから買います(笑)!」
「マスキューさん曰くの『非の打ち所がない』って意味が解りましたよ(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。そーなんです(笑)。」
「旨味たっぷり、雑味もない。柔らかでしなやかで…、邪魔するものがない。高貴。」
「ブログに書いてあったけど、『これ以上の物を求めるとバチが当たる』ね(笑)。」
「超高級なピノ・ノワールを飲んでるみたい(笑)。」
「こんなバルベーラあるんだぁ!」
「バルベーラがこうなるとは!絶句だよね(笑)。」
「マスキューさん!前の試飲会で出たカルピニのバルベーラと似てますよね(笑)。カルピニの方がもっとピノ・ノワール的だったかな(笑)。」
私「カルピニのバルベーラとマルティルデのバルベーラ、ともに飲んだ時涙が出ました(笑)。こんなバルベーラを探してたんですよ(笑)。」
「バローロのモンテツェモロのバルベーラでしたっけ(笑)。」
「ピノ・ノワール的ですよね(笑)。」
私「薔薇の香りしますよね(笑)。」
「うんうん。中からじんわり出てくる。」
私「重心は低いかな。」
「薔薇『サムライ8号』の香に似ている!」←クローバーのお兄さんことMさん。
私「Mさん、薔薇もお詳しいんですね!」
「とても重厚な香りの品種で、個人的にも好きなんですよ(笑)。結婚記念日に毎年1本ずつ増やして家内にプレゼントしてます(笑)。」
カッコ良い!
一同驚嘆(笑)!
私「私がそんなことしたら家内は心配しちゃいそうですよ(大爆笑)。」
さて、ここで問題です(笑)。
一つ前のクロアティーナ(ボナルダ)2010年はアルコール分が14.5%でしたが、このバルベーラのアルコール分はいかほどでしょうか?
「どう考えてもバルベーラの方が低い!13%?」
「13.5%くらいかな?」
「それなら私は12%で勝負(笑)!」
私「正解はなんと15%です。もちろん私も外しました(笑)。」
「え~、そんなに高いとは…」
「絶句(笑)!」
「バルベーラの方が全然アルコリックではないですよ。クロアティーナの方はパワー全開…丸出し(笑)。」
「折り合いが良いってことですか…。」
私「左様かと。」
「参ったなあ。どういうこと?」
私「調べるとクロアティーナの方は総酸が5g/lちょっと。バルベーラは6g/lを超えていました。これ故かと。」
「酸って大事なんだ…。酸っぱさだけではないんだよね。」
「うんうん。たしかに旨味の酸味の量はバルベーラの方が多くても不思議じゃないよね(笑)。」
私「はい!そーなんです。ティスティングで見落としました(笑)。クロアティーナの膨大なタンニンと甘さに騙されました。←ちょっと意味が違うかな(笑)。」
でもですね(笑)、翌日の夕方4時過ぎに同じ問題を出しますと様相一変!
「バルベーラの方が強い!クロアティーナが14.5%かぁ。でもそれ以上?」
「16%、そんな馬鹿な(笑)!」
「じゃあ、私は15%!」
私「アルコール度数の理論値は15%が限界ですが(笑)、正解は15%です。」
「やはりバルベーラの方が強いんだ!」
家内「今翌日土曜日の午後4時過ぎ、昨日金曜日の午後5時に抜栓してからさっきまで、皆さんバルベーラの方がアルコール分が低いと判断されてました(笑)。」
私「今飲むとバルベーラの旨味がパワフルになってきています。これはこれで凄い(笑)。驚きです。」
「へぇー!そーなんですかぁ。う~ん、たしかにバルベーラ、凄みがある。」
「うんうん、凄く美味しいし巨大な感じ。」
「透明感があってしかもケタ外れに強い。」
「暴力的ではなくて、とても強靭(笑)。エレガントでありながら、なんでこんなに強い不思議(笑)。」
「マスキューさん!ちょっとこんがらかってきました(笑)。このバルベーラとクロアティーナはどちらが長命なのですか?」
家内「クロアティーナの方が長期に熟成し、果に古酒になると思います。バルベーラは今がピークでここ2∼3年で飲むべきだと思います。」
「でも実際はバルベーラの方が酸があって強いですよね?」
家内「熟成が早いというバルベーラの品種特性だと思います。」
「なるほど品種特性ですか。」
私「バルベーラの方はコルクがDIAM10です。打栓したのが2017∼18年ですからあと2∼3年がその範疇だと思います。生産者は解っているかと(笑)。」
更に試飲会リポートは続きます(笑)。
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