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桝久 2007年のシャブリは凄いかも?

Jan 26, 2009 by toshiaki
土曜日の試飲会でご好評いただいたA&Dのシャブリ 1er ボーロワ 2005、2006、2007年を昨日また飲んでみました。そろそろ手の内を見せてくれるはずです。抜栓後まる2日以上経ってますから(笑)。

2005年は、崩れることなく威厳を保っています。なんという力!口あたりこそ柔らかくなり、酸の甘みが広がりますが、隙のない緻密さは変わりません。多量のミネラル感を支える果実味は無尽蔵!
あと10年位経つとトロみがでて酸が練れてとんでもないワインになるのでしょう。シャルドネのポテンシャルの高さに脱帽です。

2006年は不思議なヴィンテージです。リリース直後からあまり変わらないのです。リリース直後は「なんでこんなに飲みやすいの?しかも旨い!」こんな感じでした。2005のような圧倒的なパワーはありませんが、すべてのバランスが良く非の打ち所がないのです。抜栓後まる2日以上経ってもスタイルが崩れません。底知れないエレガントさがあるのです。「これってスゴくない?」
「エレガントだけど、その一言で片付けられない深みがあるよね!」

2007年は抜栓直後は凄まじいほどのリンゴ酸に圧倒されました。試飲会に出席された皆さんも共通して「まだ若いな。」という意見が多かったです。酸が全面に出ているためにボディーの堅牢さが感じないほどでした。アルコール分は13パーセントとしっかりあるのですが、それが低く感じるのです。
「ひょっとして補糖してるかも?」
ブドウの糖度が足りないブルゴーニュではよく行われます。つくり手のスタンスや力量の差が出るところなのです。補糖したワインはすぐに崩れることが多いのです。
「うーん?」
ところが、抜栓後まる2日経っても相変わらず酸のバワーは衰えません。杞憂でした。最初のライム香はレモン香に変ってきていますが、酸のボリューム感は凄まじいほどです。
「こりゃ凄い!酸の量だけだったら2005年より凄いね。」
「一体どれほどの寿命があるんだろう?」
妥協しないワインづくりしてます。
「今のシャブリのつくり手ではナンバー1じゃない?これほど濃いワインづくりしているドメーヌあんまりいないよね。」
今すぐに飲むんだったら間違いなく2006年です!
ちなみに2005年はありません。ゴメンなさい。

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