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今回はかなり面白かったです。
まずスペインのアバイです。
「うわっ、甘い!」
ファーストアタックが鮮烈なのです。
「なんで900円なの?」
「ワインって値段じゃないんだ!」
「熟したジャムっぽくありませんか?良いボジョレーに似ていませんか?結構好きなタイプです。」
たしかにこのワイン残糖が感じられますが、アルコール分が14パーセントもあります。酸もそこそこありますので、バランスを保っているのです。値段からしても、有り得ないレベルです。
今回一番本数が売れました。さすが皆さん分かってらっしゃる(笑)。
次のオーストラリアのメルロとピノ・ノアールは「本当にオーストラリアワイン?」
「鮮烈~、それでいて濃いね。」
「経験したことのない味ですね。」
このオーストラリアのワインは開けたての方が、受けが良かったです(笑)。それでも一昔前のオーストラリアワインと比べると格段に進化しています。更に良くなる生産者です。
つぎのイタリアの巨匠マストロベラルディーノは「やっさしい~!」
「泥臭いけど、ちっとも嫌みじゃない。柔らか。」
そーなのです。タンニンの柔らかさと深みがアリアニコ種の真骨頂なのです。
「これこそピッツァマルゲリータや生ハムにピッタリですね。」
「キャベツをオリーブオイルで炒めて、アンチョビをいれても良いかも!」
なかなかお手頃のアリアニコがない中、さすが巨匠!手を抜きません。
続いては、大人気で無くなってしまったポルトガルのジンブロ2005年です。「凄い果実味!」
「これって高いワインじゃありませんか?」
抜栓後2時間くらい経ちますと更に全開!
「飲みやすい。ちょっとボルドーワインみたくない?エレガントだよね。」
「香りが凄い!余韻が長い。」
「なんでこんな値段なの?」
やっぱり密度の高さは尋常ではありません。恐るべしポルトガル。足りなくなって申し訳ございませんでした。次回は2006年にヴィンテージが変わります。
最期のブルゴーニュ・リューリーは圧巻でした。ジンブロの後でも、涼しい顔です。存在感はまさに出色!
「初めてワインを飲んで感動した時を思い出しました。」
これって最高の褒め言葉です!
「旨い!」
柑橘類やトロピカルフルーツの香りが十分なミネラルと酸に支えられています。アルコール分が14パーセントとは全く感じないハーモニーの良さは、完璧です。平伏すほどのワインです。
誰もが旨さを認める白ワインでした。
前回はシャブリのボーロワ2006年を飲みましたが、ワインが整い出来上がっていました。同じ2006年でもブルゴーニュは南側の方がどうも作柄が良いようですね。
昨日は皆様の御来店本当にありがとうございました。勉強になりました。