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2005年て本当に良いヴィンテージだったのですね。
この前の試飲会で飲んだシャトー マヌーに実感させられました。
さすがボルドー右岸フロンサックでNo.1に評価されるシャトーです。もともと濃くつくられており、選果もしっかりしていますからクリアネスと凝縮感はグランヴァンのレベルではあります。香りがポムロールに良くにており、トリュフや森や土のニュアンスに富んでいます。2005年はようやくこれらの香りが開いたところで、圧倒的に香りが噴き出します。普通のグランヴァンだってこれほどの力はありません。
このワインは2001年ヴィンテージから飲んでいますが、力強さとバランスの良さはいままでで最高レベルです。
ずっと品質は向上しています。こういった不断の努力を長く続けることが、後々偉大な名声につながるのでしょうね。
ワインつくりを職業としたなら、一生のうち30回ほどしか生産できません。そうなると次の世代に畑と品質の向上維持を委ねなければなりません。新たに植えたブドウ樹が良くなるまで30年はかかります。息子の世代に残すつもりがないと植え替える必要がありませんから。
日本人も美田を孫子の代まで残すことを美徳とします。共通する農民の心なのですね。
あんまり残し過ぎてもいけませんが(笑)。
農業はファミリービジネスでなければ長く続かない一面なのでしょうね。儲らないからといって簡単に止めませんから。ファミリーをつなぐ思いが、そこにはあります。