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Written on 2010 12 25

2010年心に残った赤ワイン

Dec 25, 2010 by toshiaki |
うーん。これは数が多いですね(笑)。一本だけ選ぶのは無理かも(笑)?
フランスだとボルドーの『シャトー・ダマース2005年』は定番ながら素晴らしいですね。このダマースは10本以上飲んでますが、常に向上しています。ただ2005年は輸入元の在庫が尽きたようですから、楽しめるのもあとわずか。あとコート・ド・フランの『シャトー・ギヨン・ナルドー1996年』にはびっくりさせられましたね(笑)。まさにボルドーの奥深さ!
ブルゴーニュはあまり新たな感動はなかったのですが、『ドメーヌ・ド・ラ・プレット』のクラシックなスタイルは外せませんね。あとブロカールの息子さんステファン・ブロカールの設立した新なネゴシアン、『グロズリー・デ・アリズィエ』は目が離せません。今ブルゴーニュ随一良心的なネゴシアンです(笑)。飲み頃のオールドヴィンテージの良品を驚くほどの価格で提供してくれます。
フランスは2007、2008とあまり作柄が良く、今市場に新しく出ているのがこれらのヴィンテージなのでいまひとつですか。
それでも南フランスだと『ドモワゼル・クレア』 2009年 カバルデスA.C. ドメーヌ・カザバンなんか目から鱗のワインでしたね。メルロとシラーのミスマッチの妙?
スペインはやはりプリオラートの『メメント・ネグロ2006年』ですね。完全に私の趣味(笑)。『カスティーリョ・デ・エンゲラ クリアンサ 2007年』 ボデガス・エンゲラ スペイン バレンシアには癒されました。地味なんですが、実に旨かったです。
イタリアになると俄然数が増しますね(笑)。まずピエモンテのアルド・コンテルノのランゲ・ドルチェット2008年には驚かされました。さすが!
それからバジリカータ州のアリアニコ・デル・ヴルトレ2005年は良かったです。今は無きバジリウムの忘れ形見です。来年もリリースされませんかね?私の大好きなワインで、少なくとも1ダースは飲んでます(笑)。
そうなるとやはり一番印象に残ったワインはヴァレ・ダオスタ州の超新星オッテンのつくる『フメン2008年』ですね。総てに新鮮な驚きがありました。このままいけば、名だたるワインメーカーになるはず!『フメン』がNo.1です(笑)。

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来年もよろしくお願い申しあげます。

Dec 25, 2010 by toshiaki |
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昨日は大勢のお越しありがとうございました。
途中グラスは足りなくなるは、試飲用ワインは無くなるは、販売用ワインまで無くなり大変ご迷惑おかけしました。
お蔭様で年内最後の試飲会らしく、盛り上がりました。どうもありがとうございました。

トップバッターのジュ・ド・レザン2010年です。
『おっ!今年は甘さパワーとも去年より凄いね!』常連のお客様はさすがに良くご存知です(笑)。
『ユニ・ブランってコニャック地方で造られるとフローラルというより、ふっくらとしてますよね?』
私曰く『そーなんですよね。これがイタリア辺りでトレビアーノとして栽培されると、凄く華やかでフローラルになるから不思議ですよね。』
『これだけ濃さがあればカクテルに使えるね!』プロのバーテンダー氏は眼の付け所が流石!
『子供に年一度の贅沢をさせてあげます(笑)。たまには本物を飲ませたいよね。』

そして、スペイン、ガリシア地方の地場品種ゴデーリョです。
『このワイン、ぐびぐび飲めちゃう(笑)。』
『なんて飲みやすいんだ。でも薄くはないよね?』
私曰く『このワインはリアス・バイサスの近くでつくられます。共通して、酸が角々しくありません。日本人の好むスタイルだと私は考えているのですが…』
家内曰く『から揚げやフライには最適ですよ(笑)。』
『あー、なんて言ったらイイのか、旨味が柔らかくてイイね。』
『スペインの白って、ちょっと力づくのイメージがあったけど、こんなにバランスがよくて旨いとは…』
私曰く『私もゴデーリョは初めて飲みましたが、アルバリーニョに良く似ていて驚きました。どちらかと言えばアルバリーニョよりふっくらしたエレガントな印象です。』
本日のトップセラーワインとなりました。

さて、次の赤ワイン、シャトー・フォンデュース2000年。
私曰く『カリニャンが多いので、最初はちょっと鉄臭さがありますが、徐々に落ち着いて広がりが出ます。』
『ラングドックの古いワインは初めて飲みます(笑)。楽しみにしてたんですよ(笑)』
『確かに臭い(笑)。でも凄い深みがある!』
抜栓後2時間くらい経つと本領発揮しだしました。
『旨いね。ブラムやらベリーやらの果実味がイイね!』
『うーん。面白いワインがあるんですね。』
皆さん激賞していただきました(笑)。でもアクシデントが…。途中でワインが売り切れてしまいました。もともと限定入荷品でしたので、在庫限りでした。
私曰く『申し訳ございません。二月にまた入荷する予定ですので、本日は完売とさせていただきます。』買いそびれてしまったお客様、大変失礼いたしました。お許し下さい。

次は泡。シャンパン、エルネス・ラペノーとスブマンテ、アバテ・ネロの比較試飲です。
私曰く『両者とも瓶内二次発酵で造られてます。エルネス・ラペノーはピノ・ノアールとムニエが多く黒ブドウ主体の造りです。アバテ・ネロは白ブドウのシャルドネ100%です。』
『スプマンテって甘くて安いワインだけじゃないんだ(笑)。アバテ・ネロ美味しい!』
『泡もアバテ・ネロの方がキメ細やかで、勢いがありますけど、これって品質決定要因ですか?』
私曰く『さすがです。泡の状態はスパーリングワインでは大事な部分です。アバテ・ネロの方が高い理由でもあります。』
『私はやはり重厚なスタイルのエルネス・ラペノーが好みかな(笑)。普通に売ってるシャンパンより遥かに濃くて旨い!』
『しっかり冷やして飲んだ方が味わいが引き立つね。』
私曰く『そーなんです。そこらへんの塩梅が実に上手なのです。小さい家族経営の会社ですが、エペルネで100年以上続いているのも、品質が優れているからなんでしょうね。』
『ということは有名なシャンパンが高いのはブランド料?』
私曰く『名前も値段の内みたいですね(笑)。』
ここで本日二度目のアクシデントが!
アバテ・ネロの試飲ワインが空に!
もともと数本しかありませんから、追加で開ける訳にいきません。申し訳ございませんが、アバテ・ネロは打ち止めということでお許しを!

さて最後のサプライズはマルケージ・バローロ1964年です!
私も飲んだことがないオールドヴィンテージのバローロです。
注意深く抜栓しましたが、コルクの下が切れてしまいました。幸にボトルには落とさずに済みましたが、ヒヤヒヤものです(笑)。
グラスに注ぐとあたり一面に香りが漂います。
『シェリーみたいだけど、もの凄い香り。吹き出てる。』
『こんなになるんだ!?』
私曰く『アモンティリアードやオロロソに近い香りですが、これほど吹き出すようなシェリーはないような気がします。また、複雑さもパゴ・コルタドを凌ぐレベルなのでは?』
『ワインとしては老境ですが、もの凄いですね。さすが王様のワイン、バローロ!』
『たしかに老境かもしれないけど、ぜんぜん揺るぎがない!凄いパワー!』
『10年前に一度飲んでみたかった!あと10年後にも飲んでみたかった!』
今回のようなレアなオールドヴィンテージのワインを飲むことは、実はワインが飲み手を選ぶような気がしました。ワインに知的好奇心があり愛情のある方を、ワインが選んでいるのでは?さいわい皆さんそんなワインラヴァーばかりで良かったです(笑)。

本日はどうもありがとうございました。
来年もよろしくお願い申しあげます。

桝久 商店 岡本利秋

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